その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8 その9 その10
その11 その12 その13 ←いまココ その14
※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)
「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら(蛇屋さん)
4 :1:2007/01/31(水) 23:58:31.80 ID:1+KEWJJy0
登場少年
のび太(36歳・妻子あり 環境保護調査員)
ジャイアン(のび太の幼なじみ。元ガキ大将、スーパーを営んでいる)
スネ夫(のび太の幼なじみ。社長)
ノビスケ(のび太の息子、ガキ大将)
ジャイチビ(ジャイアンの息子)
スネチビ(スネ夫の息子)
安雄(のび太の幼馴染、帽子被ってる刑事)
はる夫(のび太の幼馴染、テロ朝のAD、ピザ)
どらえもん(カルト組織どらえもんを支配する謎の教祖)
一番(どらえもんの右腕、二番と呼ばれることを嫌う)
ルル(強い少女)
ドラえもん(ネコ型ロボット)
ゴンスケ(芋掘りロボット、口が悪い)
並平凡(TP隊員、現在 時空刑務所勤務)
ギガゾンビ(時空犯罪者)
あと・・・・まあこれくらい
6 :1:2007/02/01(木) 00:05:15.13 ID:w1ldrk7p0
第13話 T・Pぼん
ドラ「あなたがぼくたちを助けてくれるっていうTPの人ですか!」
ぼん「そうだよ、ぼんって呼んでくれよな。」
牢屋越しに仲良さげな様子でぼくたちに話しかけて来たその男は
ぼくが想像する看守というものからはかなりかけ離れているように見えた。
その話し方から動作までかしこまった所はなくまるで古くからの
友達と話しているみたいだ。
ぼん「そうかしこまるなよww看守って言ってもぼくはかなり
他の看守とは違うからさw」
ドラ「看守のぼんだねwよろしく」
ぼくが笑いかけると彼は人なつこっこい笑顔を見せた。
年は30代半ばくらいだろうが笑うと20代くらいに見えた。
ぼくとぼんは互いに笑顔を見せ合ったがその横にいたゴンスケだけが
その様子を怪しそうに眺めていた。
ドラ「どうしたんだ?ゴンスケ?怒った顔しちゃって?」
ゴン「オメエコイツノコト信用デキルノカ?
ドコノ刑務所ニ人ノ手助ケスル看守ガイルベサ?
オラ絶ーー対に信ジラレナイダ!」
ゴンスケにはどうしてもこのぼんという男が信じられないらしい。
ぼん「僕のことが信じられないって?そりゃそうだこっちもまだ
君たちを信用してるわけじゃないし」
ドラ「えっ?信用してないの??」
予想外の言葉に思わず驚いてしまった。
7 :1:2007/02/01(木) 00:07:37.76 ID:w1ldrk7p0
ぼん「そりゃそうだろ?ここは刑務所なんだ。誰が犯罪者を
喜んでほいほい逃がすもんかい。」
ドラ「じゃあここからの逃亡を手助けしてくれるって言ってたのは
どうなるの?嘘だったのか?」
結局協力者は無しという深い失望がぼくを襲った。
ぼん「それは君たち次第だね。」
ドラ「ぼく達次第?どういうこと?」
ぼん「うーん簡単に言うと僕が判断するっていうことかな?
君たちのここに来た。いきさつとどうして逃げたいのかという理由を
教えてくれ。不純な動機なら手を貸すつもりはないから」
ぼんはそういうとさっきまでヘラヘラ笑っていた顔を急に引き締めた。
ゴン「ホーラ見ルダ!!結局助ケテナンかクレネエンダヨ!」
ぼん「まあまあ、そんなに熱くなるなよ。
21番君逃亡の理由を話してくれないかい?」
ゴンスケはここでは21番という囚人番号だ。
ゴンスケはそう言われると頭のオイルが下がったのかぼんの方に顔を向かせて
真面目に質問に答え出した。
8 :1:2007/02/01(木) 00:09:58.97 ID:w1ldrk7p0
ゴン「オラは芋ホリロボットノ ゴンスケダ!
タイムマシンで過去に行ッテ芋ウメテタラ、オメエラに
逮捕サレタダヨ、理不尽ダヨ!ミンナ芋大好キダロ?
何デソンナコトで捕マラナキャナンネエンダ!!」
また熱くなりだしたゴンスケを諫めるとそれまで黙って
話を聞いていたぼんが口を開いて言った。
ぼん「う〜ん、罪状は過去世界における植物の不法栽培と
軽度の歴史破壊か・・・・」
ゴン「ダカラ!!オラは何にも悪イコトハシテネエダヨ!」
ぼん「いやその理屈はおかしい、それでも立派な歴史破壊罪に値するんだよ。
例えばその地域に存在しない植物を植えたとするだろ?
それが人々に伝わり栽培され食料となる。
それだけでも現在の世界の植物の分布図を変えてしまう可能性は
大いにあるわけだ。
ほんの少しの過去改変がのちのちの歴史を大いに影響を
与えてしまうことだってある・・・」
9 :1:2007/02/01(木) 00:11:40.37 ID:w1ldrk7p0
ゴン「ソウダッタノカ、オラソコマデ深ク考エテナカッタダ・・・・orz」
ゴンスケは自分の浅はかさを知ったのかショボーンとなり
首を垂らしてうな垂れてしまった
ぼん「だけど、ゴンスケの犯した歴史改変は軽度のものだ。
そんなことくらいで逮捕されてこの刑務所にいるのはおかしい。
本来なら厳重注意くらいですむくらいの罪なんだ・・・
やっぱり最近のTPはおかしいとしか言いようがない」
ぼんは眉間の皺を寄せて難しい顔になった。
どうやらこの職業に大いに不満があるみたいだ。
ゴン「ホンレ見ろ!!ヤッパリオラは悪クネエダ!!!ガハハwwww」
またいつもの調子を取り戻した彼は高笑いをしだした。
10 :1:2007/02/01(木) 00:16:50.07 ID:w1ldrk7p0
ゴン「オラ早クココカラ逃ゲテ、エモンたちに会イタイダヨ・・・」
彼もまたここから逃げて会いたい人がいるのだろう
ポツリと寂しそうな様子で呟いた。
ぼん「・・・・じゃあ次1293番君、罪状と理由を教えてくれるかい?」
ドラ「ああ、ぼくの番ですね。ぼくドラえもんといいます。
未来の世界のネコ型ロボットです。ここにキタいきさつは
過去世界における秘密道具の不正使用と歴史改変です・・・」
ぼん「ドラえもんくんか。どらえもん型のロボットだね。
罪状は秘密道具の不正使用か、今の法律では秘密道具の使用を
禁じられているからね・・・嫌な時代になったもんだ。
で、その歴史改変ってのは具体的に言うとどんなふうなのなんだい?」
11 :1:2007/02/01(木) 00:19:20.96 ID:w1ldrk7p0
ドラ「ぼくは・・・・セワシ君の家系の駄目なご先祖様を助けるために
20世紀に行ったんです。本当に駄目なやつでぼくがいなくちゃ
何もできないような子だった。でもぼくの一番の親友だったんです・・・」
ぼくは過去世界に行った理由を話しているうちにのび太くんのことを
思いだして悲しくなってしまい段々と声のトーンが落ちていった
ぼん「ご先祖様を助けるために過去世界へねえ・・・
これは立派な歴史改変だな・・
その人物が未来世界に影響を及ぼすような人物であるなら
なおのこと罪状は重いなあ・・」
ドラ「未来に影響??そんなとんでもない!!
彼が歴史に影響を及ぼすような大人物になるなんて
決してそんなことは天地がひっくり返ってもありません!!!」
のび太くんが将来大人物になるなんて彼のことをよく知っている人から
したらありえない話だ。
それに未来世界に行った時も彼は結婚して普通にサラリーマンをやっていた。
その時のどう見ても普通の男でとても大人物には見えなかった。
12 :1:2007/02/01(木) 00:23:07.02 ID:w1ldrk7p0
ぼん「う〜〜〜んそれならおかしいなあ。歴史的な大人物ではなく
どう考えても普通の人物か・・・
歴史の流れを変えない人物の未来修正程度なら少々の歴史改変が
許されるっていう法律があるんだけどねえ。
そうだ!彼がのちにロボット博士になってロボットを開発して
歴史の進歩におおいに貢献するとかそういうのじゃないか?」
彼はどこから思いついたのか分からないとっぴな考えを言い出した。
ドラ「ないないwそれはないですよww
普段の彼を知ってる人ならそんなの誰も言いませんよw
だって彼どう考えても理系じゃなく文系の頭だし
大人になってロボット博士になるなんてありえないですw」
ゲラゲラ笑いながら彼の当て推測を否定した。
13 :1:2007/02/01(木) 00:25:13.31 ID:w1ldrk7p0
ぼん「じゃあ何で君はこの刑務所に投獄されたんだ?
分からんなあ・・・・その彼っていう人物の名前を教えてくれるかい?」
ドラ「彼の名は野比のび太、みんなはのび太って呼んでたよ」
ぼん「野比のび太!!?」
のび太くんの名前を出しただけでさっきまで顔色一つ変えなかった
ぼんの顔が急に青ざめた。どうやらかなり驚いているらしい。
ぼん「のび太ってあの野比のび太か!??
そうだとすれば歴史上の大人物じゃないか!!」
ドラ「のび太君が大人物??だから彼はロボット博士に
なんかにはなりませんってw」
14 :1:2007/02/01(木) 00:29:37.16 ID:w1ldrk7p0
また訳の分からないことをwwwと否定しかけると
彼はこっちの話も聞かずに自分の知っている話をまくしたて始めた。
ぼん「いや、地球を何度も救ったと言われている大人物だよ。
それも教科書に載ってるくらいのだよ?
かつて人類の経験したであろう数々の危機を何度も救ってきたと
言われている人物だ。彼と仲間たちは何度も地球を救ったんだ
それもみんなが知らないうちにこれはTPしか知らないことだけどね」
ドラ「いやあ、ぼくたちが地球を救ったなんてww
そんなこと言われると照れるなあ」
恥ずかしさで後頭部をしきりになでながら言うとぼんは
マジマジとこちらの顔を見てキョトンとしていた。
ぼん「いや、やっぱりその理屈はおかしい。
だって野比のび太という人物と数々の危機から地球を救ってきたのは
剛田武、骨川スネ夫、源静香、そして偉大なるネ申どらえもんだもの
君じゃないよ」
15 :1:2007/02/01(木) 00:34:20.05 ID:w1ldrk7p0
ドラ「えっ?みんなと一緒に冒険したのはぼくですよ?ドラえもんです。
それに何なんですか?どらえもんって?」
すっかり話のつかめないことを言う彼に呆れ却って
ゴンスケのほうを向くと彼も同じく「お前は何言ってるんだ?」
という顔をしていた
ゴン「何言ッテルだ?ドラえもんサンよ?
オメエどらえもん知ラネエノケ??」
ドラ「知らないよ!一体誰なんだ!?名前が似てるみたいだけど」
ぼん「彼はネ申だよ。あの人類史上最悪の危機から
ぼく達を救ってくれたんだ。」
ドラ「人類最悪の危機って?」
ぼん「2021年から一年間の間に人類は数々の危機に巻き込まれたんだ。
鉄人兵団による人間奴隷化計画
謎の天体から来た悪魔族と名乗る殺戮者
それだけじゃない多くの殺戮や災害が人類を襲った
死傷者は何十億にも登った。もう人類の歴史もそこで潰えたかと
思われたその時どらえもんと名乗る救世主が仲間と共に
現れて人類を救った・・・これは教科書にも載ってる有名な話だよ??」
彼はまるでおとぎ話の中に出てくる英雄でも語るかのように興奮した様子で
どらえもんという人物のことを語りつくした。
16 :1:2007/02/01(木) 00:39:17.14 ID:w1ldrk7p0
ドラ「鉄人兵団に悪魔族??ぼくがここに捕まってる間に一体みんなに
何が起こったんだ?」
ぼくがさっきまでポカンと開けていた口を開いてそのロボットについて
聞こうとすると、その声を遮らんばかりの声がこちらにしてきた。
「ゴラー!!!深夜に囚人と何喋っとるんだ!!!ゴミ虫!」
ぼん「はっ!はいっ!!」
突然の怒号にびっくりしたのか緊張したのかぼんはピっと背を
正し声のするほうへ体を向けた。
遠くのほうから声の主がものすごい速さでこちらに向かって
ドタドタと走ってきた。
あれだけのスピードで走ってきたにも関わらず声の主は息一つ切らさずに
廊下に立っていたぼんを罵倒し始めた。
かなり小柄で頭はスキンヘッドだが妙に威圧感のある男だ。
17 :1:2007/02/01(木) 00:43:09.36 ID:w1ldrk7p0
ゴン「ヤバイ奴二メッカッタダナ奴wwww」
プククと笑いながらゴンスケは囁いた。
確かにかなりやばい状況だ。
この男の名はこのアバズレ刑務所の所長のハードマンという男だ。
ギガゾンビが囚人のリーダーならこの男はこの刑務所のリーダーであり
支配者だ。
元陸軍か何かの出身で怒るとものすごい罵声と暴行を
誰にでも浴びせるというオッソロしい所長で。
体は何があったのか知らないが半分サイボーグ化しているという
化け物みたいな奴だ
そしてこうやってたまに深夜に巡回しては看守や囚人をいびるのを楽しみに
しているような嫌な奴だ。
ハード「並平の小僧!!貴様今さっきこのポンコツどもと何喋ってた!」
ぼん「いや・・・世間話です。」
ハード「世間話??今夜のエロ画像のことでも喋っとったのか?
お前にzipなどおこがましい!jpgで充分だ!そうだな並平!!」
ぼん「は・はいっ!それで充分であります」
ハード「語尾にはサーと付けろこのゴミ虫!何度言っても分からん奴だな!」
ぼん「は・はいっ!jpgで充分です、サー!!」
18 :1:2007/02/01(木) 00:46:33.24 ID:w1ldrk7p0
ぼんは彼に気圧されてしまったのか脂汗をダラダラ流しながら
その怒号に答えていた。
そしてハードマンは今度はこちらに向き直り人を
その何人も殺していそうな目でぼくたちを睨んだ。
ハード「ポンコツども深夜に看守と世間話とは最近のロボットは
大層なご身分になったものだな!なあ1293番と21番!」
ドラ&ゴン「すっすいません!ハードマン所長!!」
ハード「語尾にサーを付けろと言ってるだろうが!ポンコツが!!
本当にお前らポンコツは世界中のクズネジでできているような
ポンコツの最高傑作だなwwwww」
彼のゾンザイな言い方にゴンスケはまた頭にオイルが上ったのか目を見開いた。
ゴン「オウ!黙ッテ聞イテリャポンコツナンテ言ッテクレルジャナイノ!!
オラ達がポンコツナラオメエは禿茶ビンダベ!」
ハード「ハ・ハゲ・・・・」
一番気にしていることを言われたらしく所長は腰に指していた警棒を
ゴンスケ目掛けて振り下ろした。
ゴン「あばばばば・・・・」
ゴツッ・・・・ゴンスケは警棒の電気ショックで気絶してしまった。
19 :1:2007/02/01(木) 00:49:14.77 ID:w1ldrk7p0
ドラ「ゴンスケ!!何するんだ!」
ハード「これくらいポンコツにはわけもなかろう。
私を侮辱するからこうなるんだよww」
ドラ「クッ!!!!!」
その言葉にさすがのぼくもカチンと来た
牢屋越しじゃなけりゃこいつ目掛けて頭突きしてやりたいくらいだ。
ハード「ところで、最近ポンコツどもの牢から夜になると奇妙な音が
すると聞いたんだがまさか穴を開けてる・・・・
何てことはないよな?www」
やばい、ばれてたのか。穴を掘ってるのがばれたら懲罰房逝きどころか
時空流しの刑になっちゃう。出来るだけあの穴から話題を反らさないと・・・・
ドラ「穴?そんなもの掘ってるわけないじゃないですかw
阿部さんじゃあるまいしww」
ハード「そうだなw穴掘ってるのは阿部さんだけか・・・そりゃうまいw」
20 :1:2007/02/01(木) 00:52:22.79 ID:w1ldrk7p0
ビリビリ!!!全身に何万ボルトもの電流が走った。
意識が遠のくほどのものすごい電撃だ。
どうやら所長に冗談は通じなかったらしい。
ハード「冗談を言うのも大概にしろ!!
ホモネタを話すならvipだけにしておけ!
リアルの世界ではそんな冗談通じんぞ!タヌキ型ポンコツロボット!!!!」
ドラ「サー・・・・」
まだ電流で頭がはっきりしないが何とか所長に答えた。
ハード「もう一発おしおきしてやる・・・・」
ぼん「もうやめましょうよ!!ねっ!!所長!!!」
これ以上やるとぼくたちがやばいと思ったのかぼんが所長を止めに入った。
ハード「いいや、まだやるんだ!!こいつらは俺を馬鹿にしとる!!」
ぼん「これ以上やるとあの人に言いつけますよ!いいんですか?」
ハード「・・・分かった、今回はやめておいてやろう」
ぼんの言った言葉に何故そんなに力があったのか分からないが
ハードマンは警棒を腰に付け直し、急に子犬のように
おとなしくなってしまった。
21 :1:2007/02/01(木) 00:55:02.37 ID:w1ldrk7p0
ハード「帰るぞ・・・・並平・・・」
ぼん「はっ!はいっ所長!!!」
ハードマンがやっとこの牢屋から踵を返し反対の方向へ歩き出した。
ぼん「分かった、ぼく君たちの逃亡に協力することにしたよ。
詳しくはギガゾンビも交えて明日あのトイレで・・・」
ぼんは牢屋から去り際にぼくたちにそう囁いた。
そしてすぐ背を向けて所長のあとを追いかけて逝った。
ゴン「オラアイツ信ジルダ・・・
少ナクトモ、アノ禿茶ビンヨリハ信用デキル・・・・」
まだ電気のショックで動けないのか床に突っ伏したままで
ゴンスケが気だるそうに言った。
22 :閉鎖まであと 1969080 秒:2007/02/01(木) 01:02:00.32 ID:hCIBkYgv0
これ14話っしょ?
25 :1:2007/02/01(木) 01:14:40.63 ID:w1ldrk7p0
>>22
アッー!!確かに今回の話は14話でしたwww
久しぶりで話数も忘れてた・・・orz
27 :閉鎖まであと 1967511 秒:2007/02/01(木) 01:28:09.53 ID:hCIBkYgv0
どんまぃ
24 :1:2007/02/01(木) 01:10:48.09 ID:w1ldrk7p0
電気によるしびれと、ぼんの話したどらえもんという人物のこと
についての疑問ですっかり疲れきってしまった。
ぼくとゴンスケはそのまま床に突っ伏したままで眠ってしまった。
「朝の点呼取るぞーーーー!!!起きんかーーー!!!」
ドラ&ゴン「・・・・!!!!」
けたたましい看守の怒号でぼくたちは目を覚ました。
いつもの調子で番号を叫び、まずいオイルを飲んだ。
そんな毎日が数日続いた・・・
やがて外での労働の時間になった。かっこうの話し合い時間だ。
ゴン「オウ!ドラちゃんヨウ!
アノぼんッテイウ奴カラ、アレカラ、何ノ連絡モネエダナ?」
ドラ「無いねえ、朝食の時にでも何か言って来るかかと思ったけど」
ぼくは畑を耕しながら呟いた。
早く作戦を立ててここから逃げ出す準備をしないといけないのに・・・
ハード「こらポンコツども!!!」
!!!!後方から聞き覚えのある恐ろしい声がした。
振り向くとそこにはぼくたちには忘れようも無い顔の所長様がいた。
26 :1:2007/02/01(木) 01:22:20.26 ID:w1ldrk7p0
ドラ&ゴン「なっ、何でありますか!!ハードマン所長殿、サー!!」
彼の顔を見るだけでぼんと同じく脂汗が出てくるくらいになってしまった。
二人でカチコチに緊張している様子を見て所長はあの殺人鬼みたいな目で
こちらを見つめている・・・
そして嬉しくてたまらないといった様子で彼は口を開いた
ハード「ポンコツども、俺を騙そうとしたな?」
ドラ「はい?何のことでありますか?サー???」
ハード「とぼけるな!!見つけさせてもらったよあの穴を・・・
逃げるつもりだったんだろ?この刑務所から?」
ドラ「!!!!!!」ゴン「アンレマー!!!」
所長が話したその一言でぼくたち二人は警棒で電撃をくらう以上の
ショックを受けた。
ば、ばれてしまっただよ・・・・計画がばれた・・・・!!!
29 :1:2007/02/01(木) 01:35:56.31 ID:w1ldrk7p0
ハード「ハハハww俺を騙してここから逃げ出すなんてできると思ったか?
豪胆な奴だwww見上げた根性だwwww
お前らには最高級のポンコツネジをくれてやりたいくらいだww」
ドラ「ぼくたちをどうするつもりだ・・・」
ゴン「オメエスゲーナ、ヨク気付イタナー!アー芋クイテエダー・・・」
ショックのあまりゴンスケは電子頭脳がショートしたのか
分けの分からないことを言い始めた。
ハード「どうするか分かっているだろう、お前らの大好きな刑だよww
一生時空間をさまよっていられるぞ、ポンコツどもww」
彼は歪んだ顔をさらに歪めてそう言った。
ドラ「時空流しの刑・・・・」
ハード「そうだ、よく分かったな。よく勉強しとるぞタヌキロボット君は
それでこれからお前らにもっと聞きたいことがあるんだがなあ。
俺について来いwwwおしおきしながらたっぷり聞きたいからな」
ドラ&ゴン「・・・・・」
30 :1:2007/02/01(木) 01:45:52.03 ID:w1ldrk7p0
そして所長は背をこちらにむけると着いてこいといった仕草を見せた
あまりのショックで何も考える気が起こらずただただ従順に彼のあとを
着いていった。
ドラ「どうすりゃいいんだ・・・時空流し・・・
ここから逃げられないどころか死刑にも等しい刑・・・」
ない頭をフル回転させたがそれでもいい解決策は出なかった。
ゴンスケは完璧に頭がショートし切ったのか
ただただ、ブツブツ分けの分からないことを言っている。
ハード「ここだ、中に入れ・・・・」
どうやら大部屋のようなところに来たらしい。
ここで何をされるのか考えただけでもガクブルものだった。
ぼくは憂鬱な気分でドアのノブを引いて中に入った・・・・
そこには・・・・
第14話 終了
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