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※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)
「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら(蛇屋さん)
120 :1:2007/01/25(木) 17:01:12.11 ID:boGDRPQb0
第13話 アバズレ刑務所
「朝の点呼を取るぞ!!!」
TP特有の白い制服に青い帽子を被った刑務官が高圧的な声で叫ぶ。
「1!2!3!4!5!6!7!・・・・」
指揮者に統率された合唱隊の様に綺麗に声が揃っている。
この朝の点呼が果てしなく長い、受刑者全員に声を出させるからだ。
僕は気になっていた、昨日感じた誰かがぼくを呼んでいるような声のことを
「1291、1292、・・・・・・」
「・・・・・どうした声が止まったじゃないか!!1293番点呼せんか!!!」
「オメ、オメノ番ダベヨ!!!声ダセッツノ!」
隣のロボットがそう言ってヒジで突っついてきた。
「あっ!!1293番!!!」
昨日のことにすっかり気を取られていて号令するのを忘れてしまっていた
少し遅れて声を発したことに気を悪くしたのか、刑務官がぼくの目の前に
やって来た。
121 :1:2007/01/25(木) 17:03:41.05 ID:boGDRPQb0
「1293番!!!貴様はこの刑務所をなんだあと思ってる!!」
「は、はいっ!!この刑務所はアバズレ時間犯罪者刑務所、逮捕された
時間犯罪者を更生させるために設立されたタイムパトロール運営の
刑務所でありますっ!」
「よしっ!分かっているようだな!だが1293番!!
いつまでもそんな態度だとお前は懲役に服すどころか時空流しの刑に
なることを肝に命じておけ!!」
刑務官はそういってぼくを脅してきた。
時空流しってのはどんな時代に流されるか時空の波だけが知っている
という刑で運が悪いと一生時空間をさ迷って死ぬ可能性もあるという
オッソロしい刑だ。そうぼくを脅すとまた点呼は再開された。
「ダーカラ、真面目二ヤレッツッタダロガ!
目ツケラレタラ大変ダンベヨ!!?」
隣のロボットがとても心配そうに注意した
122 :1:2007/01/25(木) 17:07:17.91 ID:boGDRPQb0
「ごめん、ゴンスケ。ついつい昨日のこと思い出しちゃってさあ」
この隣のカタコトでぼくに話かけてくるロボットの名はゴンスケ
刑務所内で同じ部屋の仲間だ。
見た目はいかにも旧式のロボットで口も悪い奴だが本当は
いつも仲間の心配をしてくれているいい奴だ。
紹介が遅れた、ぼくの名前はドラえもん。22世紀のネコ型ロボット
子守り専用のロボットで子供たちが困った時にはお腹に付いている
四次元ポケットで秘密道具を出して何でも解決!!!
・・・のはずなんだけど今はお腹には何もついてはいない。
ここに連れて来られる前に刑務所の連中に取られてしまったのだ。
っていうわけで少しお腹が寂しいわけだ・・・
124 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 17:10:37.62 ID:SVgvwkKE0
21えもんきたああ!!!!!
125 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 17:13:34.55 ID:1JqYPEanO
最初分からなかったけど芋設定でゴンスケ思い出せたwww
123 :1:2007/01/25(木) 17:09:57.46 ID:boGDRPQb0
ゴン「ゴクゴクゴク・・・・・プハッー!
ウメッー!コノ時ノタメに生キテルダネ!!!」
ゴンスケがロボット専用の特製オイルをうまそうに飲んだ。
今は刑務所内の朝御飯の時間だ。ロボットには全員、ロボピタンDという
非常にまずい飲み物が至急されている
ドラ「はあ〜こんなものよりもドラ焼きいっぱい食いたいなあ・・・・」
ぼくがそう愚痴をこぼすとゴンスケがさっきまで飲んでいたオイルを置いた。
ゴン「ソリャ今ノオラ達ニャ、夢ノヨウナ話ダベ!!
オラダッテ腹イッパイノ芋食いテエダヨ!!!!」
ゴンスケは元々、芋ほり専用のロボットで芋が大好きという
変わったロボットだ。
実はこの刑務所に捕まってしまったのも大昔に行って世界中を
芋畑にしようとした所をTPの隊員に見つかって御用と
なったほどのツワモノである。
126 :1:2007/01/25(木) 17:13:45.84 ID:boGDRPQb0
ゴン「トコロデヨ?オメエガ何カ感ジタ、ッテイウノハ何ナンダ??」
ドラ「昨日感じたこと?誰かに呼ばれたような気がしたんだ・・・
大事な人に「帰って来てくれ・・・・」ってさあ」
ゴン「大事ナ人?誰ダベ??オ姉チャンダベカ??
コノ、、スケコマシ野郎がwww」
ドラ「違うよww大事な人ってのは昔一緒に居候してた家の子」
ゴン「アッー!!!ノビ太ッテイウ子のコトカ??」
ゴンスケが大きな声を出して言った。みんな一斉に振り向いた。
ドラ「そうさ、僕の一番の親友野比のび太君。
昨日彼にどこからか呼ばれたような気がしたんだ・・・
そして危険が迫ってるような・・・」
ゴン「フーン、ソレデココカラ逃ゲルタメニ一心不乱二頭ブツケテタ
ッテワケカー泣ケル話ダナヤ!!!デモココカラハ逃ゲラレナイダ」
実際、彼の言った通りだった。
この刑務所は四方を海に囲まれた言うなれば絶海の孤島みたいなもんで
どうにか外に逃げ出してもこの時代はほとんど人間もいないような所の
荒地ばかりのような所でどこまで行っても地獄だ。
127 :1:2007/01/25(木) 17:16:10.13 ID:boGDRPQb0
ドラ「いつも失敗ばかりだけど今回は運よくうまく逃げられるような気が
する。何もかも全てうまくって逃げ出せるような気がする・・・
そんな気がするんだ」
ゴン「ソウカ!!ソウカアー!!!
オラモ、ソウ言ワレレバソンナ気モシテキタダ!!」
ドラ「君もか?よしっ!!
二人で一緒にここから逃げる作戦を練ろうじゃないか!」
そう言って彼はぼくの言い知れない勘という奴に乗った
それからゴンスケと二人でこの刑務所から逃げる計画を立て始めた。
128 :1:2007/01/25(木) 17:30:58.01 ID:boGDRPQb0
―アバズレ 囚人用グラウンド―
ゴン「マズヨーー、コノ刑務所ッテノハ、アレ見ルンダ!!」
ゴンスケが高い塀の方向を指指した。塀は全長何十メートルもあり
とても登るには無理そうだ、そこには監視塔がいくつも立っており
大きな門が一つだけドーーーンと立っていた。
ドラ「この刑務所から逃げ出すにはこの大きな門から逃げるしかないって
わけだろ?」
ゴン「ソウダヨ!!グリーンダヨ!!コノ刑務所カラ逃ゲルニハ
アノデカイ門カラ出ルシカネエダ!」
ドラ「でも、あそこにはいくつも監視塔が立ってて堂々と門から出るのは
難しいよ?強行突破はもっと危ないだろうし・・・」
ぼくがそう疑問を投げかけると彼は鼻息を荒くしながら言った
129 :1:2007/01/25(木) 17:44:14.88 ID:boGDRPQb0
ゴン「馬ーー鹿ダナ!オマイさんハヨウ!誰ニモ怪シマレズに
堂々ト逃ゲル方法ガ、アンダロウガ!!」
ドラ「なっ!何だよ??そんなのあるわけないだろ?」
ゴン「アルッテノ!!監視のヤツニモ怪シマレナイ様ニスルニハ
TPの奴ラのカッコウスレバ、イインダロウガ!!」
ドラ「アッー!!そうか。そうすれば監視塔にもぼくたちが
囚人だってばれない・・・君は実に馬鹿だな
TPの服どうやって手に入れるんだよ!?
それにここから逃げたって外は海だぞ門から出ても意味はないんだ」
ゴン「アッーー!!ソコマデ考エテナイダッタ・・・」
呆れた・・・いい作戦があるからって興味津々で聞いてみれば・・・
ゴン「・・・・TPの服ネエ・・・・手二入レラレソウナ奴・・・
アッー!!!!イルダーー!!!」
突然何か心当たりを思い出したのか、ゴンスケはグラウンド中に
聞こえるような大きな叫び声を上げた
131 :1:2007/01/25(木) 18:00:01.28 ID:boGDRPQb0
ドラ「ちょっとwwwゴンスケ声大きすぎwwwもちつけwww」
ぼくは急いで彼を勇めた。ゴンスケはまだ興奮し切っている様子だった。
ゴン「イルダヨ!!TPの制服手に入レラレル様デ、船も手配デキソウナ男
権力のアル奴!!ソレモ囚人ダ!!」
ドラ「それって一体誰だい!!??」
そんな奴いたかな?と思いながらぼくは彼に尋ねた。
ゴン「ソレハ、アイツダベ!!」
そう言って彼が指指した先には数人の男たちが集まっていた。
どうやら真ん中の男を中心にしてグループを作っているらしい
一瞬中心にいる男が見えた。
ッ!!!!ぼくは真ん中にいる男を見て驚いた。
かつて見知ったことのある男だったからだ
ゴン「アイツダ!!!アイツ!!コノ刑務所ノ囚人のボスナンダベヨ!!」
ドラ「知ってるよあの男・・・」
ゴン「何ダア??知ッテルノカイヤ??有名ダカラナーwww」
ドラ「本名は知らないけど言われてた名前なら知ってる・・・
精霊大王ギガゾンビ・・・古代の日本を支配しようとした奴だ・・」
135 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 18:09:41.36 ID:zCmkojeL0
ギガゾンビまでキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
132 :1:2007/01/25(木) 18:02:45.85 ID:boGDRPQb0
今日はここまでで一旦終了です。
どうしましょう?避難所にスレ立てて来た方がいいですかね?
133 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 18:04:59.10 ID:/ceanT7p0
>>132
ちょwwもう終わりかよwww
vipいいんじゃね
134 :1:2007/01/25(木) 18:08:36.71 ID:boGDRPQb0
>>133
サーセンwwww明日テストがあって勉強しないとやばいんですww
今の所はVIPでいいですかね?
137 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 18:11:12.68 ID:uFuvnAmt0
避難所にも一応建てとけば?
で、もっと人が居る時に聞いてみるべき
138 :1:2007/01/25(木) 18:15:49.97 ID:boGDRPQb0
>>137
そうですね、やっぱり立てときます。で後で聞いてみます
これから書けない日もあるかもしれないし
139 :1:2007/01/25(木) 18:21:16.33 ID:boGDRPQb0
何かスレッド数上限で立てられませんになってる・・・orz
どうしよう・・・また今度でいいか
149 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 19:46:29.78 ID:3WR5Fj/fO
とりあえずテスト頑張って続きを早く頼む!!
151 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 20:42:59.48 ID:W6s8x8Qb0
なんか、1がちゃんと映画のキャラを上手く配置してるのが地味に嬉しい
184 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 18:40:27.55 ID:HYHSKCNj0
これ映画化してくれないかな
もちろん大山のぶ代で
185 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 18:44:28.86 ID:iLJZx5mS0
無理ならくりかんで我慢する
186 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 18:44:45.91 ID:4aWUUQ8H0
わさびでいいよ
198 :1:2007/01/26(金) 20:38:01.87 ID:pvWBW1ZD0
ゴン「アンレマー!!精霊大王ナンツッテ、ゴ大層ナ名前ダナヤ」
ゴンスケは元々丸い目を丸くパチクリさせて叫んだ
ドラ「あいつに頼むのだけはこっちから勘弁だ!!
ぼくらはあいつに酷い目に合わされたんだ」
ギガゾンビとは元々、まだぼくが居候してた頃に行った7万年前の日本で
クラヤミ族っていう奴らと一緒に日本人の祖となる人たちを支配して
日本を古代から支配しようとしていた時間犯罪者だ。
奴ら相手にぼくらは果敢に立ち向かったわけだがあいつはTPに逮捕されて
今はこの刑務所の中というわけだ
彼がここにいることは知っていたがなるべく避けてきていた。
彼も多分ぼくがここにいることを知っているだろう
200 :1:2007/01/26(金) 20:39:54.08 ID:pvWBW1ZD0
ゴン「駄目ダヨー!!!ギガちゃんノ助ケ借リナキャTPの制服
手二入レルコトハ絶対出来ネエ!!
オマエココカラ逃ゲタクネエノカ??」
ドラ「うっ!それは・・・・・」
ぼくがなんとしてでもここから逃げ出したいのは本当だった。
みんなに危険が迫っているような嫌な予感がしてしょうがないからだ。
ゴン「ジャー、四の五の言ッテランネエダロウガ!!
分カッタラ、ハシレエー!!」
彼の刑務所中に響き渡るような叫び声でぼくは思わず言われるまま
奴らの集まっている所へ走って行ってしまった。
201 :1:2007/01/26(金) 20:41:21.67 ID:pvWBW1ZD0
手下「なんだあー!!??おめえらはよ?ポンコツロボットどもが
ギガゾンビ様に何か用あるってえのか?」
突然輪に交じった二人の見知らぬロボットに彼の取り巻きが凄んできた
ゴン「オウ!!オラはオメエ二用ナンカネエだ!!
後の精霊王サンヲ、出シテモラオウカ!!」
ゴンスケもたいした者でそんなものでは怯むわけもなくに逆に彼らに凄んだ。
手下「何だとう!やるってのか!!」
ゴン「オウ!上等ダベ!!ヤッテヤルワイナ!!!」
「ベーズ!無駄なケンカを吹っ掛けるな!
おしおきされたいのか!!!!」
中心にいた男が凄むと手下は手を下げ
すっかり塩らしくなってしまった。
202 :1:2007/01/26(金) 20:43:18.42 ID:pvWBW1ZD0
「ケンカはよくない、そうだろ???ドラゾンビよ・・・」
冷静でいてそれでいて残酷な声の彼はぼくに語りかけるように
話しかけてきた。彼が精霊大王 ギガゾンビだ。
今はあの恐ろしい仮面も付けているわけでもなく、素顔を
曝け出している、年老いた老人だがその風格は言葉では言い様もない
独特の凄みがあった。
ドラ「ぼくはあんたのことまだ許したわけじゃないんだからな!!
古代の日本を支配しようとしたことは一生かけて償わなってもらう!」
そういうや否や彼は笑いをこらえ切れないと言った様子の声を出した
ギガ「ふっふっふっwwwwアハハハハハ!!!!
一生かけて償うだと??我輩は我輩の信じることをしたまでのことだ
償うつもりなどこれっぽっちもないよ!!!
それに・・・・」
ドラ「それに何だ!!!」
203 :1:2007/01/26(金) 20:45:42.97 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「貴様もこの時空刑務所に今入っているではないか!!!
人に偉そうなことを言える身分ではなかろうが!!」
ドラ「うっ!!!それは・・・・」
それを言われると何も返す言葉がなかった、偉そうなことを言っていても
今はギガゾンビと同じ刑に服すの身のものだからだ。
ギガ「ハハハハハwwwwどうだ言い返すこともできんだろう!!
我輩の計画を邪魔した罰だ!!」
ゴン「今ハソンナコト話シテル場合ジャネエダ!!
オラタチハオメエさん二交渉二来タダ!!」
ゴンスケが彼にも怯まず食ってかかった。
ギガ「ほう?一体何の交渉にきた?我輩の手下にでもなりに来たかね??
ワッハッハッハッ!!!」
ドラ「誰がお前の手下なんかになるか!!馬鹿にするんじゃないっ!」
ゴン「待ツダ!!オメエココカラ逃げ出しテエンダロ?
ダッタラ、、ココは我慢シルダヨ!!」
ゴンスケらしくもない冷静な言葉にぼくは我に帰った
今の状況で逃げる手段を持っているのは残念ながら彼しかいない・・・・
204 :1:2007/01/26(金) 20:48:34.02 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「お前に頼みがある・・・TPの制服を手に入れたいんだ・・・」
ギガ「TPの制服?何でそんなものが欲しいんだ??」
ドラ「ここから逃げ出すためだ・・・」
ギガ「ここから逃げ出すため??
フフフフ、フフフハハハッ!!!それは無理な提案だwww
第1、我輩はお前たちを助けてやる道理はない!
第2、我輩は貴様を恨んでいる!
そして最後が一番重要だ。
この刑務所から一度もここから逃げ遂せた奴はいない!!
巨大な門の先には、海しかなくそこから逃げ遂せても大陸には
荒れ果てた大地しかない
どこに行っても地獄の監獄、アバズレ刑務所だからだ!!」
ゴン「オイ!!ギガちゃんヨウ!ソリャネエダヨ・・・・・」
ギガゾンビに頼んでも聞き入れてくれる訳もないことは
分かっていたことだが実際に言われてみると空しいものもあった。
205 :1:2007/01/26(金) 20:50:31.12 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「そんなこと分かってる。
でも今回だけは絶対に逃げ出さなくちゃならない
・・・みんなに危険が迫ってるんだ・・・」
ギガ「みんな??もしかしてあの時我輩の手を
煩わせた子供たちのことか?」
ドラ「そうだ・・・・」
ギガ「ワッハッハッ!!!いい気味だ
そんな奴らどうにでもなってしまえばいい!」
ドラ「無理なのは分かってる!!
だけどそれを承知でお前に頼んだんだ!!
お前にだっているだろ?大切な人が!!」
ギガ「大切な人・・・・・我輩にはそんなものはない・・・」
そういった彼の顔には何か引っかかるような物があるかのように見えた。
206 :1:2007/01/26(金) 20:51:59.25 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「我輩は精霊大王ギガゾンビだぞ?
そんなものがいるわけがなかろうが!
分かったならさっさとどこかに行ってしまえ・・・」
ゴン「オウ?コッチガ下手に出テリャ付ケヤガリヤガッテ!
ギガちゃんヨウ!!オラ達の言うコト聞イテモラオウカ!!」
ギガゾンビの態度にいい加減腹を立てたのかゴンスケはカンフーポーズを
見せ彼に殴りかかろうとした
手下「てめえ!ギガゾンビ様にケンカ売る気だな許せねえだ!!」
取り巻きどもがゴンスケの周りにぞろぞろと集まってきた
ゴン「オウ!ドンドンカカッテ来い!!オラ一発でノシテヤルダヨ!!」
ゴンスケは手下数人に数発キックを食らわし
取り巻きもゴンスケに襲い掛かり
グラウンドはにわかに騒がしくなってきた
207 :1:2007/01/26(金) 20:54:46.10 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「ゴンスケ!!ケンカはよくないっ!!」
看守「コラー!!そこの奴ら何やっとる!!!」
騒動に気付いた看守が数人こちらにやって来た。
ゴン「ウルセエダ!!オ前ラハダマッテルダ!!」
手下「黙ってろ!!」
それでも凄む彼らに看守は腹を立てたのか腰にぶら下げていた
催眠ガスを連中に撒き散らした
ドラ「ちょっと・・・・ぼくも巻き添えに・・・・」
ぼくはそう言い掛ける前に、その場に突っ伏して眠りについてしまった・・・
211 :1:2007/01/26(金) 21:04:45.60 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「ハッ!!!ゴンスケ止めるんだ!!!」
意識が戻るとそこはもう牢屋の中であった・・・
横でゴンスケがすまなそうな顔でそれを眺めていた。
ゴン「スマナカッタダナー、オラのセイデ話ガオジャンにナッチマッタダ
本当二スマナカッタダ・・・・・」
珍しく素直に謝るゴンスケにぼくは他の手を考えようと言い掛けた
とそこに看守がやって来た。どうやら昼飯の時間らしい
ガヤガヤとした囚人たちの声が聞こえる。
ぼくたちはさっきの一件で囚人全員から白い目で見られていた。
囚人たちのリーダー、ギガゾンビに刃向かったのだから当然のことだ
ギガ「おい、さっきのことで話がある・・・」
ギガゾンビがその注目の中、ぼくに話しかけてきた。
今回は何故かいつもの取り巻きどももいなかった。
214 :1:2007/01/26(金) 21:15:03.09 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「一体何の用だ!さっきのことならもういい
放っておいてくれ!!」
ギガ「いや、お前たちの提案を呑んでやってもいい
その代わり私も脱獄メンバーの中に入れろ!」
ドラ「仲間に入れろだって??
そんなこと聞けるか!君は犯罪者なんだぞ!!」
ゴン「マアマア、マズハ、ギガちゃんの話ヲ聞イテ見ルダヨ!!」
提案に憤慨したぼくをゴンスケが猛獣でもなだめる様に抑えた。
ギガ「ドラゾンビ、ちょっと着いて来い・・・・」
そう彼は言うとフイっと食堂を出て行った。
看守も彼の自由行動には手が出せないらしい
そしてぼくらは人気のないトイレに行った
215 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 21:16:22.49 ID:jaJU7IOs0
アッー
217 :1:2007/01/26(金) 21:23:40.24 ID:pvWBW1ZD0
ドラ「な・なにをする気だ。もしかして君はウホッなのか??
そんな趣味があったなんて・・・」
ギガ「違うわッ!!我輩は阿部さんじゃない!
さっきのことで話があるだけだ・・・」
ドラ「仲間に入れろと・・?
どうしてお前もここから逃げ出したいんだ?」
そう聞くぼくに彼は何故か憂いのある顔を見せた
ギガ「さっき言ってただろ?お前にも大事な人がいないか?
って、我輩にもいるんだ・・・いやかつていたと
言うべきかな・・・」
ドラ「その大事な人ってのは?」
ギガ「我輩の一人娘だ・・」
ドラ「娘・・・??君娘がいたのか?」
ギガ「ああ・・・」
そう言う彼にさっきまでの威厳はこれっぽっちもない
一人の哀れな老人に見えた。
219 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 21:38:06.28 ID:1QBcWVTR0
正直「安部さん」とか出てこないで良かった。
純粋にドラえもんを楽しみたかったが……wktk。
220 :1:2007/01/26(金) 21:40:19.51 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「我輩にも一人娘がいる・・・テラという・・・
別れた妻との間にできた子だ。
赤ん坊の頃以来会ったことはないがな・・・
こんな我輩の所にも時空郵便で手紙を送ってくれる様な
優しい子だ。その子が今度結婚するらしいんだ・・・
招待状を送ってきた・・・出られるはずもないのにな・・・」
ドラ「・・・・・」
そういう彼の顔は恐ろしい犯罪者の顔ではなく親の顔に戻っていた
ドラ「それでここから出たいというわけか・・・」
ギガ「そうだ・・・私は面会謝絶の懲役7万年だからな
一生ここから出られることはない
今更会って父親面するつもりはない
二人の様子を遠くから眺めているだけでいいんだ・・・」
ドラ「・・・それからどうする??」
ギガ「素直に自首する・・・それが我輩に課せられた罪だからな・・」
そう言う彼の言葉にはとても嘘をついているようには見えなかった
222 :1:2007/01/26(金) 21:49:26.44 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「そういうわけだ・・・私もその仲間に入れてくれるか?」
ドラ「ぼくはみんなを苦しめた犯罪者のことなんて分からない・・・・」
ギガ「・・・・・」
ドラ「だけどその娘に会いたいという純粋な気持ちなら分かる・・・
お前は絶対許せない奴だ・・・だけど今回は仲間に入れてやる」
ぼくには見せないが下を向いて涙ぐんでいるようだった。
ドラ「仲間になったからにはTPの制服の手配、その他もろもろの
ことも手伝ってもらうことになるがいいか?」
ギガ「ああ、出来るだけ助けになろう。」
ドラ「君、制服を手に入れられるような心辺りはあるのか?」
ギガ「ああ、ある。一人こちらの助けになってくれる様な看守を知ってる」
ドラ「誰だ?そんな人この刑務所にいたか?」
224 :1:2007/01/26(金) 22:03:49.33 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「ああ、いるんだそれが。そいつは今のTPに不満がある
奴の一人で私が言えば協力してくれる可能性がある」
ドラ「そうか、それは君に任せた」
ギガ「ところで制服を手に入れるのはいいが
どうやって牢屋から逃げ出すんだ?」
素朴な疑問を投げかける彼にぼくはニコニコしながら答えた
ドラ「これだよ、これ!!」ぼくは頭を指した
ギガ「頭??そんなものでどうするというんだ?
まさかそれで・・・・」
ドラ「そうこの頭で壁を打ち抜くの、この石頭でね」
ギガ「それはそれはwwww」
ぼくは笑う彼に証明するために便器に頭突きをした
便器は真っ二つに割れた
ギガ「・・・・・すごい石頭・・・」
そう関心する彼にぼくはこの脱獄の概要を教えた
牢屋の奥にはちょうど人が入れるくらいの排水溝が通っており
ぼくが毎日夜頭突きで穴を掘り進め、ギガゾンビの牢屋にも穴を開ける
そして牢屋から逃げ出し
制服を着たぼく達は、TP隊員が合流する地点に行きそこから
この刑務所をまんまと逃げ出すという作戦だ。
227 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 22:11:12.73 ID:g1QM+9WqO
緻密な策があると思いきや、頭突きWWWWWWW
226 :1:2007/01/26(金) 22:11:08.41 ID:pvWBW1ZD0
ギガ「それで門から逃げ遂せても逃げる手段がなかろう
それはどうするんだ?」
ドラ「アッーー!そこまでは考えてなかった・・・・orz」
目をパチクリさせるぼくにギガゾンビは呆れた顔をしていた。
ギガ「まあいい・・・・そのことは後で考えておくことにしよう
で決行はいつにするんだ・・・??」
ドラ「ぼくの頭の具合にもよるけど・・・一週間後くらいかな??」
ギガ「一週間後だな
分かったその日まで我輩とお前は仲間というわけだな」
彼はぼくに手を差し伸べてきた。誓いの握手というやつだ
それからぼくたちは食堂に戻り、仲間という素振りも見せずに
やがて食事の時間終わった。
228 :1:2007/01/26(金) 22:19:32.37 ID:pvWBW1ZD0
ゴン「オイオイwww本当二ギガちゃんと仲間二ナッタッツウ
ワケカwwwwコリャタマゲタダーwww」
夜になってひたすら壁に穴を開けるために頭を打ち付けているぼくの前で
ゴンスケがノンキそうに言った。
ドラ「とにかく、一週間先までに穴を開けなくちゃいけない
頑張らないと・・・・」
ゴン「ショウガナイべナーwww」
そう言うと彼は自分の頭も壁に打ちつけ始めた。かなり痛そうだ。
ゴン「オラモ仲間ナンダカラ、手伝ワナキャナラネエヨナ・・・
会イテエンだろ??一番ノ親友ッテ奴二・・・」
ドラ「ゴンスケ・・・」不覚にも涙が出そうになった
看守「コラー!!!そこの奴ら何しとるかっー!!!!」
ゴン&ドラ「!!!」
どうやら看守に音を気付かれてしまったらしい。
230 :1:2007/01/26(金) 22:38:07.80 ID:pvWBW1ZD0
ゴン「ドド・ドウスルべヨ!!!」
ドラ「どうするったって!全力で隠せ!!!」
そう言ってぼく達は穴を塞いだ。
看守「あ〜何しとるお前ら?」
ゴン「何ッテ、穴をホルッ!!!デハナク踊ッテルダケダア」
ドラ「そうそうwww寝る前の安眠運動でつ!!」
明らかに怪しいぼく達に看守は不審に思ったらしく牢屋に食い入るように
近づいてきた。「やばいっ!!!見つかる!!!」
看守2「おい、宿直室でお前に電話だぞー!!!」
どこからともなく声が聞こえてきた。
看守は「はいはい・・・」と言いながらどこかに行ってしまった。
ドラ「ふう、助かった・・・・」ゴン「ダナア・・・」
落ち着いたぼくたちの所にまた足音が聞こえてきた。
カツカツカツ・・・・だんだん近づいてきている、気付かれたのか
231 :1:2007/01/26(金) 22:39:00.04 ID:pvWBW1ZD0
そしてひょっこり、ぼく達の前に看守が現れた
「へえ〜結構な穴を開けてるみたいだね・・・・」
!!!!!やばいっ!!!ばれた!!!
ドラ「あのそのこれは・・・・」
慌てふためくぼくに彼は冷静な顔つきで言った
「大丈夫wwwwぼくは君達の味方だからさwww
ギガゾンビから聞いてるだろ?TPの看守の・・・」
ドラ「あっ!!協力してくれるっていう!!」
「そうそうww協力者www
あっ紹介が遅れたね、僕の名前は 並平 凡
元人命救助班にいた者です、ぼんって呼んでね・・・・」
第13話 終了
232 :1:2007/01/26(金) 22:43:28.90 ID:pvWBW1ZD0
今日はここら辺で終了です
みなさんお知らせなんですが明日から田舎に
帰らないといけないことになりまして
続きが書けそうもないんです
で、再開は早くても来週の月曜か火曜あたりってことに
なりそうなんです。誠にすいません。
スレはVIPに立てますんで
233 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 22:45:49.46 ID:lK/97AhM0
TPボンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>>1乙&超GJ!!
>>232Σ(゚д゚lll)ガーン・・・・でも、wktkしながら待ってるYO!!
234 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 22:46:05.36 ID:mho+p0Xr0
タイムパトロールぼん 名前だけしか聞いたことないがキター
235 :1:2007/01/26(金) 22:48:17.74 ID:pvWBW1ZD0
>>233
すんません、田舎のじいちゃんの容態が悪いみたいなんです
>>234
F先生の名作です。歴史物が好きな人にはおすすめ
236 :愛のVIP戦士:2007/01/26(金) 22:52:20.10 ID:lK/97AhM0
>>235
あうあう、お爺さん良くなることを祈ってるよ。
TPボン大好きだよ〜。捕鯨の話とか平家物語とか、やたら重いのもあったけどそこが良い。
その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8 その9 その10
その11 その12 ←いまココ その13
>>1さんのおじいさんの容態がはやくよくなりますように(-人-)
映画見たくなるな‥
誰か本スレを見付けられない漏れの代わりに>>1に言ってやってくれm(__)m
キティたん、続きも宜しくです
みんな待ってるんだぞ〜