■ よ ろ め き サ ザ エ ■
■ ア ナ ゴ の ハ ッ ピ ー デ イ ズ ■ ←いまココ
※基本的にダークな内容です。苦手な方は読まないほうがいいですよ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1189957533/
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:31:49.89 ID:O92uQL580
■ ア ナ ゴ の ハ ッ ピ ー デ イ ズ ■
僕は女の子にモテない。
そりゃ、この分厚い唇だ。
仕方ないだろう。
出世も遅れている。
だから金もない。
同期のフグタ君は天性の腰の低さとうわべだけの人の良さで出世したけど、
僕は未だに主任という名の単なる平社員だ。
それにしても、フグタ君はいい人だ。
うわべだけかもしれないが、いい人だと思う。
年収に換算すると300万ほどの開きがある僕を、未だに友人として扱ってくれる。
そんなフグタ君から、メールがきた。
『アナゴ君、ちょっと面白い遊びをしてみないかい?^^』
フグタ君――いや、フグタ副部長が誘ってくれたんだ。
断るわけにはいかないし、断る気もなかった。
実を言えば、今までにもフグタ君が提案する「面白い遊び」に加わった事があり、
それらが全て非常に素晴らしい体験だったからだ。
『喜んでお供致します、副部長』
今度はどんな事が起こるのだろう。
僕は期待に胸と唇を震わせた。
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:34:36.93 ID:ax77uScGO
唇w
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:38:48.22 ID:rEAxGzOhO
唇ワロスwww
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:39:24.47 ID:O92uQL580
「やぁ、アナゴ君。待ってたよ」
「遅くなりまして申し訳ありません、副部長」
「嫌だなぁ、よしてくれよ、副部長だなんて。昔どおりのフグタ君アナゴ君でいこうじゃないか」
鷹揚に笑うフグタ君は、いかにもスマートにタクシーを止めた。
もちろん僕も追従する。
「それで……、フグタ君、今日はどんな趣向なんだい?」
「ん?それは見てのお楽しみだよ」
フグタ君は余裕めいた微笑を浮かべ、何を尋ねてもはっきりとは答えてくれなかった。
しかし、タクシーの運転手に告げた行き先はあるホテルの名前だった。
いい女でもあてがってくれるのだろうか。
ホテルに到着すると、フグタ君はフロントを通らずに客室直通のエレベーターに乗り込んだ。
「部屋を取ってるのかい?」
「あぁ、もうチェックインは済ませてある。いい子が待ってるよ」
フグタ君はいやらしくニヤニヤと笑っている。
どうやたとびきりの趣向が待っているに違いない。
僕は期待に胸と股間が膨らんだ。
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:44:17.46 ID:O92uQL580
部屋のドアを開けると、ベッドに座っていた少女が怯えたように立ち上がった。
綺麗な女の子だ。
高校生くらいだろうか。
……なんだか、見覚えがあるような。
「……に、義兄さん、酷いわ!」
「なにがだい、ワカメちゃん。さぁ、ご挨拶するんだ。アナゴ君は知ってるだろう?」
ワカメちゃん?
フグタ君の奥さんの妹さんじゃないか!
「お、おい、フグタ君、これは一体……」
「驚いたかい、アナゴ君。この子はね、僕の言いなりなんだよ」
「義理とはいえ、妹さんじゃないか!」
「いいじゃないか、血が繋がってるわけでもない。それに、この子は金目当てにカラダを売るような女なんだ」
フグタ君の言葉に、心底驚いた。
昔会ったワカメちゃんは、刈り上げおかっぱの、平成の世には珍しいくらい素朴な女の子だった。
それが、金目当てに売春をしているだって?
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:47:11.92 ID:zBsGQyTJ0
場面が想像できすぎるwww www
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:49:02.14 ID:O92uQL580
ワカメちゃんは、悔しそうに唇を噛んでいる。
それにしても、随分綺麗になったものだ。
最後に会ってから、10年近く経っているだろうか。
あの頃はスカートから綿パンツがはみ出していても気にしないような無邪気な子供だったが、
今はいかにも今時の女子高生といった様子で、成熟した大人の色香さえ感じる。
「アナゴ君、少し前に言ってたじゃないか。奥さんに拒まれてるんだろう?ずいぶんご無沙汰なんじゃないか?
この子を抱くといい。僕のお古だがね、悪くないと思うよ」
にこやかにそう言ったフグタ君が、一転して表情を変えた。
冷たい眼差しをワカメちゃんに投げかける。
「さぁ、何をしてるんだ。アナゴ君にご奉仕しなさい」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:49:48.15 ID:6LuymN5V0
ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁ支援
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:53:18.76 ID:4dPPMMp7O
(*´Д`*)ハァハァ
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:53:39.59 ID:qHik+Af3O
どこでタマが絡んでくるか期待
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:54:04.74 ID:O92uQL580
ワカメちゃんはどうやらフグタ君に弱みを握られているらしい。
悔しそうな表情は変わらないものの、反面いやに素直に服を脱いだ。
若い肢体があらわになる。
着やせするタイプなのか、脱ぐと胸や腰まわりがむっちりと成熟している。
「……失礼します」
消え入るような声で囁いて、ワカメちゃんは僕のズボンのベルトを外し、ファスナーを下ろした。
そして僕のムスコを妙に慣れた様子でぱくりとくわえる。
「アナゴ君、僕は消えるから、存分に楽しみたまえ」
そう言って、フグタ君は続き部屋に消えた。
ドアを開けた時になにやら嬌声が聞こえたから、フグタ君はあフグタ君でお楽しみらしい。
それなら僕も、楽しませてもらおうか。
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 01:59:22.92 ID:O92uQL580
「あっ……らめぇ……唇がぶるぶるしてきもちいいのぉ……!!」
無駄に厚いタラコ唇も、いざという時には立派な武器になる。
僕はワカメちゃんのワレメちゃんをじっくりと味わっていた。
若い味を堪能する。
この微妙に震える分厚い唇の感触は、どんな女でもメロメロにするのだ。
ぬるぬるになった唇をワカメちゃんの唇に押し付け、ぐったりとしたカラダを抱き起こす。
「さぁ、ワカメちゃん。僕のムスコに乗ってごらん」
そう命じると、ワカメちゃんは素直に従った。
最初は嫌々だったが、今は寧ろ積極的だ。
そういえば、フグタ君が「金目当てにカラダを売るような女」と言っていたっけ。
こう見えて経験豊富なのかもしれない。
だったら何も遠慮することはない。
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:00:03.35 ID:yaTYY5ud0
不覚にも唇のくだりで吹いたww
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:00:34.68 ID:4dPPMMp7O
>>128
ぶるぶるwwwwwww
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:01:10.70 ID:o0l2f4XCO
ワカメちゃんのワレメちゃんwwwwwwww
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:03:07.30 ID:O92uQL580
頬を、顎を、唇を、胸を、僕の自慢の唇が這い回る。
いつか泡姫に「キモキモチイイ」と評された唇だ。
そんな唇とアナゴジュニアに、ワカメちゃんはすっかり夢中になって腰を振っていた。
若い肉体はイイ……。
結局僕は終電間際まで頑張った。
フグタ君は「また遊びにおいで」と言ってくれた。
フグタ君と友達で本当に良かった……。
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:03:26.26 ID:yaTYY5ud0
キモキモチイイwwww
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:05:46.22 ID:Isod+8q4O
アナゴジュニアwwwww
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:08:00.66 ID:O92uQL580
それから僕は、何度かワカメちゃんをご馳走になった。
ワカメちゃんのワカメ酒もご馳走になった。
そんなある日の午後、僕はフグタ君に呼び出され、会議室へ向かった。
「フグタ君、何の用だい?」
「アナゴ君、口を慎みたまえ」
「え?」
「まぁ、そこに座りたまえ。君に大事な用があるんだ」
フグタ君は尊大な笑みを浮かべ、僕の前に数枚の書類を並べた。
「フグタく……副部長。これは一体……?」
「うん、ちょっとね、しくじったんだ」
「しくじった、とは……?」
「アナゴ君、君も20年近く会社員をやっているんだ。わかるだろう?」
僕は並べられた書類をひとつひとつ確かめた。
明らかな、不正の証だった。
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:10:04.23 ID:4dPPMMp7O
>>137
ワカメ酒ww
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:09:21.82 ID:ek3ICoNc0
蜥蜴の尻尾きりwwwwww
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:10:14.26 ID:3SzHO+GeO
不祥事クルー?
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:12:52.72 ID:O92uQL580
「これが世間に流れると拙いんだ。ないはずの金があって、とんでもないところに流れてるわけだからね」
「はぁ……」
「これは君の一存でやったことだね?」
「はぁ!?」
「わかってる。責任を取ってくれるなら、悪いようにはしない。わかるね?」
「ふ、副部長……!!」
会社ぐるみの黒い金の流れ……。
僕だって子供じゃない。
会社経営がきれいごとだけじゃないという事くらい、理解している。
時に、会社ぐるみの不正の責任を、全く無関係な社員が背負う事も。
「嫌ならねぇ、仕方ないんだけどねぇ。しかし……僕もこんな真似はしたくないんだが……」
フグタ「副部長」が、スーツの内ポケットから数枚の写真を取り出した。
僕はきっと、情けなく青ざめたと思う。
「女子高生との淫行はねぇ、このご時勢、拙いと思うんだよねぇ……」
「……」
「しかし、君も凄いね。無垢な女子高生相手に、こんなグロいプレイをするなんてねぇ……」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:16:34.75 ID:O92uQL580
フグタ君はこれ見よがしに写真をひらひらさせて、にやりと笑った。
「君がこの一連の不祥事の責任を取ってくれさえすれば、今後の生活の保障はある程度約束出来る。
しかしだね、拒否すれば、淫行の証拠写真を家族はもちろんマスコミにも流す手はずが整っているんだ。
しかも、会社もおしまいだ。君は何もかも失うんだよ。どうするのが賢いか、わかるね?」
「あ、あんた、最初からこれを狙って……!」
「嫌だなぁ、ちょっと女の子と遊ぶのに誘いはしたけど、それはあくまで友達だからじゃないか」
僕の人生はここで終わった。
終わったと、思っていた。
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:20:15.87 ID:O92uQL580
会社を去り、不正の責任を一手に負い、結局妻とは別れた。
しかし幸い――と言うのも腹立たしいが、最低限の生活費は保障されている。
僕は小さなアパートを借り、ひっそりと生活していた。
「アナゴさん、アナゴさん……!」
深夜、アパートのドアを誰かがノックした。
誰か、などと言ったが、本当は声だけでわかった。
ワカメちゃんだ。
僕は会社を追われる際、ワカメちゃんに全てを打ち明けるメールを送っていた。
僕がフグタ君にどんな仕打ちを受けたのか。
フグタ君がどんな風にワカメちゃんを利用したのか。
そのメールに、今はこの安アパートで暮らしていることも記しておいた。
しかし、まさか彼女がここを訪ねてくるとは思わなかった。
「ワカメちゃん、どうしたんだい、こんな夜中に」
「とにかく中に入れて。明かりはつけないで」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:23:51.94 ID:O92uQL580
部屋に入ってきたワカメちゃんは、ずいぶんと息を切らしていた。
瞳がキラキラと輝いているのだけが見えて、それ以外の様子はよくわからない。
「ワカメちゃん、どうしたんだい」
「あたし、家を出たの」
「なんだって?」
「あたしね、義兄さんだけじゃなく、甥にも兄にも犯されていたの。もう限界だったのよ」
「そ、そんな目に遭っていたのかい?」
「そうなのよ……。だから逃げてきたの」
ワカメちゃんは哀しそうに呟いて、いきなり僕に抱きついてきた。
「アナゴさん、抱いて!あなたも義兄さんに利用された人だもの!あたしの気持ち、わかってくれるでしょう?」
久し振りに感じる若い肉体を、僕は拒めなかった。
僕はワカメちゃんを抱き締め、敷きっぱなしの布団に倒れ込んだのだった。
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:31:07.88 ID:O92uQL580
激しく抱き合って、僕らはそのまま深い眠りに落ちた。
ふと気付くと、遠くでサイレンがたくさん鳴っている。
なんだろう、うるさいな。
目をこすって、僕は傍らにしがみついているワカメちゃんを見た。
「……!」
真っ暗な中で抱き合っている時は、気付かなかった。
空が白み始め、部屋の中はもうずいぶん明るい。
ワカメちゃんの手は、カサカサと乾いた赤い色で汚れていた。
その色を認識した途端、錆びた鉄のような、そのくせ生臭いような、嫌な匂いが鼻をつく。
サイレンが。
遠くから、どんどん近くへ。
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:31:47.45 ID:vUkmhZLs0
\\うわあああああああああああああ ]]
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:32:21.94 ID:l4rFCut/O
\\逃げろアナゴ!刺されるぞ!! ]]
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:31:51.68 ID:O92uQL580
その時、僕には見えた。
真っ赤な血だまりの中で息絶えている、フグタ君の姿が。
ざまぁみろ。
なんてことだ。
相反する想いが交錯する。
この女は、逃げてきたのだ。
何もかもを滅ぼして。
ぼんやりと横を向くと、部屋との境のないちっぽけな洗面所の小さな鏡に映った自分の顔が見えた。
唇が赤い。
おそるおそる舌を這わせると、眩暈のするような生臭さが、僕に現実を突きつけた。
* end *
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:35:39.73 ID:4dPPMMp7O
>>155
乙!(((;゚д゚)ガクガクブルブル
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:35:55.00 ID:vUkmhZLs0
いやあああああああああああ乙ううううう
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:37:22.11 ID:O92uQL580
付き合ってくれてありがとう。
タマを登場させることは出来なかった(´・ω・`)
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:40:40.79 ID:O92uQL580
ちなみにこんなのを書いているが、私は女だw
腐女子じゃないよw
これが初めての二次創作ってやつだ。
付き合ってくれたみんなありがとう。
それじゃ、おやすみ。
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:43:09.37 ID:4dPPMMp7O
>>166
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
おやすみなさい
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 02:45:27.38 ID:3SzHO+GeO
あぁ 荒木が言ってることは本当だったんだな
恐ぇこと書くやつは大抵女
なかなかおもしろかったよ
ごめんwww無理www
俺の脆弱な妄想力では、わかめを美化して捉えられないwww
刈り上げ・綿パンのイメージwww
つかどこがハッピーデイズ?w
でもすごいな
面白かった!GJ!
文才と発想力のある天才っているんだね。
GJ!
しかしGJ!
サーセンwwwwwww
女性で初二次創作でこのクオリティ。
しかし、なんてダークなんだww
前回の事件からたった半年です。
今回はモロです。
http://kintaros99.blogspot.com/
勉強になります。
ワカメのが一番良く出来てたと思うけど、どれも適度なテンポでおもしれー
鬱になるような暗い話かの両極端だったからなあ
この人が書いた短編集欲しいwww
話の繋がりが完璧すぎる
スッキリ終わっててなお良し
本当に即興で書いてこのレベル。きちんと推敲して磨きあげればプロ級かと。
内容はありがちな感じだが、テンポや描写、読みやすさ、素晴らしい文才だと思う。