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※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)
「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら(蛇屋さん)
190 :1:2007/01/22(月) 02:04:05.88 ID:HY1B9/hg0
第10話 土管の男
のび「というわけなんだ・・・」
スネ「マジかよ・・・・勝ち目ないじゃん」
スネ夫が絶望しきった様な声を上げた。
僕の話すここ数日起きた出来事にかなりのショックを受けたらしい。
他のみんなも同様にショックを受けているようだ。
ここはスネ夫の経営しているマンションの一室・・・
どらえもんの組織は僕の家を把握しているからいつ襲われるか分からないと
少女が言うので僕はスネ夫に相談して
今この一室を無料で貸してもらっている。
もちろんノビスケと未だに名前も教えてくれない空飛ぶ少女も一緒に
暮らしている。
191 :1:2007/01/22(月) 02:06:53.01 ID:HY1B9/hg0
出木「それが本当のことならかなり事態は切迫している
としか言い様がないね」
ジャイ「ところで石になったしずかちゃんは・・・?」
のび「奴らに見つからない様な所に隠しておいたよ・・・」
スネ「確か、石になっちゃったら月の光浴びると呪いが解けて元に戻るんだろ?」
のび「そうだよ・・・・だけど」
そう言って僕は窓の方を見た。空には厚い雲が立ち込め
今にも豪雨が降ってきそうな天気だ。
もう一週間以上こんな天気が続いている、当然夜になっても月が
顔を出すことはない
出木「こんな天気が一週間以上続くなんて今の時期じゃ考えられない・・・
ということは、そのあらかじめ日記ってのに悪天候が続く
と書かれている可能性が高いね」
のび「・・・・・・・」
僕は内心かなりショックを受けていた。
あんな状態になっても月明かりの中では元の状態に戻る。
そのうち解決策も見つかる、そう思っていたのにこんな天気が
ずっと続くなんて・・・
じゃあまた彼女がいなくなっちゃたのと一緒じゃないか・・・orz
192 :1:2007/01/22(月) 02:10:31.50 ID:HY1B9/hg0
ジャイ「とにかくよう、地球に迫ってる鉄人兵団たちも悪魔も
他の災厄もそのどらえもんって奴がその日記に書いた通りに
実行されてるってことなんだろ?」
のび「そう・・・」
ジャイ「じゃあよ、簡単なことじゃないかどらえもんの所に行って
そのあらかじめ日記ってやつを取っちゃえばいいんじゃね?
そうすりゃあいつらも来なくなるってわけだろ?」
ジャイアンが珍しくまともなことを言った。
のび「そうか!!その手があった」
出木「いや、かなりそれは難しいと思う。
まずそのどらえもんっていう人物が今現在どこにいるか分からないし。
わざわざ教団の所へ行ってどらえもんはどこにいますか?
って聞いたって答えてくれるはずもない、逆に僕らが危なくなっちゃう。
それにそのどらえもんって人物が日記をどこかに
隠している可能性だってある。」
一同「・・・・・・・・・」
出木杉の現実的な発言にグウの音もでなくなってしまった
193 :1:2007/01/22(月) 02:12:57.23 ID:HY1B9/hg0
ジャイ「そもそもよう、あの時会ったどらえもんって奴が何者なのか
わかんねえのが問題だよな?あの誘拐事件の時オレ達が見たのは
ドラえもんそのものだったけどよう・・」
スネ「やっぱりあれはドラえもんだったんじゃない?
だってあらかじめ日記なんて未来の道具持ってるロボットなんて
あのドラえもん以外に考えられないじゃない??」
のび「いや、それは違うと思う。しずかちゃんも言ってた
「あれはドラえもんじゃない・・・」って僕もそう思う」
はる「オレどらえもんって奴の正体について知ってることある」
それまで何も話さずみんなの会話を聞いていたはる夫が口を開いた。
一同「な・なんだってーーー!!」みんなkwsk聞かせろと言う目で彼を見た。
はる「どらえもんって奴は昔オレ達と同じ町に住んでた
それに多分奴はロボットなんかじゃなく人間だ・・・」
225 :1:2007/01/22(月) 18:10:45.89 ID:jFBDRsEQ0
スネ「どらえもんが人間?一体どういうこと?」
はる夫は何かおぞましい怪談話を語るかのようにオドロオドロしい口調で
自分の知っているどらえもんについての情報を語り始めた。
テレビ番組の取材で教団のことを調べ始めたことから始まり
刑事になった安雄に出会い彼らの情報を得たこと、元幹部という人物から
聞いた25年前僕たちの住んでいた町にいたということ、そしていつからか
人間の姿からドラえもんの形をしたロボットに姿を変えたということ。
そして最後にポケットから一枚の写真を出した。
はる「これを見てくれ・・・・」
その写真を見ると暗い路地の一角に一体の石像の様な物が写っていた。
はる「その後安雄がどらえもんの正体が分かったと言った後
しばらくしてこんな物が見つかった・・・」
その場にいた全員が息をのんだ。
その写真にはこの世の者とは思えない何か恐ろしい物を見てしまった
という顔で石像と化している安雄が写っていた。
227 :1:2007/01/22(月) 18:15:45.59 ID:jFBDRsEQ0
はる「さっきの話を聞いて確信したよ。安雄もその悪魔に
呪いかけられたらしいな・・・安雄の石像は警察が遺失物扱いに
とか何とか言って持って行かれちまった。あれが本人だったんなら
オレが預かっておけば良かった・・・」
はる夫は仲間の変わり果てたこれ以上見ていられないらしくすぎに
写真を閉まった。
ジャイ「しずかちゃんと同じ状況に安雄もなっちまったってわけか
あいつもどらえもんに深入りしたばっかりにこんな目にあっちまって」
スネ「どらえもんって奴は自分の正体を知られたくないみたいだな」
はる「まるで自分の存在を消したいみたいだ・・・・」
出木「まだ推測の域を脱してないけど彼は僕たちと同級生か、もしくは
親しい友人の可能性が高いね」
のび「どっ!どうして?」
突然の出木杉の推測にみんな目を丸くした。
228 :1:2007/01/22(月) 18:19:36.66 ID:jFBDRsEQ0
出木「考えてごらんよ、どらえもんって人物が考えた
地球滅亡のシナリオに出てくる敵たちのこと。
鉄人兵団に悪魔族、ポセイドンに恐竜たち・・・
みんな君たちが相手してきた奴らだろ?
それに君達以外には誰にも知られずに・・・
そんな奴らのことをなんでどらえもんが知ってるんだい?
君達の中で今までその冒険について誰かに話したことがあった?」
のび「う〜ん、親しい友達にくらいしか話したことないなあ。
僕たち5人以外にはここにいる出木杉くんに安雄とはる夫くらいしか
思いつかないなあ」
229 :1:2007/01/22(月) 18:30:42.31 ID:jFBDRsEQ0
ジャイ「オ、オレも話したことなんてねえぞっ!!」
スネ「・・・・僕もない・・・・」
出木「だろ?じゃあその三人が誰かに話して他の人に伝染していかなければ
君達の冒険についてどらえもんが知りようがないわけだ
ちなみに僕は誰にも君達の冒険のことは話したことはない」
ということは・・・・とみんなははる夫の方を見つめた。
はる「ちょwwオレも誰にも話したことなんてないよ。
のび太たちは誰にも言うなよって内緒話にしてただろ?
たぶん安雄もそんなことみんなに話して回るような奴じゃない」
その様子から見てはる夫も嘘を言っているようには見えなかった・・
のび「じゃあ誰から冒険の話を聞いたんだ・・・・」
この疑問の答えが誰にも分からずみんな下を向いて沈黙してしまった。
いや違う一人だけ下を向いて震えながら何か知っている手を上げている
奴がいた。スネ夫だ・・・・彼は何か思いあたる事があるのか
とがった口をへの字に曲げて、やっとその口を開いた。
230 :1:2007/01/22(月) 18:33:55.33 ID:jFBDRsEQ0
スネ「あの・・・・僕ここにいるみんな以外の奴に話したことがある・・
たった一度だけど・・・・」
ジャイ「なっ!何だと!!お前がその裏切り者か!!」
ジャイアンが許せねえといった顔でスネ夫を殴る構えを見せた。
スネ「まだ言ってないだろ!??まだそいつがどらえもんなんだか
分からないんだし!!」
のび「ちょっと待てよジャイアン!こんな所で仲間割れはよそうよ」
僕がそう言って仲裁するとジャイアンはまだ信用ならないといった顔つきで
渋々と席についた。それを恐々と見つめながらスネ夫がその心当たりのある
出来事について語り始めた。
231 :1:2007/01/22(月) 18:36:47.84 ID:jFBDRsEQ0
スネ「さっきも言ったけど、たった一度だけ僕みんな以外の人に
冒険のこと話したことあるんだ・・・。
あれはもう小学校の卒業式前くらいのことだったかな・・・
僕一人で空き地で遊んでたんだ・・・」
ジャイ「何で一人で遊んでんだ?やっぱりお前は怪しい!!!」
スネ「ラジコンで遊んでたんだよ!みんなで遊んでるとジャイアン
僕からラジコン取っちゃうだろ!!!」
ジャイ「うっ・・・・!!まあそのことはいい続き話せ!!!」
スネ「で、空き地で遊んでたら突然土管から人が出てきたんだ」
のび「土管から人が??何で??」
スネ「それは分かんない、でも人が出てきた。
でさ、僕誰もいなくて暇だしそいつに見せびらかしてたわけ・・・」
ジャイ「ふんっ!またいつもの自慢かよっっ!」
ジャイアンは僻みっぽくそれに返した。
232 :1:2007/01/22(月) 18:39:24.51 ID:jFBDRsEQ0
スネ「もうっ!ちゃんと聞いててよ!であまりにもそいつが
「いいなあ君は仲間に入れて」「格好いいよなあ君たちは」とか
ずっと言ってるもんだからさ、僕も気分よくなっちゃって
ついつい僕の今までしてきた大活躍について話したんだ。
鉄人兵団1千体を相棒ミクロスとともに一撃になぎ払ったとか
悪魔族の王様デマオンを銀の矢で一撃でしとめたなんてのをね
かなり詳しくさあ」
ジャイ「おいおい・・ほとんど嘘じゃねえかよ。銀の矢で敵を
仕留めたのはオレ様だぜ?それに相棒ミクロスって
あのボロのロボットだろ?犬にでも負けるような奴だぜ?ww」
ジャイアンはスネ夫の冒険譚に半ば呆れたように言った。
まあ彼の話した事柄にかなりの誇張があるのは確かである。
234 :1:2007/01/22(月) 18:43:14.27 ID:jFBDRsEQ0
スネ「いいでしょそれくらい!でさ、それから30分くらい
ラジコンを飛ばしてたんだけどふと気付いたんだ。
こいつ誰だ???って・・・よく考えたら僕そいつのこと
全然知らなかったんだ。
で僕は彼に聞いたんだ「お前何て名前だっけ??」ってそしたらさ・・」
一同「そしたら・・・??」
スネ夫の問いかけにみんな全神経を集中した。
スネ「そいつ言ったんだ・・・「自分はドラえもんだ・・・」って・・・」
のび「ドラえもん・・・・」
僕はその答えを聞いて驚いてしまった。
スネ「なっ!意味分かんないだろ?それでなんとなくそいつの事が
怖くなっちゃってその場から逃げ出したんだ。それで終わり。」
25 :1:2007/01/22(月) 19:10:26.19 ID:jFBDRsEQ0
出木「もしそれが本当ならその人物かその人に話を聞いた人が
どらえもんという可能性が高いみたいだ。
何か他に思い出せることはないかい?」
スネ「う〜ん何しろ何年も前のことだからなあ・・・・
デブでもなかったし、メガネもかけてなかったし何か特別目立つ
特徴ってのもなかったなあ。
アッー!!!!そういえば!!」
スネ夫はウホッ!に襲われた様にに大きな声で叫んだ
スネ「そうだ、思いだしたよ!!そいつ何かメモを取ってた
後で大切なことに使うんだって!!」
ジャイ「おい!!!それって」
はる「あらかじめ!!!」
のび「日記だ!!!」
30 :1:2007/01/22(月) 19:23:40.80 ID:jFBDRsEQ0
出木「そうか、やっぱりどらえもんはその少年からのび太くん達の
冒険の話を聞いた。もしくはその人物がどらえもん本人
ってことだね・・・」
のび「やっぱりどらえもんはドラえもんじゃない・・・」
事態はいい方向に転がっているわけではなかったが、
とにかく僕の知っているドラえもんが怪しげな団体のリーダーでなくて
良かった・・・そう思って少しばかり安心した。
じゃあ本物のドラえもんはどこに・・・?という疑問が湧いたが
それは今考えるべき状況ではなかった
出木「とにかくどらえもんの正体が僕たちの知っている人物か?
という確証は得られたわけだ。だけど今はそれを置いておくべき時だ。
どらえもんの言っていた地球にやって来るという
鉄人兵団も魔界トンネルという穴からやって来る悪魔たちも
他の脅威たちも来るという事実はまだ何も変わっていないんだからね。」
31 :1:2007/01/22(月) 19:39:07.56 ID:jFBDRsEQ0
はる「とにかく鉄人兵団って奴らがいつ来て、ぐらい分かれば
未然に防ぎようもあるんだけど・・・」
ジャイ「何か心当たりないか?」
スネ「そんなのあるわけないじゃん!
分かってたら一目散に逃げたい気分だよ」
のび「僕もないなあ・・・」
出木「こればかりは推測のしようがない・・・奴らの今いる位置なんて
地球の技術なんかじゃ分かるわけないんだから・・・」
僕たちは結局何も出来ないのか・・・と深く落ち込んでしまった。
何もできない、地球滅亡が迫っているのに・・・
しずかちゃんにも安雄にもそして地球のみんなにも僕たちは・・・・
少女「432時間と22分後のトーキョータワー前・・・」
のび「へっ??何だって??」
突然ぼく達の話に少女が割り込んできた
32 :1:2007/01/22(月) 19:44:06.07 ID:jFBDRsEQ0
少女「だから言ってるだろ?432時間と22分後・・・トーキョータワー前
鉄人どもが地球に攻めてくる時間と場所だ」
みんなその少女の言った情報に唖然とした。
のび「何でそんなこと分かるんだい?」
少女「分かる・・・私はそれを止めるためこの地球に来た
お前たちにも手伝ってもらう、準備を始めるぞ!」
何の確証があってそんなことを少女は言っているのか分からなかったが
目を見開いて少女に向かって言った
のび「分かった、君を信じる!!詳しく教えてくれ」
33 :1:2007/01/22(月) 19:54:26.27 ID:jFBDRsEQ0
432時間と22分後 トーキョータワー前付近
('A`)「はあ〜今日も一人ぼっちでコンビニ弁当か・・・
つまんねえ、つまんねえことだらけだ・・・・
地球に宇宙人でも攻めてきてみんな死んじまえばいいのに・・・」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・
('A`)「何だよ・・・・飛行機でも飛んでんのか・・・
落ちてしまえばいいのに・・・・」
ブイイイイイイ・・・・ン
('A`)「おいおい・・・何かこっちに飛んでくるぞ
何だよ・・・来んなよ・・近寄るんじゃねーよ!!」
ロボ「コロセーーーー!!!」
('A`)「う、うわあああああああああ、あwせdrftgyふじこlp・・・」
432時間と22分後 人類は本当の恐怖を知る・・・
34 :1:2007/01/22(月) 19:57:44.92 ID:jFBDRsEQ0
これで第10話終わりでつ
続きは深夜に再開できたらいいけど出来なかったらすいません
まあ気長にお待ちくださいませ
保守お願いしますっ!!
36 :あと 1日と 1時間:2007/01/22(月) 19:58:56.71 ID:BEvUHOzDO
短い。ふざけるな
40 :あと 1日と 0時間:2007/01/22(月) 20:06:54.99 ID:Aej4EmN/O
>>36
死ねよ
41 :あと 1日と 0時間:2007/01/22(月) 20:21:21.96 ID:XstpgeEI0
まあまあ、みんなマターリ逝きましょうよ
>>1乙です
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