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その16
※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)
「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら(蛇屋さん)
145 :1:2007/02/02(金) 19:49:34.15 ID:krWNmaiT0
第16話 四次元ポケット
リーム「着いたわよ、お二人さん」
途中何度もTPの追っ手にバレないために、いろんな時代を
迂回してぼく達はある時代に到着した。
ものすごい量の空飛ぶ車や乗っただけでいろんな場所に
行けるパイプラインが上空には張り巡らされている。
そうこの時代はのび太くんの住んでいる21世紀ではなく
それよりもっと先の時代、23世紀だ。
リーム「ここにいるんだっけ?あなたが会いたい人って言ってる人が」
ドラ「ぼくじゃありません、仲間から言付かっていた物を渡す
ために来たんです」
ゴン「ソウダヨ!!オラ達ハ、ギガゾンビカラノ頼ミヲ果タサナキャ
何ネエンダ!!」
ドラ「運悪く一緒に逃げられなかった彼の代わりに娘さんにこれを
渡そうと思って。」
ぼくは手に大事に握っていた携帯電話らしきものを見せた。
リーム「へえ〜、そうなの。あなた達仲間思いなのね・・・」
リームはぼく達の義理堅い行為に関心しているようだった。
147 :1:2007/02/02(金) 19:54:12.15 ID:krWNmaiT0
リーム「ちょっと待ってて、これで検索してあげるから。
娘さんの名前教えてくれる?」
ドラ「確かテラって言ってましたよ。」
リーム「テラね。ちょっと待ってて・・・・・」
彼女は娘の名前を聞くと今まで乗っていたタイムマシンらしきものから降り
横の辺りのハッチを開くとパソコンの画面が出てきた。
そこに手早く名前をタイピングすると画面にテラという人物の顔と
住所が現れた。
ドラ「すごい機能ですね、ぼくの持ってたタイムマシンとは大違いだ」
リール「タイムボートっていうの、他にもいろいろ機能が付いてるわよ
じゃ、顔と住所も分かったところだし早速行ってみましょうか」
ぼくたちは彼女の腰の辺りに手を回してタイムボートに飛び乗った。
そうするとボートは空に舞い上がった。
他の時代なら空飛ぶボートなら目立ってしょうがないだろうが
この時代ならたいして珍しいものでもないのだろう。
道行く人は気にも止めていない、みんなうつろな顔で下を向いて歩いている
そしてみなファッションセンスのかけらも無いTシャツを着て・・・・
ドラ「んっ!?」
148 :1:2007/02/02(金) 19:57:47.19 ID:krWNmaiT0
ドラ「ちょっと、ちょっとちょっとリーム!!!
みんなぼくの顔のTシャツ着てるんだけど!」
リーム「そんなのこの時代じゃあたり前なのよ?
あのTシャツを着なきゃこの時代の人たちはみんなあれ以外の服を
着ることは禁止されてるの」
彼女はさっきまでにこやかに笑っていた顔を突然変えて
憂いを帯びた表情になり悲しそうに言った。
ドラ「やっぱりこれもどらえもんのせいなの?」
リーム「ええ、そうよ。これは前世紀から始まっているどらえもん政府の
政治の一環なの。あのTシャツはもちろんのこと
秘密道具の使用も原則禁止になっているわ
逆らうものはみんな死刑なのよ・・・」
ドラ「どうしてみんな抵抗しないんだ?そんな独裁者に」
リーム「一応彼は人類を救ってくれた英雄なのよ?
みんなこれも仕方ないって思ってるのよ。それに立ち上がったって・・・
私の両親もどらえもん政府に抵抗して殺されたの・・・」
ゴン「オラ達ノ時代も酷カッタダヨ。
落チ着イテ芋モ食エナイ状況ダッタ・・・」
秘密道具もろくに使えない時代になっているとはこれじゃのび太君の
時代に言ってもロクな助けになれないかも・・・
ぼくは悲しげにお腹の辺りをさすった。急に寒さが増したように感じる。
やっぱり四次元ポケットがないとどうも調子が出ないみたいだ・・・
149 :1:2007/02/02(金) 20:00:06.39 ID:krWNmaiT0
リーム「お二人のご所望の場所に着いたわよ。さあ元気だして。
暗い顔してたらギガゾンビさんに顔向けできないでしょ?」
どうやら目的地に着いたらしい、彼女はさっきまでの暗い顔を
変えぼく達を暗くさせないために精一杯の笑顔で笑ってみせた。
ゴン「スゲエ・・・・」
その目的の場所つまりギガゾンビの娘の住んでいる家はぼく達が
息を飲むほどの豪邸だった。
広さはゆうにのび太くんの家の数百個分はあるだろうか
いやこれは東京ドームレベルで比べるくらいの大きさかもしれない。
ドラ「ギガゾンビの奴はこんな大豪邸を持ってたのか・・・」
考えてみると何万年も前の地球を支配しようとした奴だ。
かなりの財力が無ければあれだけの軍団は作れないだろう。
150 :1:2007/02/02(金) 20:07:43.47 ID:krWNmaiT0
リーム「ギガゾンビは元々かなりの数の特許を持ってた有名な
秘密道具開発者だったみたい。
その特許で大金持ちになったわけだけど
ある時7万年前の地球を支配しようとしてTPに逮捕された・・・・
奥さんと子供がいたらしいけど奥さんは数年前に死んで、
今はこの豪邸に娘さん一人で住んでるみたい。」
リームが検索ユニットで出したギガゾンビについてのデータを
まるで大学の講義のようにツラツラと語ってくれた。
ゴン「ジャア、早速ポッチットナ!!」
まるでバレエでも踊っているかのように華麗なステップで
大きな門の横にあるインターホンを押した。ピンポーン・・・・・・・
なかなか応答がなかった、かなり広い屋敷なので音が届くまで
時間がかかるのだろうか?
そんなことを考えているうちにインターホンから声が聞こえてきた。
「はい、何か御用でしょうか?」
この屋敷の執事だろうか何となく気品のある声が応答してきた
ゴン「娘ッ子二、会イテエンダガヨ!!!」
執事「は?娘ッ子とは?」
ゴンスケのかなりぶっきら棒な要求に執事は困っている様子だ。
151 :1:2007/02/02(金) 20:25:46.98 ID:krWNmaiT0
ドラ「ゴンスケ!そんなんじゃ意味わかんないよ!!」
ゴンスケを押しのけて代わりにインターホンの前に立った。
ドラ「ぼくドラえもんと言います。突然のご訪問で申し訳ありませんが。
お嬢さんにお会いしたいんです。」
執事「どういう御理由でお会いしたいのですか?」
こういう場合はどう答えればいいのだろうか?
ギガゾンビの言付けでここに来たとはっきり言うべきなのか?
でも娘のテラさんはギガゾンビのことを知らないかもしれないって言ってたし
追い返されちゃうかもしれない・・・
ゴン「精霊王ギガゾンビカラ頼マレタダ!早ク中二入レルベ!!!」
そんなぼくの思いも知るよしもなくゴンスケは単刀直入に用件を言った。
執事「ギガゾンビ様ですか??そんな方うちでは一切関係ございません!!
お帰り願えますか!!」
ギガゾンビの名前を出した途端すぐに返答が返ってきた。
せっかくここまで来たのにこんなことになるとは・・・
と思っているとすぐにインターホンの奥の方から何かガサガサと
声が聞こえ、そしてすぐにまた執事からの声が聞こえてきた
執事「お嬢様は会ってもいいと申しております
エアカーに乗ってお越し下さい」
彼の答えとともに自動で門が開き、すぐ傍からエアカーが飛び出てきた。
154 :1:2007/02/02(金) 20:45:52.88 ID:krWNmaiT0
綺麗に手入れされた庭を通りすぎるとやがてエアカーは大きな屋敷の前に
止まった。
屋敷の大きな扉の所に背の高い執事ロボットがぼく達を出迎えてくれていた。
執事「ようこそいらっしゃいました。どうぞ、こちらへ」
彼に案内されて屋敷の中に入るとまずその広さに驚いた。
映画のセットでしか見たことのないくらいの豪華絢爛の家具やら内装。
思わず圧倒されてしまうほどだ。
ちょうど中央に位置している大階段の所に一人の女性がいた
「ようこそ・・・・」
年の頃で言うと10代後半くらいだろうか、黒髪のロングヘアーが印象的な
少女だ。あまりギガゾンビには似てないみたいだ。
ドラ「あなたがテラさんですね?」
テラ「・・・そうです。」
ゴン「ギガゾンビカラノお土産持ッテキタダヨ〜」
ノンキそうにゴンスケがそう言うとテラは何とも言えないような複雑な
表情になった。
リーム「私たちはあなたのお父さんからの依頼でここまで来たの」
テラ「・・・・私の部屋へ通して下さい」
そう言うと彼女はフラ〜と上の方へ行ってしまった。
ゴン「何ダア?無愛想ナ奴ダナナヤ」
執事「ご機嫌を損ねられたなら申し訳ございません。
今まで誰からも愛されたことのないことが原因なのでしょう。
お嬢様は人間と話すことを極度に嫌っておられます。
ですからこの屋敷にはロボットしかおりません。」
執事ロボットが彼女のことを本気で心配しているのが
こちらからもすぐ分かった。
155 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:46:24.97 ID:VjFEie8Z0
俺のターン!!ドロー!!
ポンコツバギーでギガゾンビを攻撃!!
特殊効果、”自爆”発動!!
158 :1:2007/02/02(金) 21:05:24.02 ID:krWNmaiT0
>>155
ちょwwギガゾンビ死んだww
俺はピー助召還するおwww
すいません調子に乗りました・・・すぐに続き書きます
156 :1:2007/02/02(金) 21:02:49.55 ID:krWNmaiT0
執事に言われた通りにテラの部屋に通されると彼女は部屋の真ん中の所に
ある、大きな椅子にちょこんと座っていた。
ドラ「テラさん、分かりますよね?ぼくたちはあなたのお父さん
つまりギガゾンビから渡してくれって言われてここまで来たんだ。」
テラ「・・・・・・・」
ドラ「これ何だけど、何か分かるかい?」
ぼくが手に持っていた用途の分からない電話機を彼女に見せた。
彼女はそれでも表情も変えずにただそこに座っている。
ゴン「オイ!!娘ッ子ウントカ、スントカ何カ言ウベ!!」
テラ「・・・・ごめんなさい。私も父のことはよく知らないの・・・
父は私が生まれてからすぐにこの家を出て行ったから・・・」
彼女は無表情な顔を少し歪めて父親のことについては何も思うところはない
といった様子で言った。
リーム「でもあなたのお父さんはあなたのことを愛していた。
だからここまで私たちを寄こしたのよ。」
ドラ「彼はあの刑務所から危険な目に逢ってまでここに来ようとしたんだ。
でも・・・」
ぼくはあの逃亡の日、ギガゾンビがぼく達を逃がすために自らをオトリに
したことを逐一話した。でもそれも彼女の心には響かなかったらしい。
テラ「ここまで来てもらったのに悪いんですけどお帰り頂けますか?
私は彼のことを父親だとは思っていませんから・・・」
何にも返す言葉も見つからずぼく達はただ黙り込むしかなかった
160 :1:2007/02/02(金) 21:18:15.52 ID:krWNmaiT0
ゴン「何ダア!!!サッキカラ聞イテリャ父親トハ思ッテネエトカ
帰レトカ、ソレジャアギガゾンビガ報ワレネエベヨ!」
彼女の態度に堪忍袋の緒が切れたのかゴンスケは啖呵を切り出した
ドラ&リーム「ゴンスケ落ち着け!!!」
ゴン「イーヤ!!堪忍ナラネエ!!
親子ノ情ッテノハコンナ事ジャイケナイノ!!」
総出で彼の暴走を止めていると手に持っていた携帯電話が下に落ちた
すぐに駆け寄って壊れていないか確かめると電話の形が変わって
ボタンが剥き出しになっていた。
ドラ「こりゃ、何だ??」
疑問に思いボタンを押すと電話の小さな穴のような所から
立体的な映像が飛び出してきた
ドラ「これ電話じゃなくてカメラだったのか・・・」
163 :1:2007/02/02(金) 21:47:31.23 ID:krWNmaiT0
ゴン「何ダコリャ・・」
リーム「何かしら、小さな女の子が写ってるみたいだけど・・・」
カメラから飛び出してきた映像の中には小さな少女が
とても嬉しそうな表情で三輪車に乗りカメラのほうを向いている。
テラ「これ小さい頃の私だわ・・・・」
さっきまで無表情だった少女が突然顔を崩して驚いた顔を見せた。
ドラ「テラの小さい頃・・・・ギガゾンビの奴が撮ってたのかな」
映像は延々とテラの小さい頃の様子を撮っていた。
初めて御飯を食べた時の映像、初めて一人で歩いた時の映像
そして初めてカメラのほうに向かってパパと言った時の映像・・・
そして突然映像が切り替わりカメラは一人の老人を写した。
そこには刑務所内で撮ったギガゾンビの顔があった。
あそこでは考えられないようなとても幸福そうな顔をしている。
164 :1:2007/02/02(金) 21:48:03.56 ID:krWNmaiT0
ギガ「テラ、この映像を見てるくらいだからお前はかなりの美人に
なっている頃だろうな。
今は彼氏の数人でもいる頃だろうか?
お父さんは少し悲しい思いをするかもな。でもそれでいい。
お前はお前の幸せを掴めばいい。
お父さんはこんなロクでもない奴だがこの刑務所から
いつもお前のことを思っている・・・
最後にテラはお父さんとは違うんだ。引け目に感じるな。
お前の手で精一杯に幸せになれ、大丈夫お前ならやれる」
幸せそうな表情でギガゾンビがそう語ると映像は
また途切れ始めついに消えてしまった。
テラ「お父さん・・・・ありがとう・・・」
映像を見ていた彼女の頬にはいつの間にか涙が流れていた。
165 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 21:51:41.69 ID:uwRPz14yO
(´;ω;`)ウッ
166 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 21:53:21.69 ID:kYQt+ldbO
泣いた
168 :1:2007/02/02(金) 21:59:47.02 ID:krWNmaiT0
テラ「みなさん・・・ありがとう。
あなた達のおかげで父が私を愛してくれていたことが分かりました。」
少しばかり余韻に浸っていた彼女は涙を一通り流し終えると
こちらに向き直りお礼を言った。
ドラ「いやいや、ぼく達もギガゾンビのおかげであそこから逃亡できた
ようなもんだし。」
ゴン「イヤイヤ照レルダヨーwオラ、ソコマデ役二タッチマッタダカナア」
ドラ「ゴンスケは考えてみると結構足引っ張ってたような・・・」
ぼくがゴンスケに苦言を言うとゴンスケがフシューと蒸気を巻き上げて
怒り出した。その様子を見てその場にいた全員が笑った。
ドラ「さて、ギガゾンビからの伝言も伝えたことだし。
ぼくは過去に行かないと・・・」
テラ「何故、過去へ?」
ドラ「ぼくにも会いたい人がいるんだ。
彼にもう一度会わなきゃならない。」
169 :1:2007/02/02(金) 22:14:54.79 ID:krWNmaiT0
テラ「大切な人なんですね、あなたにとって」
ドラ「うん、ぼくの親友だからね」
ぼくははっきりとした口調で答えた。
リーム「でもあなた2021年に行くんでしょ?あの時代はかなり危険よ?
あなたみたいに丸腰の状態で行くなんて危険すぎるわ。」
ドラ「そうなんだよな、四次元ポケット刑務所で取られちゃったし。
どうしようもない・・・」
ゴン「オメエニハ最終兵器ノ石頭ガアルジャネエノ!!」
ドラ「それくらいじゃ、大した役には立たないよ・・・
はあ〜ポケットがあればなあ」
ため息をつきながら横のカメラを見るともう一つ映像のリストがある
らしく映像を再生しますか?という表示がピコピコと光っていた。
ドラ「まだあるのかな?」
もう一つの映像の再生ボタンを押すと映像が申し訳なさそうに
もう一度出てきた。そこにはさっきのメッセージを撮ったあとらしい
ギガゾンビがまた写っていた。
ギガ「最後に言い忘れていた。この映像を届けてくれたということは
お前らはどうやらうまく刑務所逃げ出せたという事らしいな。
君達の恩義に改めて礼をいう・・・」
彼はぼくたちにも手下にも見せたことのない深いお辞儀をした。
そしてまた上を向くと彼はこちらのほうに向かってまた喋り始めた
171 :1:2007/02/02(金) 22:32:39.59 ID:krWNmaiT0
ギガ「ドラえもん、お前21世紀に行くんだろ?
どうやら今までにないくらい危険な場所らしいじゃないか
お前ポケットも無しでどうするつもりだ?」
ドラ「それは・・・・」
映像だからあっちに通じるわけもないのに真面目に返答してしまった。
ギガ「どうせロクな考えも無しに行くつもりだったんだろう。
地下のラビリンスで我輩の呪文を言え!!
そこにお前の助けになってくれるものがある。
じゃあ機会があればまた・・・」
映像の中の彼がそう言うと今度は本当に映像は切れてしまった。
ドラ「地下のラビリンス???ギガゾンビは何を言ってるんだ??」
彼の教えてくれたことの意味が分からずみんな考え込んでしまった。
執事「もしかして、第10別館の地下倉庫のことかな??」
それまで黙っていた執事が突然何かを思い出したらしい。
リーム「それは一体何なの?」
執事「いやあ、この家が建てられた時からある地下倉庫でして」
ドラ「それだ!!!そこに違いない!!!」
謎の倉庫というのがギガゾンビの言っていた地下のラビリンスに違いない
とぼくのヒゲは直感した。
執事「倉庫と言ってもそれが押せど引けど全く開かないという奇妙な
倉庫ですよ???」
ドラ「とにかくそこだ、そこへ行こう!!!」
172 :1:2007/02/02(金) 22:35:06.92 ID:krWNmaiT0
話の途中ですけど今日はここら辺で終了です。
明日は昼過ぎくらいに投下予定でつ。
みなさん保守お願いします
177 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:46:35.97 ID:udZ4/Qf/O
おつかれー。
楽しみに待っとります。
198 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:29:25.47 ID:eG0zTQvDO
3時までには来るかな?
ほす
203 :1:2007/02/03(土) 14:38:09.84 ID:nS2GsJkr0
今、ひたすらに続きを書いております
昼過ぎ頃って言ってましたけどどうやら5時過ぎくらいになりそうです
皆様、今しばらくお待ち下さい
207 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 16:27:10.88 ID:Up1CEolg0
学校帰り保守。
どうでも良いけど、ドラえもんの喋り方が違うような……。
208 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 16:55:21.70 ID:zL6cxgDf0
ドラえもんなのら
211 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:45:12.90 ID:zL6cxgDf0
ク ク || プ / ク ク || プ /
ス ク ス _ | | │ //. ス ク ス _ | | │ //
/ ス ─ | | ッ // / ス ─ | | ッ //
/ _____ // / //
. / l⌒l l⌒l \ )) ____
. / / ̄| ,=| |=、| ̄ヾ / ____ヽ
/ ̄/ ̄. ー'●ー'  ̄l ̄ | | /, −、, -、l ))
| ̄l ̄ ̄ __ |.  ̄l ̄.| _| -| ,=|=、 ||
|. ̄| ̄ ̄ `Y⌒l__ ̄ノ ̄ (6. ー っ-´、}
ヽ ヽ 人_( ヾ ヽ `Y⌒l_ノ
>〓〓〓〓〓〓-イ /ヽ 人_( ヽ
/ / Θ ヽ| /  ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
216 :1:2007/02/03(土) 18:03:08.47 ID:AlHxeaCS0
第16話 続き
執事「ここがその開かずの倉庫です・・・」
執事ロボットに案内されてぼく達は広い屋敷内を歩き回り
ギガゾンビの言っていたラビリンスという場所らしき倉庫に辿り着いた。
リーム「不気味な感じの倉庫ね・・・」
彼女がそういうのも無理ない・・・・
この倉庫の扉は不気味な装飾が施してあったからだ。
扉の形は人間の顔を模したような形になっていた
いや仮面というのが正しい言い方だろう
それはぼくが忘れようもない仮面だった。
古代から地球を支配しようとした時間犯罪者である精霊王ギガゾンビが
その顔に付けていた仮面であったからだった。
昔の彼は刑務所にいる時のすっかり憑き物が落ちてしまった様な
彼からは想像も出来ないほどの残忍で冷酷な奴であった。
人々は彼を恐れ、そして彼に敬意を表したその象徴がこの仮面だったのだ・・
217 :1:2007/02/03(土) 18:05:30.80 ID:AlHxeaCS0
ドラ「ギガゾンビの付けていたお面だ・・・」
テラ「これが父の付けていた仮面ですか・・・」
少女は複雑な表情でその扉の仮面を見つめていた。
それはそうだろう、自分の父親がこんなお面を被って古代の人達を
苦しめていたのだから。
ドラ「でも君のお父さんは本当の悪人じゃなかったと思う。
本当の悪人だったらぼく達も助けてもくれなかっただろうし、
君のことだってこんなに心配などしていなかったはずだよ」
テラ「ええ、分かってます。父はかつて罪を犯したけれど本当の所では
悪人に成りきれていなかったんだと思います。」
リーム「彼はこのお面を付けることによって違う人物に自分を演じていた
のかもしれないわね。違う誰かになってしまうことでその
本人からは考えられないほど残酷になれるってこともあるの。」
218 :1:2007/02/03(土) 18:07:51.94 ID:AlHxeaCS0
ゴン「オラ、良クワカンネエ・・・
ダケド今ハソンナ時ジャ!!!」
ゴンスケは手を組み考え込むポーズだったが、すぐに徒競走する直前の様な
ポーズを取り助走をつけて門に向かって激しくアタックし始めた。
だがそれでも全くギガゾンビの扉はビクとせず、また開く気配もない
執事「だから言ったでしょう??この倉庫はこの屋敷が出来た時から
誰も入ったことがない開かずの倉庫だと・・・」
リーム「誰も入ったことのないなんていうのはおかしいわ。
だってそれならそもそもこの倉庫を作る意味がないもの。
たぶん彼が作ったのよ・・・」
219 :1:2007/02/03(土) 18:11:29.99 ID:AlHxeaCS0
ドラ「ギガゾンビが・・・・」
テラ「父が作った・・・そういうえば父がさっきの映像で
もう一つ言ってませんでした?
(地下のラビリンスへ行け)の後、(我輩の呪文を叫べ)と・・・・」
ドラ「それだ、合言葉を叫ぶとこの扉が開く仕掛けになってるんだよ!
彼女が思い出したギガゾンビの言葉にぼくはそれしかないと直感した。
リーム「つまり、特定のキーワードがこの開かずの扉を開かせる
という仕組みになってるわけね。
この中でその合言葉に心当たりある人いる?」
みんなシーンと静まり返ってしまった。当たり前のことだが・・・・
今日この扉を見つけただけでも幸運なのに、扉を開ける合言葉を誰かが
知ってるなんてどう考えようが虫が良すぎる話だ
220 :1:2007/02/03(土) 18:17:51.84 ID:AlHxeaCS0
リーム「じゃあ、また道は経たれたわけね・・・」
ゴン「ソンナ事ネエダ!!マダ終ワッチャイネエ!!」
ドラ「ゴンスケ何か心当たりのある相言葉を知ってるのがかい?」
ゴン「フッフッフッ!ソレガ在ルンダナア」
ゴンスケは何かあるのか、急に自慢げな様子になり自慢げに鼻息を出した
ドラ「おおっそれは頼もしい!早速頼むよゴンスケ!!」
ゴン「マ、マア見テロッテ・・・・ウオッホン!
イモ神様、イモ神様、畑ニオワシマス我ラガ神ヨ〜聞イテイルナラ
オラノ願イヲ叶エテ、扉ヲ開ケテケレ〜〜」
・・・・・・何の反応もないようだ。
ゴン「アリャア??オッカシイダナア・・・・
大体コウヤッテ願掛ケスルト開クンダガナア・・・」
ゴンスケに一瞬でも望みを託していた一同は急に恥ずかしくなってしまった
221 :1:2007/02/03(土) 18:19:23.60 ID:AlHxeaCS0
リーム「じゃあ、また道は経たれたわけね・・・」
ゴン「ソンナ事ネエダ!!マダ終ワッチャイネエ!!」
ドラ「ゴンスケ何か心当たりのある相言葉を知ってるのがかい?」
ゴン「フッフッフッ!ソレガ在ルンダナア」
ゴンスケは何かあるのか、急に自慢げな様子になり自慢げに鼻息を出した
ドラ「おおっそれは頼もしい!早速頼むよゴンスケ!!」
ゴン「マ、マア見テロッテ・・・・ウオッホン!
イモ神様、イモ神様、畑ニオワシマス我ラガ神ヨ〜聞イテイルナラ
オラノ願イヲ叶エテ、扉ヲ開ケテケレ〜〜」
・・・・・・何の反応もないようだ。
ゴン「アリャア??オッカシイダナア・・・・
大体コウヤッテ願掛ケスルト開クンダガナア・・・」
ゴンスケに少しばかりでも望みを託していた一同は
急に恥ずかしくなってしまった
224 :1:2007/02/03(土) 18:35:03.08 ID:AlHxeaCS0
リーム「まあ彼は放っておいてとにかく手当たり次第に
合言葉を言ってみるしか手は無さそうね。」
ドラ「それしかないみたいだね・・・」
彼女の提案でぼく達はその扉の前で思いつく限りの合言葉、呪文を
唱えて、唱えて、唱えまくったのだった。
ビビデバビデブー、開けゴマ、チンカラホイ・・・・
はたまた自分の生年月日までありとあらゆる思いつく言葉を言ってみたが
一時間経っても門は微塵も動く様子はないのだった
リーム「これだけやっても駄目だってことは彼の喋った言葉の中に
まだヒントがあるんじゃないかしら?」
ドラ「喋った中にヒント???そんなものあるかな・・・・
我輩の呪文を叫べだけでしょ、それだけじゃ何のヒントにも・・・
!!!!!!」
ゴン「ドウシタダ?」
ドラ「分かったぞ!彼の言ってた我輩の呪文ってやつの意味が!」
ぼくは急に昔のことを思い出した。そうだ、、あれしかない・・・・
232 :1:2007/02/03(土) 18:55:40.67 ID:AlHxeaCS0
ゴン「何ダ?ツイニ閃イタダカ!!」
ドラ「うん、たぶんあれしかない。ギガゾンビが昔手下の奴らに自分を
讃えさせるために言わせてた言葉だよ。」
ゴン「ホウホウ、早速言ッテ見ルベ」
ドラ「うん・・・では・・・・
アーイーヤーイオチタオー、アーイーヤーイオチタオー」
このフレーズを手下のクラヤミ族がずっと言っていたから忘れようも
なかった。効果があるか分からないがついでにひざまずいてこの扉に
向かってお祈りのポーズもして見せた
ゴン「オイオイ、カナリ変ワッタ合言葉ダナー
ソンナ物デ開クワケ・・・・!!!」
「ギーガー!!!!!!」
不気味な声とともにそれまで閉まっていた開かずの仮面が大きく動きだし
上にずれた。そしてその仮面の下から下へと続く階段が現れた
ゴン「開クンダナコレガ・・・」
予想外の展開にゴンスケはアゴ下までだらしなく垂らした。
234 :1:2007/02/03(土) 19:09:51.20 ID:AlHxeaCS0
リーム「これで開かずの扉じゃないってことが分かったわね。
どうする?かなり怪しいけど下に降りてみる?」
ドラ「かなり怪しいけど、ここまで言った通りにことが進んできたんだ
きっとぼくたちの役に立つものものがあるはずだ」
テラ「私も興味があります。一緒に着いていきます」
執事「お嬢様そんな危険な・・・わたくしも着いていきます」
ゴン「オ、オラモ怖クナンカネエゾ!!」
こうしてその場にいた全員がこの怪しげな倉庫を探検することになった。
階段を下っていったが中は薄暗い場所だった。
もう何年も開けていないのだろう。カビとホコリの匂いが鼻についた。
階段を下りるとすぐに何かに出くわすかと内心ビクビクしていたが
降りても降りてもまだ階段は続いていりようだ・・・・
239 :1:2007/02/03(土) 19:25:10.89 ID:AlHxeaCS0
ドラ「かなり下まで階段があるみたいだね・・・」
ゴン「本当二キリガナイ位ノ階段ダナヤ」
ドラ「まるでブリキのラビリンスみたいだな・・・」
ゴン「何ダソリャ?」
ドラ「昔ぼく達が行ったことのある星で見た。
ラビリンスに似てるなって思って」
リーム「へえ〜それ興味があるわ。教えてくれない?」
みんなただ下へと続く薄暗い階段を下りることが不安だったのだろう
気を紛らわすために話をするよう懇願した。
ドラ「うんいいよ、ぼく達が見た迷宮っていうのは
すべてがブリキでできたオモチャの島にあったんだ。」
テラ「まあそれは素敵」
ドラ「でもその島には誰も近寄りたくない恐ろしい場所があったんだ。
それが大迷宮 ラビリンスだったんだ」
ゴン「デモ何デラビリンスッテ、呼バレテタンダ?」
ドラ「それはね・・・・そのラビリンスの中には一度入ったら
出られないほどの巨大な地下迷路が張り巡らされていたんだ・・・」
ただひたすらに階段を下りていたみんなは今の状況とその迷宮が似ていると
思ったのかゴクリと生唾を飲む音が聞こえた。
243 :1:2007/02/03(土) 19:36:43.01 ID:AlHxeaCS0
ドラ「ぼくたちはそこへ入った、こんな薄暗い不気味な所だったなあ」
リーム「で、でもあなたがここにいるってことは
そこから出られたんでしょ??」
心配そうに震えているみんななどお構いなしにぼくは話を続けた。
ドラ「いや、それはどうかな?ぼくも道具がなかったらかなり
危なかったなあ。実際先に入ってたのび太くんたちは遭難寸前
だったらしいし・・・」
ゴクリ・・・・この状況との不自然なほど一致にみんなは急に心配に
なってきたのだろう。階段を下りる足が止まってしまった。
ドラ「みんな大丈夫だって、あの大迷宮とは全然違うよ。
だってまだ入り口が見えてるし、逃げようと思えば逃げられ・・・
んっ!!!??」
不安そうにこちらを見つめるみんなを安心させるために入り口は
まだあると言おうとした瞬間目が飛び出さんばかりのショックを受けた
ドラ「入り口が閉まってる・・・」
244 :1:2007/02/03(土) 19:47:26.18 ID:AlHxeaCS0
みんな「な・何だってーー!!!」
ぼくの発した一言に訓練されたかみたいにみんなはすぐに後ろを
振り向いた。
リーム「本当・・・あそこから光が漏れてないわ・・・」
ゴン「アババババ・・・コンナコト・・アリエネエ」
そんなことを口々に言いながらただひたすらに一同は階段を駆け上がった
暗くてこけそうになっても、ただひたすらに階段を駆け上がった。
息を切らしながらようやくこの地下倉庫の入り口の所に着いた。
みんな総出で閉まりきった入り口をこじ開けようとしたが一向に開く気配は
ない・・・
ドラ「全然、開かない・・・」ゴン「オラノ力デモ開ク気配ガネエ・・」
その後、この扉を開かせるために言った合言葉を言ってみたが全く
それでも開く気配は微塵もなかった。
リーム「私たちここに閉じ込められたのね」
リームはそう言うと力なくその場にへたり込んでしまった
245 :1:2007/02/03(土) 20:00:38.32 ID:AlHxeaCS0
ゴン「ギガゾンビノ奴ココニ閉ジ込メルツモリダッタノカ?」
目を白黒させながらゴンスケが呟いた。誰もその言葉に言い返すことは
できなかった。今の所、ギガゾンビの罠にはまったとしか言いようがない。
テラ「父はそんなことするような人じゃありません!
何かきっと理由があって・・・」
ドラ「ぼくもそう思いたいよ・・・」
まだ父親のことを信じている目でテラはそう力説した
それに力ない声で返答した。
まだやらなくちゃいけないことがたくさんあるのに
こんな所でTHE ENDだなんて空しすぎる・・・
このまま下に降りる気にもならずみんなは入り口の前で座り込んでしまった
シュイイイイイン・・・・キュイイイイン・・・・
ドラ「下のほうから何か飛んでくるような音が聞こえてこない?」
薄暗い階段のほうから何かこちらに飛んでくるような音を聞き取った
リーム「確かに何か聞こえるわね・・・」
みんな体が凍り付いてしまった。これ以上の恐怖はもうたくさんだ。
246 :1:2007/02/03(土) 20:12:07.32 ID:AlHxeaCS0
ドラ「近い!!来るぞ!」
ゴンスケが危険を察知したのかお得意のカンフーのポーズをしてみせた
暗くてよく見えないがその何かはこちらにものすごい速さでこちらに
到着すると上空をクルクルと旋回し始めた。
テラは思わずぼくの後ろに隠れてしまった。何者なんだ?と思いながら
その物体を目を凝らして見定めた
ドラ「きっ、君!!ツチダマじゃないか!!!」
上空を旋回している物体をよく見るとそれは不気味といえば不気味だが
ぼくのよく見知っているロボット土偶だった。
かつては恐ろしい敵だったが、刑務所暮らしの中で回路をいじくられて
なければ善良なロボットだということが分かっていた。
ツチ「ミナサン、怖ガラセテシマッテ、スイマセン。
何シロ20年ブリノ来訪者ダッタモノデ、動クノニ時間ガカカッテ
シマイマシタ」
どうやらこのツチダマも悪いやつではないらしい
247 :1:2007/02/03(土) 20:24:42.44 ID:AlHxeaCS0
ドラ「君なんでここにいるんだ?というかここはどういう場所なんだ?」
ツチ「ココハギガゾンビ様ノ研究所デス
ソシテぼくハココヲ守ル番犬ロボットノ様ナ者デツ」
ツチダマは淡々と説明しだした。
ここでギガゾンビはかつて
古代を支配するための前線基地として使っていたらしいということ
TPに気付かれてはいけないので地下に作り、屋敷のものにも
近づけさせないようにするために不気味な仮面を付けさせ
合言葉も言わせるようにしたこと、出口は奥の部屋にあり
ギガゾンビの使っていた寝室に繋がっているということ
それだけ聞くとみんなは安心し切ったのかフウ〜とため息をついた
ドラ「彼にここに来ればぼくの助けになるものがあると言われて
来たんだけど・・・」
ツチ「多分アレでつネ。ミナサン私の後ロ二着イテ来テ下サイ」
そう言うとツチダマはシュルシュルと回りながら下に降り始めた。
いつの間にか薄暗い階段には電気も付いていた。
249 :1:2007/02/03(土) 20:41:35.89 ID:AlHxeaCS0
ツチ「ココデス!ミナサン」
ツチダマが久しぶりの部屋に案内出来ることが嬉しいのかいつもより
余計にクルクルと周っている。
ゴン「ウワア、スゲエダナ・・・」ドラ「これはすごい」
ぼくたちが驚くのも無理はない。ここだけ時空を圧縮してあるのか
だだっ広い地下部屋には様々な種類の秘密道具の数々が展示してあったのだ
ツチ「コレハ全部ギガゾンビ様ガ使ッテイタ秘密道具ノ数々デス
作ッタ物モ、未来デパートデ買ッタ物モアリマス」
ツチダマが嬉しそうにいろんな道具の説明をし始めた。初めて見た物も
結構あったが大体の物はぼくが知っているものばかりだ。
ドラ「それにしてもすごい数だね」
リーム「彼昔は秘密道具の開発者だったから研究材料として
こんなにも道具を手に入れることができたのね。
秘密道具の摘発が進んでる今からしたら考えられない量だわ。」
ツチ「コッチニ来テ下サイ」
ツチダマに言われるまま秘密道具の横をすり抜けて行くと
そこにはぼくの体の一部分と呼べるべきものがあった
ドラ「四次元ポケットだ・・・」
251 :1:2007/02/03(土) 20:59:31.24 ID:AlHxeaCS0
長い間、自分のお腹に付いていたものだから
自分の片割れを久しぶりに出会った嬉しさで涙さえ出てきた
ドラ「ああ、懐かしの四次元ポケット」
ツチ「・・・アナタ二コレ差シ上ゲマス」
ドラ「ええっ!!本当かい?それ」
少しばかり迷った様子のツチダマだったが
意を決したのかぼくにこれをくれると言い出した。
ツチ「ゴ主人様ノイナイ今、ココニコレガアッテモ宝ノ持チ腐レデス
アナタミタイナ人二使ッテ貰エタラ、嬉シイデス・・」
テラ「父もこれをあなたに差し上げたかったんだと思います
どうぞ使ってやって下さい」
ドラ「うん・・・ありがとう・・・大事に使わせてもらう・・」
ギガゾンビはこれを渡したくてこの倉庫まで来させたのか
彼の心遣いに危うく涙が出てきそうになった
253 :1:2007/02/03(土) 21:11:40.00 ID:AlHxeaCS0
ぼくはポケットを手に取り、ペタリ・・・・と自分のお腹に付けた
何とも言えない心地良い感じがした
ゴン「イイロボットダナー」
リーム「似合うわよ、ドラえもん」執事「さすがだ・・・」
テラ「そっちのほうが素敵です」ツチ「オオ!ヤッパリ似合ウナア」
みんな口々にお腹に付いている四次元ポケットとぼくを褒め称えた
何となく気恥ずかしくて照れてしまった。
ツチ「ソレニハココニアル秘密道具以外ニモ一通リノ
道具ハ入ッテイマスヨ」
ドラ「ありがとう、何から何までみんなにはお世話に
なりっぱなしだったなあ」
リーム「とにかく良かった。これでぼんから頼まれてた
私の仕事も終わりみたいね。しっかり・・・んっ?
タイムシーバーが・・・」
言いかけた言葉を遮って彼女は胸に付けていたバッチのような物を
耳に当てたると、急に顔が青ざめてぼくたちに向かっていった
リーム「あなたたちここに行ちゃ駄目!!!
TPがこの屋敷に向かってるって、早く逃げて!!」
261 :1:2007/02/03(土) 22:29:37.43 ID:laK41SUV0
リーム「タイムパトロールがここに向かってるって
ぼんから連絡が入ったわ!
あなたすぐにここから逃げたほうがいい!」
ドラ「でもリームは大丈夫なのか?」
リーム「私のことは心配しないで何とかうまく理由をつけるから
そんなことよりあなたたちが捕まるほうが大変じゃない?
せっかくあそこから逃げてきたんでしょ??」
ドラ「色々ありがとう。リーム、ぼんにもお礼を言っといてね!」
リーム「あなたなら未来を変えられるわ。頼むわよ!」
ドラ「うん!みんなもありがとう、またみんなお礼を言いにくるよ」
テラ「ええ、またお会いしたですね。」執事「ネコさんまた」
ツチ「サラバ〜」
別れの挨拶もそこそこにぼくはポケットの中からここから逃げ出して
21世紀へ向かうための道具を探った。
263 :1:2007/02/03(土) 22:38:04.72 ID:laK41SUV0
ドラ「え〜と・・・・・あった、タイムベルト!!」
この道具はタイムマシンの簡易版のような物で腰に巻くだけで
好きな時代に行けるというなかなか使い勝手のいい道具だ。
その代わり空間移動機能がついていないので
今いる場所とそっくりそのままの場所しか行けないという難点がある
ドラ「じゃ、みんなまたね」
別れ際にみんなに手を振るとゴンスケがこちらに飛び乗って来た。
ドラ「ゴンスケ!!何で?」
ゴン「オラモ21世紀二帰ルツイデダ!一緒二連イテッテヤル!
腐レ縁ッテヤツだ
ソレニ、オメエニハ世話二ナッタカラ恩返シシテエダ」
ドラ「ゴンスケ・・・ありがとう」
彼の頼もしい言葉にぼくは嬉しくなった。
リーム「さっ早く!」
彼女がそう言う前にぼくはタイムベルトの時代を設定し、時空間に飛んだ。
フラフラと定まらない動きでぼくら二人は時空間をさ迷った
264 :1:2007/02/03(土) 22:50:53.65 ID:laK41SUV0
ゴン「何カ安定シネエダナ・・・大丈夫ナノケ?」
ドラ「大丈夫、この道具なら間違いなく21世紀へ行けるよ!」
ぼくはやっとみんなに会いに行けるという高揚感でいっぱいになっていた。
ゴン「チョット!アレ見て見ルベ!!」
ゴンスケが何かに気付いたらしくマジックハンドのような手で前方を指差した
少しばかり先にTPの大きなタイムマシンが数台止まっていた
ぼんの言っていた通り時空を自由に行き来することは
禁止されているのだろう、簡単には行かせてくれないらしい。
TP船「そこの時空遊泳者!!法律で勝手な時間移動が決められていることを
知らないのか!」
ドラ「そんなこと知ってるよ!
でもぼくは行かなきゃならない!のび太くんのために!」
ぼくはそう言うとポケットの中を探り、道具を取り出した
ドラ「空気砲だ!」
TP船「うわあああ!辞めろ!時空間でそんな危険な!」
ぼくはTPの言うことも聞かずに手につけた派手に空気砲をぶっ放した
空気の玉はTPの船の上部に直撃し船は一大事に慌てるように
激しいブザー音が鳴り出した
265 :1:2007/02/03(土) 22:58:07.71 ID:laK41SUV0
ゴン「ターマーヤー!!!!」
ドラ「やった!!」
フラフラと漂いながら二人でガッツポーズをしてみせた
そんなことをしているうちに辺りが明るくなってきた
目的地である21世紀に到着するようだ
ドラ「そろそろだ・・・」
ゴン「ヤット帰ッテキタダナ・・・」
何度この時を夢見たことか今までのつらい出来事が走馬灯のように
浮かんでは消え、また現れた・・・
だが気分はもうみんなのことでいっぱいになっていた
ドラ「帰ってきたよ、のび太くん・・・」
266 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:04:37.09 ID:55cMD0Vi0
・゚・(つД`)・゚・ ドラえもーーーーん!!
267 :1:2007/02/03(土) 23:19:41.57 ID:laK41SUV0
―21世紀 ???の地下室―
「さあ、そろそろ処刑のお時間が来たようですね・・・
どらえもんもあなた達と別れるのがつらいとおっしゃっておられます」
だだっ広くて暗い地下室のような所に僕達はいた。
上の蛍光灯だけが妙にまぶしかった。
その中で数人の男たちが拳銃をこちらに向けている
体は何かの道具の効果だろうかぼくたち三人はピクリとも動けない
ジャイ「くそったれ!おめえらは一度ぶん殴ってやりたかったぜ!」
スネ「裏切り者ーーー!!!!」
二人は悔しくてたまらないのだろうか涙を流しながら叫んでいる
そりゃそうだ、もうすぐぼく達殺されるんだから・・・
ジャイ「おい!のび太てめえも何か言ってやれ!」
ジャイアンが必死になって僕にも何か言えと言っているが
何故か気分は澄み切っていて煽る言葉も浮かんでこなかった
のび「きっと来る・・・」
スネ「一体何が来るんだよ!こんな状況で!!」
スネ夫が泣きべそをかきながら怒ったように言ってきた。
のび「分からない?ドラえもんだよ」
スネ「来るわけないだろ?ドラえもんは未来に帰ったんだろ!」
のび「いや、必ず帰ってきてぼくたちを助けてくれる・・・」
何故だか分からないがぼくはそう確信していた。
268 :1:2007/02/03(土) 23:19:55.23 ID:laK41SUV0
「ドラえもん来るねえ、こんな所まで彼が来るわけないでしょう。
儚い願いでしたねえ・・ではみなさん、さようなら・・・」
彼が合図すると無数の銃口がこちらに向けられた
そして引き金は引かれた
第16話 END
270 :1:2007/02/03(土) 23:23:37.20 ID:laK41SUV0
今日はここまでです
そろそろ新スレですが、明後日に最後のテストがあるので
それが終わってから新しいスレを立てようと思ってます
もう少しだけお待ち下さいませ
222 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:20:59.48 ID:0k7IyGxn0
登場人物に2ch用語、wwwwとか使わすのはちょっと・・・(;^ω^)
223 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:23:22.73 ID:TPS8Q76n0
作者よ。考えろ。
一回ドラえもんの声優がお前の台詞喋った所を想像してみろ。
どれだけ設定にミスがあるか気づく筈だ。
225 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:35:39.44 ID:w7ZPpIahO
作者はプロじゃないんだから多めに見ろよ…
228 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:40:22.55 ID:nr+YeHKu0
2ch語だけは無しがいいなぁ
229 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:42:19.90 ID:d9xZdxqhO
>>223
いちいち文句付けるなよ。じゃあお前だけのために書いてるんじゃないんだから
233 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:04:42.93 ID:pI/8IXHHO
まとめサイトで言われてから作者もかなり語尾とか気をつけてる気がするんだけど。
気持ちはわかるけどこのスレから読み始めた人はちょっと考えて発言しようぜ。
236 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:19:59.02 ID:8s/4M9F30
だが2ちゃん用語支持
237 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:23:10.35 ID:n/MOYY6+0
どうしてそんなに1にたいして失礼が言えるんだ?
241 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:25:48.68 ID:2JWPGDFmO
vipにスレ立てしてる以上は扇られるのは仕方ないんじゃないか
271 :1:2007/02/03(土) 23:28:31.76 ID:laK41SUV0
キャラたちが2ちゃん語を使うと世界観を壊すとのご指摘が
ありましたが、確かにドラえもんファンの人から見れば気分を害する所も
あったかなと思うので出来るだけ使わないようにします
その1 その2 その3 その4 その5
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その16
個人的には2ちゃん語使うの全然おkなんだけどなぁ。
作者がそれでいい作品を作れるなら、構わないです
気にならないし
>米5
ツチダマは一体とは限らない