その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8 その9 その10
その11 その12 その13 その14 その15
その16 その17 その18 その19 その20
その21 ←いまココ
※続きはまったり待っててくださいね
75 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:31:31.59 ID:0uZztcgw0
お待たせしたです
続き再開しまっす!!!
76 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:32:33.92 ID:0uZztcgw0
あれ・・・・・何でか1という文字が入らない
まあいいや、、再開しますでつ
78 :鉱夫(チリ):2007/03/12(月) 23:34:16.02 ID:3e6Jrfxg0
1の名前が不吉だがwktk
79 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:36:33.66 ID:0uZztcgw0
スネ「この中にどらえもんがいるってそれ本当なのか?」
半ば信じられないといった様子のスネ夫が目をひきつらせながら聞いてくる
その写真を見つめていた他のみんなもスネ夫と同じ事を聞きたいらしく
瞬きもしないで俺のことをじっと見つめている
安雄「信じてもらえないかもしれないけど嘘じゃない、本当だ
こいつらの中にどらえもんがいるはずなんだ、馬鹿げてると
思われるかもしれないが」
のび「僕は君の言うことを信じるよ、ここにいるみんなだって君の
言うことを嘘だなんて思ったりなんかしない
だから続きを話してくれ」
みんな大きく頷いた、一人孤独に戦っているような気分になっていたが
今は俺を言うことを信じてくれ助けになってくれる仲間がいるそれだけで
無性に嬉しくて久しぶりに解放された気分になった
安雄「のび太・・・みんな・・・分かったよ
続きを話す」
80 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:38:53.68 ID:0uZztcgw0
―先生の家を出て数日後―
「じゃあ同窓会の時にまた会おうな」
安雄「ああ、またな」
久しぶりに会った同級生と10分ほど他愛も無い会話を交わし家から出た
妙に気疲れしてしてしまった。
煙草でも吸うか本当は禁煙するつもりだったんだが
こういう気分が落ち着かない時はこれを吸うに限る。
そう思いながら100円ライターを着けて煙草の先に近づけた。
安雄「ふぅ〜、あいつでも無しかそれにしても大分オッサンに
なってたなあいつ。あんまり久しぶりだから親しげに
話しかけられても対応に困っちまった。
これで今、所在がつかめていないのはこいつらだけか・・・」
81 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:42:41.71 ID:0uZztcgw0
煙草を口に咥えたままコートの懐をゴソゴソと探ると、色あせた五枚の
写真が出てきた。
写真に写っているその人物たちはクスリとも笑っておらず子供らしい笑顔がない
主観かもしれないが彼らは何となく淀んでいるような人生に悲観しているような
そんなふうに見える。
安雄「戸手茂、あばら谷、木鳥、ガリベン、多目か・」
この写真の主達はどうやら自分の同級生だったらしい
何故同級生なのにらしいとしか言えないのか?
はっきり言うと彼らのことをあまり知らないからだ。
もう25年前のことだし、何より当時のことで覚えていると言ったら
のび太、ジャイアン、スネ夫、はる夫にしずかちゃんといった空き地で
遊んでいたメンバーとの思い出くらいのもんだ
82 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:46:04.14 ID:0uZztcgw0
だが先生からもらった写真にはその生徒の性格と特徴が書き込んである
それから思い出していくとその同級生たちのことをおぼろげながらだが
思い出すことができる
ガリベン(かなり成績が良かったっけ、でも出木杉がいたせいでいつも
クラスで二番だったなあ)
戸手茂できる(確か結構成績優秀だった奴だったな。
出木杉やガリベンほどは頭良くはなかったけど)
あばら谷一郎(兄弟がかなりいたな、確か家は傾きそうなくらいの
ボロ屋に全員住んでた)
83 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:47:33.17 ID:0uZztcgw0
木鳥高夫 (他の奴に比べたらこいつのことは覚えてる
めがね掛けてて口のたつ奴だった。スネ夫の次くらいにだが)
多目(この写真の中で一番印象にないのはこの男だった。
それもそのはずこの同級生は学校に転校してきてすぐにまたどこかへ
転校してしまったからだ。
かなり要領が悪くてのび太と最下位争いをしてたのは覚えてる)
84 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:50:46.31 ID:0uZztcgw0
欄外に書いてある住所を訪ねて見ても今は他の建物が建っていた
聞き込みに入った同級生たちにも聞いてみたがこの5人の近況を
知っている奴はいなかった。
安雄「全く手がかり無しなだけで教祖の正体がこいつらになるってのも
ちょっとあれだよな。
この事件の捜査がいかに行き詰ってるかってのが分かるなあ」
半ば自嘲気味に独り言を言いながら笑っていると
口に咥えたままになっていた煙草の灰がポトリと下に落ちた。
下に落ちた灰を何ともなしに眺めていると捜査に関係ない余計な雑念が
浮かんでくる。
85 :スレスト(東京都):2007/03/12(月) 23:55:55.94 ID:0uZztcgw0
煙草ってのは不思議だな、元々は一本なのに燃えるとそのうちに
灰になって下へ落ちる。そうなると煙草と灰は全くの別物だ。
元々は一つだったのに、まるで友達だな。
学校って枠の中じゃ一本の煙草みたいなもんで仲良くはしてるけど
卒業して巣立っちまうとその頃の友達とも疎遠になっちまって
煙草と灰みたいに別々になっちまう。
灰を適度に落とすみたいに友達付き合いしなくちゃいつの間にか
煙草ごと燃え尽きちまって誰もそいつのことを知らないなんてことに
なるわけだな。とエセ哲学じみたことが頭の中に浮かんできた。
その点じゃ奴らの教団ってやつは友達付き合いの延長戦みたいなもんか
かなり歪だがな。
止めるにもそれなりの覚悟がいるんだろうなああいうとこってのは・・
87 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:00:30.69 ID:k/DEbjvG0
安雄「あっ!いるじゃないか!教祖様の素顔を知ってる奴!」
突然、天のお導きでもあったかのようにある人物を思い出した。
確か奴らの教団の創設当時に団体に所属していて今はどらえもんという
教団に昔在籍していたのだが脱会し、今は一般人をやってる奴がいた。
そいつならこいつらの顔を見せれば何か思い出すかもしれないぞ!!!
そう思うといてもたってもいられなくなり車に乗り込むと制限速度を
超えるほどのスピードを出し、その元信者の家へと車を向けた
88 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:04:08.75 ID:k/DEbjvG0
―元幹部の家―
安雄「どうです?この中にどらえもんはいます?」
ずらっと並べた写真を難しい顔で一通り眺め終わると元幹部は顔を上げて
答えた。気の弱そうなメガネの男だ。何となく誰かに似ているなと思った
元信者「う〜ん、何とも言えませんね」
安雄「そこを何とか、この中にいるはずなんです」
必死に懇願しても望みどおりの返答は返ってはこなかった
元信者「実を言うとね、彼の元の顔覚えてないんです」
安雄「何でですか?仲良かったんでしょう?」
元信者「彼元々あんまり特徴のない顔だったし
それに姿を変えてからがインパクト強すぎましたからね。
だって人間だった彼がある日、ロボットに変わったんですから」
89 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:14:14.41 ID:k/DEbjvG0
安雄「そうですか・・・あまり特徴もない」
元信者「すいません力になれなくて
確か目が二つに、鼻と口が一つずつあったのは覚えてるんですが」
安雄「大体の人には当てはまる特徴ですよ、それ」
望みどおりの返答を得られず頭を抱えていると元信者はそれを
不憫に思ったのか彼との思いで話を始めた
元信者「彼仲間が欲しかったんですよ」
安雄「仲間?」
元信者「そうです、願いを全て叶えられるはずなのに
それでも何故か満たされていないような。
そんな印象を受ける人でした」
安雄「はあ、そうですか。でも彼にはいっぱい仲間がいるじゃないですか
信者の数は何万って数でしょ?」
元信者「いや、そんな人達彼は何とも思っていませんよ。
信者達は彼に見返りを求めてるわけでしょ?
願いを叶えて欲しいとか、自分を救って欲しいとか
そんなんじゃなくただ自分を見返りなしに必要としてくれる
仲間が欲しかったんだと思います」
安雄「はあ、そういうもんですか」
よくそこまで彼の内面を分かるもんだと内心関心した。
91 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:26:43.61 ID:k/DEbjvG0
元信者「だから私のことを慕っていてくれたのかなあ。
まだあの教団にいた頃、本当に私彼のこと仲間、友達だって
思ってましたから。だから組織を抜けるって言った時も
仲間はずれにされずに済んだんだと思います」
安雄「そうですか・・」
それを聞きながら何となく誰かに似ているなと思っていたのだが
誰に似ているのかその時分かった、この信者はのび太に似ているのだ。
顔・形が似ているんじゃない何というか内面から滲み出てくるものが
そんな風に感じさせる。
元信者「よく時間も忘れて自分たちのことを話したなあ
でも毎日夜になるとフラリと姿を消すんですよ」
安雄「姿を消す??」
元信者「ええ、その時は私にも行き先を言わないんですよ
でもどこに行くか私には分かってました」
安雄「どこに行くんですか?」
突然、彼に近づけるような手がかりが目の前に現れたような気がして
元信者の顔に自分の顔を近づける
92 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:44:34.30 ID:k/DEbjvG0
元信者「頭に竹の機械を付けて飛んで行くんですけど
目立つ体なんで下から見ててもすぐに分かるんです。
だからある日どうしても気になってこっそり着いて行ったんです
そしたらただのマンションでしたよ」
安雄「マンション?何でそんなとこに行くんですか?」
元信者「私にも分かりません、もしかしたらそこに住んでるのかもと思って
その後すぐに帰りましたよ」
安雄「住んでるねえ・・・」
どう考えてもおかしいその場所には何かあるそう思い
元信者からそのマンションの名前を聞いた
元信者「ヒルトップマンションですよ、確かそんな名前です
10年以上も前だから建物自体あるかどうか怪しいですけど」
安雄「ヒルトップマンション?」
その名を聞いて耳を疑った、どらえもんという人物が毎日通っていたと
いうその場所はかつて自分が住んでいた街にあるマンションだったからだ。
確か今は他の建物になっているはずだ、だがそこにいけば奴に会える
可能性がある。
元信者に礼を言い、すぐに車に乗り込むとヒルトップマンションがあった
住所へと車を走らせた
安雄「何にしてもあの街ばかりに話が行き着くなあ」
94 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 00:59:53.07 ID:k/DEbjvG0
―ヒルトップマンションのあった所―
安雄「何だこりゃ」
マンションのあった土地に到着するとそこには
巨大な工場のようなものが立っていた。
工場というには似つかわしくないかもしれない
だがそれが自分の考えうる知識の中でそれが一番当てはまりやすい
からという理由でしかなかったからだ。
その建物には無数のパイプと煙突があり、煙突の穴からは
煙というにはあまりにもけばい色の煙が出てきていた。
赤やら青やらの色が混じっていてまるで虹のようにも見える
安雄「何となく不気味なとこだな。毒ガスでも作ってんのか??」
そんなことを思いながら目の前にある工場を眺めながらどこか張り込める
ような場所を探すと少し離れた所に狭くて薄暗い路地が見つかった
そこに身を隠してじっと誰かが工場に入るのを待つことにした。
95 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 01:13:49.56 ID:k/DEbjvG0
安雄「誰も・・・工場に入らないなあ」
路地に入り込んでもう彼是3〜4時間は経つというのに誰もその工場に
入ってくるような人はいなかった。もう辺りはかなり暗くなっていた。
本当にこの工場稼動してんのか?そもそもここに奴が来てたのは
十年以上も前だ。マンションに住んでいたのなら、それがなくなった今、
姿を現す確立は限りなく低い、そう考えると自分のしていることが急に
馬鹿らしくなってきて、また無性に煙草を吸いたくなった
安雄「煙草でも吸って落ち着くか・・・!!!!」
咥えた煙草に火を付けることも忘れて、工場の入り口を食い入るように
見つめた。誰かが工場に入ろうとしている、暗くて顔は判別出来ないが
体格から察するに小男のようだ。
小男は辺りを注意深そうに見回すと、誰もいないと判断したのか
懐から大きな輪のような物を出し、門に貼り付けると
不思議なことに固く閉ざされた門にスルリと入り込んで行った。
97 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 01:27:58.22 ID:k/DEbjvG0
安雄「誰かが入った!!」
咄嗟に奴がどらえもんの中身という奴だ!と直感して
路地からすぐに飛び出して輪の張り付いている門の方に向かって
飛び出そうとした。
オ〜〜〜〜ン!!!!!!
不気味な声がどこからともなく聞こえてきて門へ向かう足を強張らせた
それは黒板をカギヅメで引っかいたような不快な声だった。
そして声と共に強烈な視線を感じてまるで蛇に睨まれた小動物のように
その場に立ち竦んだ。
しばらくするとその視線と声は治まり辺りはまた静かになった。
安雄「何だったんだあれは。寒気がする」
気分を沈めてその場に数分立ったままで深呼吸を繰り返すと
ようやく気分が落ち着いた。(よしっ!入るぞ!!)
そう心に決めて門の方へと向かおうとしたその矢先工場の上に出ている月に
丸っこいシルエットが写った。
安雄「どらえもんだ!!」
99 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 01:38:29.42 ID:k/DEbjvG0
そのシルエットは地上に下りることもせずに屋上に降り立った。
そして視界から姿を消した。工場の中に入ったのだ。
間違いなく奴だ、あのシルエットから見て間違えようがないのだ。
じゃあさっき入って行ったのはなんだったのかという疑問は残っていたが
今はそんなことを考えている場合ではない。
今度こそは門の方へと足を向けるとまたその望みは費えた。
輪の中から急いる様子で小男が飛び出てきたのだ、近寄って話を聞こうと
試みたが小男はかなり動揺しているらしく脇目も振らずに
駆け足で道を走り去って行ってしまった。
100 :女性の全代表(東京都):2007/03/13(火) 01:53:17.75 ID:k/DEbjvG0
追いかけても良かったが小男の正体より、どらえもんの中身を見る方が
今は大切だと思い追いかけることを辞めた。
奴の正体をこの目で見ることが出来なかったら
ここまで苦労して捜査してきた意味がないからな・・・
安雄「あの輪くらいは残していってくれよ」
気の効かない謎の小男に愚痴を溢しながら、辺りを見回していると
丁度いい位の位置にパイプが突き出ていた。
これを伝って行けば中を見ることが出来る
そう思ってパイプにしがみ付き、木登りの要領でスルスルと登って行った
パイプを天辺まで登りきると目の前に埃が溜まった窓が現れた
顔を窓にくっつけるくらいに近づけて工場の中を覗き込むと
張り巡らされたパイプやら導線のような物の間に一人でポツンと立っている
ロボットが目に入った
102 :海賊(チリ):2007/03/13(火) 02:20:41.18 ID:0lM8m3aZ0
ロボットは何かに向かってしきりに話かけていたが
突然頭をひねり始めた、かなりきつくしめられているらしく
手間取っている様子だったが力を込めて引っ張るとやっと頭がズボッと
抜けた。そしてその頭を地面に置いた。
それだけでも驚嘆に値することだったがもっと驚きに満ちたことに
出くわしたのだった。ロボットの頭から人間の頭が現れたからだ。
中をもっと見たくて、パイプがしなるくらいに窓に顔を近づけると
今度ははっきりと横顔が見えた。
安雄「あ・あいつだったのか・・・」
やっぱりそうか・・・やっぱりあの五枚の写真の中に奴はいたんだ
俺の勘は当たっていたんだ。ついに見たんだ、そう思いながら
じっとその中身を見据えていたが、他の危険なことに気がついた。
しがみ付いている物からミシッ、ミシッ・・・と奇怪な音がしているのだ
あまりにしならせたためこのパイプ自体が重みに
耐え切れなくなってきているらしい。
安雄「やばいっ落ちる!!」
103 :パート(ネブラスカ州):2007/03/13(火) 02:23:21.79 ID:rPQ/4WkjO
逃げて一一一一一
104 :海賊(チリ):2007/03/13(火) 02:31:52.98 ID:0lM8m3aZ0
そう俺が叫ぶのを待っていたかのようにパイプはブチブチと千切れて
裂けた。
そして捕まっていた者はというと地面に向けて真っさかさまに落ちた。
普通なら怪我をする所だが運のいいことに落下した所に
ごみ置き場がありその大量のごみの中に落ちたので全く損傷は受けなかった
その代わり、体中にごみが体中に纏わりつき
どらえもんにも聞こえるほどの大きな衝撃音が辺りに響いた
どら「誰だ!!そこにいるのは!!!」
やべえ、当たり前のことだが彼に気づかれたらしい
信者達でもいたらどんなことになるか分からない。
ここは逃げるに限る、そう思って体に張り付いていたごみを払いのけて
立ち上がると、それを見越したかのように上空からまた不気味な声が
聞こえてきた。
105 :海賊(チリ):2007/03/13(火) 02:52:40.83 ID:0lM8m3aZ0
オ〜〜〜〜〜ン
安雄「一体、何なんだよ。うるさいな」
声の正体を見極めようと上を向いて空を仰ぐと
ぼろ切れのような物が空をフワフワと浮かんでいた。
こういうのは超常現象の類か何かか?そういうのは信じない性質だが
どうみても幽霊か化け物の類だ。
自分が見られていることに気づいたのか化け物はクルッと体を
翻し顔をこちらに向けた。
顔を見てゾッとした。耳まで裂けた口、大きな目玉
蛇をまとめて束ねた様なヘアー
どう見ても人間の類ではないことは分かった
「見〜たな〜〜〜」
何を見たのかは一瞬分からなかったが、どうやら奴はロボットの中身を
見たことを憤慨しているらしかった。
何が見たなだ、そんなことでビビってたまるか!!
そう自分を鼓舞して腰に下げていた普段は全く使っていない拳銃を
手に取り、化け物に向け精一杯の勇気を振り絞って叫んだ
安雄「化け物めさっさと来やがれ、腰にぶら下げてる銃が
おもちゃじゃねえってこと見せてやるよ」
106 :海賊(チリ):2007/03/13(火) 02:56:20.80 ID:0lM8m3aZ0
もうちょっとでこの章は終わりですが
サルくらったので寝ます。すいません
再開は昼過ぎくらいにします。たぶんちょっとですが・・・・・
それではよけらば保守お願いします
107 :機関投資家(神奈川県):2007/03/13(火) 02:57:07.97 ID:THeMP1WP0
/(^o^)\ナンテコッタイ
108 :名無し募集中。。。(ネブラスカ州):2007/03/13(火) 03:01:20.44 ID:sER7gUKgO
まさかの中断ktkr
134 :パート(コネチカット州):2007/03/13(火) 18:36:26.91 ID:rPQ/4WkjO
どらえもんの正体
↓
135 :アナウンサー(関西地方):2007/03/13(火) 18:42:39.11 ID:uw6nLh/e0
元太
136 :主婦(ネブラスカ州):2007/03/13(火) 19:22:23.61 ID:UNQCsssNO
ねーよwww
137 :宇宙飛行士(コネチカット州):2007/03/13(火) 19:28:19.29 ID:XsnHBHYeO
バーローww
138 :留学生(アラバマ州):2007/03/13(火) 20:15:36.90 ID:Jdeq+zhW0
げ
139 :パート(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:21:51.08 ID:rPQ/4WkjO
ん
140 :宇宙飛行士(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:31:17.93 ID:XsnHBHYeO
た
141 :パート(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:44:33.42 ID:rPQ/4WkjO
が
142 :宇宙飛行士(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:59:26.40 ID:XsnHBHYeO
ど
143 :電話交換手(愛知県):2007/03/13(火) 21:00:08.12 ID:uTN00vK70
コネチカット州率異常だなw
145 :パート(コネチカット州):2007/03/13(火) 21:03:23.55 ID:rPQ/4WkjO
>>143
( ゚д゚ )
149 :名無し募集中。。。(コネチカット州):2007/03/13(火) 21:59:28.91 ID:sER7gUKgO
こっちみるな
152 :県議(catv?):2007/03/13(火) 22:52:14.51 ID:ZFi2aw/N0
お待たせしました
昼投下予定のからかなり遅れてすいませんでした
廊下に立たされて挙句に居残りさせられておりました・・・orz
続き投下しますでつ
153 :県議(catv?):2007/03/13(火) 22:54:53.63 ID:ZFi2aw/N0
化け物にそう叫んで警告したのはいいが化け物はそんなことは怯んでいる
様子ではなく、何食わぬ顔でこっちに向かって襲い掛かってきた。
すぐに弾が詰めてあること安全装置が取り外されていることを確認し
引き金を引いたドンッという耳を劈くような音が聞こえると
細長い銃口から弾が飛び出した。
しかし、銃弾はこちらに襲い掛かってくる老婆の化け物を霞めもせず
近くの電信柱にめり込んだ。
外した!こんなことなら普段から真面目に射撃練習しときゃ良かった。
こういう時には焦りは禁物だ今度は気分を落ち着けるように努めながら奴に
照準を合わせて引き金を引いた。
すると今度は狙い通りに的に貫通した。
化け物は額にもろに弾を喰らった衝撃で後ろのめりになり
体をのけぞらせたまま、しばらくそのままで浮かんでいた。
154 :県議(catv?):2007/03/13(火) 22:58:51.39 ID:ZFi2aw/N0
やっぱり化け物の類でも拳銃効くのか?そう考えながら後ろに
仰け反ったままになっている化け物を呆然と眺めていた。
だが弾を喰らった化け物はまだ不気味にピクピクと動き始めると
体が元の通りの位置にまっすぐ伸びきるとその恐ろしい顔をこちらに向けた。
「そん〜な〜物な〜ど〜効かぬわ〜」
化け物の体がどういう構造になっているのか分からないが額で受けた弾を
ガムでも吐き捨てるかのようにプッと口から器用に取り出した。
そしてどうだと言わんばかりの満面の笑みをこちらに向けニヤリと微笑んだ。
その笑顔が心底体を震え上がらせた。
どうせなら全部撃ちつくしてやると思いあらん限りの弾を奴に撃ち込んだ。
色んな所に弾は散ったがそれでも4〜5発は当たったはずだ。
だが予想通り全く効いておらず未だ顔笑ったままだ、もう今は弾も撃ちつくしたし
捕まえることもできそうにないということは最終的には
こいつから逃れるという選択しかなかった。
155 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:01:32.02 ID:ZFi2aw/N0
窮鼠猫をかむとはいうが奴には必死の抵抗で噛み付いても
全く有効ではなさそうだ。
奴は猫でなく蛇だと思ったそれも牛でも人のみにするくらいの大蛇だ。
拳銃を腰に戻し散乱したゴミを構わず踏みつけながら工場から
死に物狂いで走って逃げた。
もう何年もこんなに必死に走ったことはないのですぐに心臓はドクドクと
波打ち、息も絶え絶えになり始めた。
奴の声を顔を見ない所まで行けるように暗い夜道を出来るだけ走った。
156 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:04:35.39 ID:ZFi2aw/N0
そして何分だろうかいや何十分かもしれないくらいの距離を走って辺りを
見回すと人通りの多い繁華街のような所まで走って来ていた。
周囲の視線が全て自分に集まっているのが分かった。
それはそうだろうものすごい形相でなりふり構わずにこの繁華街まで
走って来たのだから好奇の目で見られても当然だ。
辺りを上を下をはたまた自分の脇の下まで注意深く見回してはみたが
化け物の姿は見当たらなかった。
どうやら奴を撒いたらしい、張り詰めていた感情が解け、やっと心は平静を
取り戻すと、自分の額から汗がダラダラ流れていることが分かる。
157 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:06:43.70 ID:ZFi2aw/N0
安雄「どうやら無事に逃げ切れたらしいな」
落ち着いたと同時に工場で見たどらえもんの中身のことが急に頭を過ぎり
このことを誰か信頼のおける奴に話さなくてはいけないと思った。
これは俺の中だけに留めておくべきことではないことが分かっていたからだ
自分にもし何かがあったら真相はうやむやのままだ。
奴ならこのことをきっと仲間に教えてくれるそう思って電話をかけた。
かけた相手ははる夫という小学校時代からの友人だ
少しトロイ所はあるがやる時はやってくれるやつだ。
プルルルル・・・おかしい何度コールしても出ないあいつ電源でも
切ってるのか?もしかしたらTVの収録中で出られないかもな。
しょうがないメールで用件を伝えておくかそう思って簡潔で
なおかつ急用だと分かるような文面でメールを打った
159 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:12:26.76 ID:ZFi2aw/N0
タイトル なし
「はる夫、ついにどらえもんって奴の正体突き止めたぞ!!
これから会いたい、いつもの満喫で待ってる」
メールを送信し終わると一息をつき煙草に火をつけ煙を吹かし始めた。
禁煙中だということはもうすっかり忘れていた、それにこれを吸った方が
頭が冴えてくるからだ。喫煙者の戯言かも知れないが
吸った煙草が2本目に入る頃には心臓の鼓動も納まり、汗も引いており
幾分冷静に物を考えられるようになっていた。
本当にどらえもんというロボットの中身が人間だったとは話を聞いたので
覚悟はしていたが話しを聞くのと実際見てみるのは大違いだと思った。
確かに奴は写真で見たことのある顔だった、つまり同級生だった。
奴の正体は分かった、だが何故奴が?動機は目的は?
次々に次への疑問が溢れて出してきたが、それは煙草の様にゆらゆらと
くすぶるだけで一向に解決するはずもなく、イライラした俺は
箱からもう一本を煙草を出し、それに火を着けた。
160 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:22:23.22 ID:ZFi2aw/N0
「もしもし・・・もしもしもし」
誰かが肩の辺りをポンポンと叩いてきた。
考えを巡らしている時に何だよと思ったがここは繁華街だ。
こういうとこ特有のキャッチセールスかその類だろうと思いそれに
顔も向けずに断ることにした。
安雄「いや今はそういうのいいから」
「もしもし、もしもし」
断ってもそのキャッチは怯む様子もなくなおも肩を叩いてくる。
しつこいくらいに何度も何度も・・・まるでかまってちゃんだ。
安雄「うるさいな!だから今はそんな気分じゃないって言ってるだろうが!」
口調を強めて後ろを振り向くと口に咥えていた煙草がだらしなく
口から地面に落ちた。それもそのはずだ今の俺には
一番会いたくない奴が背後にいたのだ
162 :県議(catv?):2007/03/13(火) 23:36:44.38 ID:ZFi2aw/N0
安雄「化け物!!」
奴はやっと自分に気づいてくれたのかとホッとしたような顔を見せた。
化け物の割には襲う前に話しかけて来るとは律儀な奴だと思いながら
ゆっくりと前を向いたと、、同時にまたその場から逃げ出すように
走り出した。
それを待っていたかのように化け物も同時に空を飛び
俺を追いつめてくる不気味な声をあたりに撒き散らしながら。
オ〜〜〜〜ン、オ〜〜〜〜ン
走っている間にも耳にその声は入ってくる、耳を塞ぎそして目も瞑った
ままでさっきみたいにどうにか逃げさせてくれそう思いながら
繁華街を全速力で走った。
バリバリッ!!!ビカッー!!!
後頭部の辺りに何かとてつもなく強い電流のような物が通った。
あまりの痛さに走ることもやめその場に立ち尽くして手で
触ってみた。硬い、後頭部がまるで石のように硬くなっている。
何をされたんだ?分けも分からず動揺して何も出来ないでいると
次は手の辺りが石になり始めた。
安雄「やばいっ!!誰か助けっ・・・」
そう言う前に俺は体の自由が効かなくなり体中が石に成り下がってしまった。
163 :スレスト(東京都):2007/03/13(火) 23:59:39.74 ID:oR+qGM0y0
−つづれ屋 現在―
のび「それで安雄はあの部屋に連れていかれたんだね」
安雄「ああ、数日晒し者みたいに繁華街にそのまま放置されていたんだが
ある時、数人の男達が、たぶん教団の信者の者だろう
来て俺をそのまま運んであのゴミゴミした部屋に投げ込んだんだ」
スネ「石になったのに意識あったのかよお前」
安雄「不思議なんだが、それが意識はあったんだ」
ドラ「ぼくとのび太君もそんな目にあったことがあるから分かる
石にされても意識はそのままなんだ。動かない体で必死に
助けを求めてた。助けてくれ〜助けてくれ〜ってねえ」
俺に賛同するようにドラえもんが自身の体験を語るとそんな目に
あったことのない連中はゾッとしたような顔でそれを聞いていた。
164 :女性の全代表(東京都):2007/03/14(水) 00:13:27.57 ID:YoJYL6JG0
安雄「とにかくお前らが元に戻してくれて助かったよ
一生あのままだったらどうしようかと思ってたよ。
本当に本当に助かったよ」
素直に感謝の気持ちを伝えるとみんなは当たり前のことだといった顔で
こちらを見つめた。本当に心細かった。
何週間もあんな所に閉じ込められていたのだから。
ジャイ「それにしても分けのわかんねえことばっかする奴だな
どらえもんって野郎はよお。
オレ達を殺すって命令してるわりには直前で助けやがったり
そうかと思えば安雄のこと石にしちまうし」
スネ「まず目的が分かんないよね。地球を滅亡させるのが目的だとばっかり
思ってたけどそれとは逆に自分が地球を救う者だとか言ったり
本当につかめない奴だ」
166 :女性の全代表(東京都):2007/03/14(水) 00:36:53.05 ID:YoJYL6JG0
安雄「だけど一つだけつかめてることがある、奴の中身だ」
俺がそう言うとまるで号令でもかけたかのように部屋は
シーンと静まり返った。
スネ「それで奴は何者だったんだ?やっぱり僕達の同級生の中に
いたのか!!?」
安雄「ああ、いた。やっぱり同級生だったよ。
顔は大分老けて見えたけど、あの写真で特徴を掴んでた
おかげですぐに分かったよ、奴が誰かって」
ジャイ「分かったのはいいから。早く教えろ
もったいぶるんじゃねえ!」
意味深な言い方に壕を煮やしたのかジャイアンは顔をグィッと近づけて
啖呵を切った。こういうジャイアンに詰め寄られてる時はすぐに教えて
やらなきゃ大変な目にあわされると思い目の前に出ている写真を躊躇なく
指差した。この人物がどらえもんの正体だなんて信じられないといった
表情の仲間達は指先に視線を集中させていたが少しばかり眺めたあとに
顔をこちらに向けて聞いた
ドラ「本当にこの子なのかい??」
安雄「そうだ。確かにこの目で見たから間違いない
丸出 多目夫・・・こいつがどらえもんの正体だ」
のび「多目くんが・・・・・どらえもん・・・・」
第21話 THE END
169 :女性の全代表(東京都):2007/03/14(水) 00:42:34.42 ID:YoJYL6JG0
っていうか21話伏線張りすぎて思いの他長くなりすぎたw
途中で21話と22話に分けた方が良かったかもでつ・・・orz
170 :VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/14(水) 00:52:39.60 ID:gF3NTe/IO
>>169乙、気にすんな。
いつも楽しませて読ませてもらってるよ。
明日まで保守しときますね。
171 :女性の全代表(東京都):2007/03/14(水) 00:55:27.23 ID:YoJYL6JG0
>>170
読者さんありがとうです
そういう励ましの言葉見ると書く気力が湧きます
でも丸出多目夫って何の話に出てたっけ・・・・・・顔が思い出せん・・・。
『ぼくよりダメなやつがきた』って話だった気がする
ドラえもんにも同名キャラいたのか
そりゃ誰も覚えてないわ
面白い分そういうとこがおしいな
石になった後に意識があったとしても記憶はないんじゃないか?
たしか戻した直後もそういう表現があったはず
最後まで読めないのかなぁ
寂しいなぁ
作者さん、頼むから続きを書いてくれ……