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2007年01月15日

ドラえもん〜のび太の20世紀少年〜 その3

http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1168513673/

その1  その2  その3 ←いまココ  その4
※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)

「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら蛇屋さん)

237 :1:2007/01/13(土) 18:11:16.43 ID:sW/RyAXQ0
ジャイチビ「ぼ・僕が歌ってもいいの?」
マチャ「そうだよ!歌っちゃいなよ!
    ファットボーイ!!あんたの美声みんなに聞かせてやりなよ!」
予想もしなかった突然の指名にジャイチビは困惑している様だった

ノビ「ちぇ〜何で一番目立ってた俺じゃなくて
   ジャイチビなんだよ。俺の十八番のハレ晴れユカイなら100万確実
だったのにさあ。」


スネ「何言ってんだよ、こんな所で歌なんて歌って目立っちゃったら
それこそ後で大変な目に合わされるかもしれないんだぞ!!」
スネ樹はノビスケに諭すように話した。

239 :1:2007/01/13(土) 18:13:37.44 ID:sW/RyAXQ0
マチャ「何だ横の子たちはファットボーイのお仲間かい!」

そうすると隣の大学生が聞かれてもいないのに大声で彼女に答えた
大学「そうです!この子たちはまだ小学生でありながら
どらえもんに入りたいとやって来た、近年まれに見る優良少年たちなんです!!」

マチャ「おおぅ!そりゃ関心な子たちだねえ!よしあんた達も
ここに来ちゃいなYO!!」
スネ樹は今この場で大学生をぶん殴ってやりたかった。

240 :1:2007/01/13(土) 18:16:38.50 ID:sW/RyAXQ0
三人はここトーキョードームのど真ん中に突っ立っていた。
強烈なスポットライトで目がくらむ。
さっきまでこの場に出たがっていたノビスケも体を強張らせさすがに
緊張しているらしかった。

マチャ「緊張なんてすることねえって!
    ここに来てるみんな全員あんた達の仲間なんだからさあ!
    じゃ張り切って自己紹介しちゃってよ」

三人は目を白黒させながらそれぞれ自己紹介をした。
緊張で何を言ったかは覚えていない、もしかして自分の父親の名前まで
言ってたかも・・・

自己紹介が一通り終わるとマチャは派手なジェスチャーでマイクを呼び出した

マチャ「マイクカモーーーン!!じゃあ、さっそく歌ってもらおうかねえ!
   ファットボーイあんたの美声聞かせてよ。ランダムで曲がかかるからね
   サビまで歌いきったら100万だからね」

241 :1:2007/01/13(土) 18:32:32.69 ID:sW/RyAXQ0
ガチガチに緊張したジャイチビがマイクの前に立った。
そうすると後ろの巨大スピーカーから曲のイントロがかかり始めた。

ノビ「あっ!これ聞いたことあんぞ!!巫女みこナース!!
   ジャイチビの十八番じゃんwww」

こりゃいけるぞwwwと目を輝かせながらノビスケがジャイチビを見ると
さっきまでガチガチだった彼の姿はなく見たこともない様な
凶暴な目つきに変わっていた。

スネ樹「おい!!ノビスケいま思い出した!!
    あいつこの歌歌うと性格変わるんだった!!
    それもひでえオンチ!!耳ふさげ!!!」
とスネ樹が言った瞬間にはもうジャイチビは臨戦態勢に入っていた

242 :1:2007/01/13(土) 18:40:53.32 ID:sW/RyAXQ0
ジャイチビ「おめーら、元気かあああああああー!!」
「それじゃあ、早速、いくぞおおおおお!!」
「シャアオラー!!!!」
「1・2・3・ナース!!!巫女みこナース」

そこからは地獄絵図だった。
会場内の全員耳をふさぎ、目を閉じて失神する者までいた
巨大スピーカーはあまりの爆音で爆発した

243 :1:2007/01/13(土) 18:42:39.79 ID:sW/RyAXQ0
ノビ「こりゃ!!かなりやばいぞwwww100万は無理だwwww」
ノビスケが耳をふさぎながらスネ樹に言った。

だが不思議なことに最初は酷いと思われた声も段々美声に聞こえてきた・・・

ノビ「これそんなに悪くない・・・・」
ノビスケがそう思った時には自然と涙が頬を伝っていた、全く不思議だ。
誰が聞いても酷い歌なのに何故か涙が止まらない。

244 :1:2007/01/13(土) 18:52:57.42 ID:sW/RyAXQ0
「最高の歌だ!!!さすがぼくの心の友!!!」
どこからともなく賞賛の声が聞こえてきた。

その声が聞こえてくるとさっきまで涙を流していたあるいは
気絶しかけていた連中も目の色を変えて手を叩き始めた。

もう誰もジャイチビの歌を聞いていない・・・一心不乱に手を叩き叫ぶ
「どらえもん!!どらえもん!!ぼくらの友達 どらえもん!!」

そしてドームの上の方からブぅゥーン・・・・とヘリが飛んでくる様な
機械音が聞こえ始めた・・・上の方から何かが下りてきている・・・
会場内の熱気は今、最高潮になった・・・

245 :1:2007/01/13(土) 18:55:43.37 ID:sW/RyAXQ0
ノビ「おい!!あいつ頭にタケコプターつけてんぞ!!」

ノビスケには暗くて声を発した奴の全体像は見えなかったが
聞いたことのある機械音だったのですぐ分かった。

スネ樹「何、何。何が始まるの。怖いよパパー!!!」
ジャイチビ「誰だよおおお!!俺の歌邪魔すんのはよおおおおお!!!」
スネ樹が叫び、ジャイチビが声を荒げた。

246 :1:2007/01/13(土) 19:13:52.08 ID:sW/RyAXQ0
呆気にとられていたマチャミーも自分が何をすべきか思い出し
マイクを握り締め大きな声で彼を紹介した
マチャ「少し早い登場だが、ぼくらの友達 どらえもんが
    空からの登場だよーーー!!」

うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・・・!!!
観客たちの声が静まるのを待ってその頭上の人物は地上に下りてきた
そして地面に下りた人物は会場中のスポットライトを一斉にあびる
そして三人達はようやくその人物を近場で見ることができた

「っ・・・・・!!!!」その姿を見て三人は絶句した
丸くて青い団子のような頭、短かい足、白くて丸いゴムまりで
できたような手。
写真で見たことがあるから間違いない
そこにはまぎれもなくドラえもんがいた・・・・・

248 :1:2007/01/13(土) 19:28:11.95 ID:sW/RyAXQ0
ノビ「おっ!!お前ドラえもんだよな!!??
   未来に帰ったはずだろ!!何でこんなとこいるんだ!?
   一体何者だ!!!」
ノビスケが興奮気味に目の前のロボットに尋ねた。

彼は落ち着いた様子で答えた
 どら「ドラえもんじゃない・・・ぼくどらえもん・・・・
   君のお父さんの親友だよ・・・」
ノビ「どらえもんだって??分けのわかんないことを・・・・」

どら「君は知るはずもないだろうなあ。あの空き地・・・
   草が生い茂ってて木の杭が立ててあって
   そして真ん中には大きな土管が置いてあったんだ
   そこでぼく達は毎日あきるまで遊んでたんだ」 
 
249 :1:2007/01/13(土) 19:37:01.86 ID:sW/RyAXQ0
スネ樹「でも君は未来に帰ったはずだろ??
    それが何でこんな所で集会なんか開いてんだよ!??」
彼も震える手を必死で抑えながら尋ねた

どら「集会なんかじゃない、空き地集会・・・
   みんなに地球の危機をしらせるために集まってもらってるんだ・・」
ジャイチビ「地・地球の危機???ひ・ひいいい怖いよおお・・・・・・
      何か起こるのおお????」
すっかり元の戻ったジャイチビが困惑気に言った

どら「うん、君達にも見てもらいたい・・・
   これから地球に迫りつつある危機をさ・・・・・

252 :1:2007/01/13(土) 19:54:13.51 ID:sW/RyAXQ0
そう彼が言うと、彼の真後ろから巨大な立体モニターが現れた
この時代でも見たことがない様なでかいサイズのやつだ・・・

どら「じゃあみんな用意はいいね・・・」
そうすると後ろにいた係りの男たちがモニターの電源を付けた
ブイイイイーン・・・電源が付くと真っ暗な空間が現れた
周り中まっくら闇だ・・・良く見るとキラキラ輝くものが見えた星らしい
どうやら宇宙空間らしい・・・

ノビ「何だこりゃ・・・タダ空写してるだけじゃんよ・・・」
地球の危機ってこのことかよ・・・とノビスケが呆れかえった。

それを見ていた彼が優しく言った。
どら「よく見てごらん・・・星達の他に何か見えない?」
スネ樹「星以外にあるわけが・・・・えぇ!!」
目が点になったスネ樹は横の二人を揺すぶった

ノビ「何だよ、何もねえじゃん」
スネ樹「良く見てみてよ。奥の方にいる。ウジャウジャいっぱい・・・」
ノビ「奥の方・・・・っ!!!!ロボットがいっぱいいるぞ!!!」

どら「目がいいんだなあ君は。そうだよロボット達だよ・・・
   それもタダのロボットたちじゃない地球を滅ぼすためにやって来る
   ロボットたち・・・鉄人兵団だよ!!!!」

256 :1:2007/01/13(土) 20:08:17.35 ID:sW/RyAXQ0
鉄人兵団・・・・!!???
その名をノビスケは昔パパから聞いたことがあった
人間を奴隷にするために宇宙からやって来た恐ろしいロボット軍団・・・
昔はその話を聞きながらwktkしたもんだが今目の当たりにして恐怖しか感じなかった

どら「これはぼく達の開発した最高性能の無人ロボットが捉えた映像なんだ
   どうやらぼくの計算では大体一ヶ月後くらいにやって来るらしい・・・」

一ヶ月後・・・・そう彼が言うと観客達の間に動揺が広がった
顔を伏せて放心状態になり下を見ているもの、おいおいと泣き叫ぶもの様々だが・・

その様子を嬉しそうに眺めていた彼はまた新たな画面に切り替えた
どら「次にこれ・・・・・みんな見てよ」

259 :1:2007/01/13(土) 20:26:44.10 ID:sW/RyAXQ0
次に写った画面はどうやらどこかの山の中らしい
かなり草が生い茂っているから人が余り入らない原生林の中の様だ
中央にそびえたつ大きな岩にネコがようやく入れるくらいの穴が空いている

どら「この穴何か分かるかなあ。中から凄い物が出てくるんだけど・・・」
彼は穴を指差した
よく見てみると中でモゾモゾと何か動いている

ノビ「何だ何だ??ネズミでも出てくるのか??」
どら「違うよ・・・もっとおそろしい者」
そう彼が言うのを見計らったかのように中から黒くて目つきの悪いネコが出てきた。

ジャイチビ「ひゃあ!!怖い猫!!」彼は完璧に怯えきっている様だ。
どら「ははは、このネコが怖いかい?でもこれからやって来る奴らは
   もっとおそろしい奴らなんだ・・・その名は悪魔族」





265 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:25:22.54 ID:9gLnuZ1RO
鉄人と魔界の世界が繋がってるのか? なんにせよwktk

267 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:35:01.58 ID:0rMQ7Xk+0
劇場版悪役が勢ぞろいしそうだな!

268 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:42:55.43 ID:sfPK0/mI0
>>267
ポセイドンやギラーミンも出てきてほしい、個人的に

269 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:43:03.16 ID:8R0p7eqpO
悪魔族って魔界大冒険だっけ?あまりにも昔過ぎて記憶が...。銀の矢みたいの投げたやつ?

270 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:43:30.00 ID:sfPK0/mI0
>>269
銀のダーツだよ

271 :あと 9日と 23時間:2007/01/13(土) 21:47:21.67 ID:8R0p7eqpO
>>270
あー!!何か心臓がどうとかいうやつね!!やべ見たくなってきたwww
レンタル屋逝ってきますwwww





322 :1:2007/01/14(日) 13:24:27.97 ID:8XDfB64c0
悪魔族!!ノビスケは目の前が真っ暗になりそうだった。
この悪魔たちのこともノビスケはこれも昔聞いたことがあった
もしもBOXで作り出した魔法世界にやって来た悪魔族
こいつらも地球を滅ぼすためにやって来たオッソロしい奴らだったと・・・

でもあれは魔法世界だけでの出来事じゃなかったか?とノビスケは
少し疑問に思った・・・

323 :1:2007/01/14(日) 13:28:34.07 ID:8XDfB64c0
どら「この穴は地球と悪魔たちが住んでる魔界を結ぶトンネル・・・
   いまはまだこんなにちっちゃい穴だけどそのうちもっと
   大きくなるんだ。
   そうするとどうなるか分かるね・・・・?ノビスケ君・・・」
彼はまるで駄目な生徒に尋ねるように言った。
ノビ「もっとでっかい悪魔が出てくる・・・」

スネ樹「ねえねえ、どうすんのよ!ノビスケ!!悪魔とか鉄人兵団やら
    分けの分からない連中が地球に攻めてくるんだぞ!
    今すぐどこかに逃げなくちゃ」
ノビ「そ・そんなの知るかよ・・・やばいよなあ・・」
スネ樹のあまりの鬼気迫った顔に驚いたノビスケは曖昧な返答しか出来なかった。
こっちだって地球から逃げ出したいくらいだ・・・・

324 :1:2007/01/14(日) 13:34:44.54 ID:8XDfB64c0
ドームの観客達はさっき見せられた地球に起こるであろう
あまりに絶望的な状況の数々に打ちひしがれている様だった。
スネ樹は「きっとこれはCGに違いない」とつぶやいていたが
父親からこいつらは昔本当にいてなおかつその恐ろしさを聞いていた
ノビスケはCGならどんなに良いだろうと思った。

その様子をまるで他人事の様に眺めていた彼はニコニコしながら
みんなに向かって言った。

どら「みんなあ、大丈夫だよお。
   前にも言ったじゃない、ぼくがみんなを全員助けるって。
   あいつらが攻めて来てもへっちゃらさ、ぼくは未来の世界の最新兵器
   を持ってるんだから!今からその証拠を見せてあげる。」

そういうと彼はマチャミーに話しかけた。彼女も土気色の肌になっていたが
すぐに彼の言うことを理解したらしく血色が良くなりいつもの調子で言った。
マチャ「どらえもんはあんた達の友達だよ!!絶対に私達を守ってくれる。          
    みんなモニターを見な!!」

325 :1:2007/01/14(日) 13:38:11.45 ID:8XDfB64c0
三人と観客たちは彼女の言うとおり三度立体モニターを見た。
ノビスケは思わず感嘆の声をあげてしまった。

立体モニターにはでかでかとそびえ立つ巨大なロボットが映し出されていた。
厳めしい顔、綺麗に彩色された足と手、ものすごく精巧に出来ているのが
素人目にも分かった。所々パーツはついていなかったが・・・

ノビ「すげえ」スネ樹「こんなのデパートでも売ってないぞ・・・」
ジャイチビ「欲しい・・・・」
三人はヨダレを垂らしながら見つめていた。

329 :1:2007/01/14(日) 13:47:32.25 ID:8XDfB64c0
どら「これが今ぼくの作っている正義のスーパーロボット ザンタクロス!
   こいつならどんな奴らが来てもレーザーで一瞬でやっつけちゃう。
   それにぼくはこれの他にもっとすごい道具も持ってるんだ・・・
   これで分かってもらえたかな?ぼくがみんなを守るって・・・」

そう言うとその巨大ロボの突然胸の辺りのハッチが開き、銃砲のようなものが見えた
ピカッ!と一瞬その銃砲が光ると目の前にあったコンテナが跡形もなく爆発した・・・
みんな目を丸くした、これは本物だ・・・・・

「ほらねすごいでしょ・・・」彼が子供みたいにあどけない調子で言うと
さっきまでおおいに嘆き絶望に打ちひしがれてどんよりした顔だった
観客たちも水を得た魚のように息を吹き返し、手を叩いた。
そしてまたいつもの調子で彼を褒め称え始めた。

「どらえもん!どらえもん!ぼくらの友達どらえもん!!」

330 :1:2007/01/14(日) 13:49:23.18 ID:8XDfB64c0
三人も思わず観客と同じ様に拍手にした。
さっきまでどう考えても怪しい奴だとしか思えなかったが
今は本当に彼が地球を救うヒーローに見えた。

どら「でもみんな忘れないで欲しい。ぼくだけの力じゃ敵には勝てない。
   この空き地に集まってるみんなの力がなきゃ駄目なんだ!」

そう彼が観客を鼓舞するとより一層歓声は大きくなった
「当たり前だぜ!」やら「どらえもんのためなら!!」とか言う声が
あちこちから聞こえてきた。

ノビ「どらえもん!俺も一緒に戦うぜ!!」とその場の調子でノビスケも
興奮している。あとの二人も同意見らしくうんうんとうなずいていた。

333 :1:2007/01/14(日) 13:55:42.25 ID:8XDfB64c0
それを見たどらえもんはにっこり微笑んだ。
そして三人に迫り「君達は勇敢な子たちだからぜひ協力してもらいたい」
と言った。

彼にそんな風に言ってもらえるなんて思ってなかったから三人は
嬉しくなってしまってその場で心よく承諾してしまった。

「それは良かった、ぜひ詳しく話したいことがあるんだ」
という彼に引かれて三人はドームの裏口に連れて行かれた
去り際に彼は「ドームのみんなまた会おう!!」
と言うと観客たちはより一層歓声が増した。それからドームの外に出た
そこには最新式のロボ運転手付きエアカーがあった。
「これに乗ってドライブでもしよう」
彼はにこにこしている

334 :1:2007/01/14(日) 14:00:52.57 ID:8XDfB64c0
今日初めて会ったばかりなのにいきなりドライブの誘いなんて少し変だな?と
三人は思ったが彼の優しげな声を聞くと何故かとても断る気になれなく
フラフラと言われるまま乗ってしまった。

そして行き先も言わないまま車は発進した。
ノビスケはここに来た理由がなんだったかももう思い出せなくなっていた。
大分離れたところを車を進んでいるみたいだったが、まだドームの方からは
客たちの歓声が聞こえていた。

やがてドームの歓声も全く聞こえないような所に着いた。
大分遠くまで来たらしい、ノビスケが来たこともない様な所だ。
遠くから汽笛の音が聞こえた。汽笛が聞こえるってことはどこかの港かしら?
ノビスケはない知識を総動員した考えた。

どら「ぼくがここまで君達を連れてきた理由は分かってるよね?」
彼はこちらの方を向いてその大きな口を二マッと開いた。
三人は彼から得も言われぬ不気味さを感じた。

335 :1:2007/01/14(日) 14:04:30.81 ID:8XDfB64c0
ノビ「えと、あなたが詳しく話したいことがあるって言うから
   来たわけだけど」
どら「そうそう、詳しく話すことがあるんだ・・・君達も知ってるかなあ
   知ってるよねえ、青い玉のこと・・」
スネ樹「玉??何のことかさっぱり分からないんですが。
    何か勘違いしてらっしゃるんじゃないでしょうか。」

玉!ノビスケは驚いた。
青い玉と言ったらあの玉しかなかった。
ロボットの部品を集める玉のことだ・・・やっぱりこいつには何かある・・・・
こんな所まで連れ込んであの玉のことを聞くなんて。
何かやましいことがあるからこんな所までつれてきたんだ。
さっきまでちょっと格好いい奴だ!!なんて思ってた自分を
ノビスケは情けなく思った。

336 :1:2007/01/14(日) 14:08:51.86 ID:8XDfB64c0
ノビ「そんな物は見たこともないし聞いたこともない!
   オレ達をさっさとうちに帰せ!」
ノビスケは完璧に我に帰っていた。
どうやらこいつの声を聞くと何故かみんな従順になってしまうらしい。
しっかり気を保っておかないと・・・

スネ樹&ジャイチビ「そうだよ〜玉のことなんて全然知らないよお
         おうちに帰してよお」
二人も不安で今にも泣きそうな感じだ。

どら「どうしても在り処を教えてくれないの?
   君達があの玉を持ってるのは仲間からの報告で知ってるんだよ・・・」
ノビ「知らないったら知らない!!お前の勘違いじゃないのか?」

337 :1:2007/01/14(日) 14:18:11.84 ID:8XDfB64c0
もう彼の顔からニタニタ笑いも消え
まるで今までに何人も人を殺していそうな顔になっていた。
彼は「そうか、そうか」としきりにつぶやきながら
丸い手で車のドアを開けた。
三人はこれでやっと家に帰してくれるのかと安心しきった顔になった。

その顔を彼は見もせず、車から出たドアを閉める前にロボットに囁いた
どら「こいつらを拷問して吐かせて、何をしても構わないから」

やばいっ逃げなくちゃ!そう三人が思った瞬間、車の後ろのスピーカーから
ものすごい勢いで煙が出始めた、ノビスケ達は必死に外に出ようとしたが
全くドアが開く気配はなかった、眠らされる・・・・
薄れ行く意識の中でノビスケは思った。「パパ助けに来て・・・・」

第4話 終わり





7 :1:2007/01/14(日) 23:31:19.76 ID:STMXmhql0
第5話 確信

のび「遅いなあノビスケの奴・・・」
僕はいつまでも帰って来ないノビスケに腹を立てていた。
ノビスケの奴・・・「今日はいつものメンバーで映画を見に行くんだ」
とか言って夕方頃に出て行ったけどいくらなんでも遅すぎる。

時計はもう12時を回っているのに・・・。
いくら長い映画だってもう終わっているだろう。

とても嫌な予感がした、まさかノビスケの身に何か起こったんじゃ・・・
しずかちゃんに続きノビスケまで自分の身にまで何か起こってしまったら
とても僕は生きていけない・・・
本当にどうしたんだろう・・・

のび「・・・・!!もしかしたらノビスケの奴 
   映画を見たあと友達の家でも寄ってるんじゃないか??
   それで僕に連絡するのを忘れて・・・」
そう考えるといてもたってもいられなくなって電話の所へ走った。
もちろんかける先は分かっている。
ノビスケの言ういつものメンバーとはあの子たちしかいないからだ。
ジャイチビ君とスネ樹君・・・つまりジャイアンとスネ夫たちの息子だ。

8 :1:2007/01/14(日) 23:34:53.03 ID:STMXmhql0
プルルルル・・・・電話のコールも鳴りきらないうちに映像が出てきた。
そして息子が家に邪魔していないかということを聞こうと口を開くと、
その前に野太い声が怒鳴り散らすように出てきた。

画面に写しだされている彼は憔悴しきっている様な顔だった
ジャイ「おおっ!のび太か!今掛けようとしてた所だ!!!
    うちの息子お前んちに行ってないか??
    まだ家に帰って来てないんだよ。」
ジャイアンも相当焦っているようだった。
いつもの堂々とした口調が微塵も感じられない。

僕も内心ガックリきた。ジャイアンの家にも行ってないらしい・・・
のび「いや来てない・・・。ジャイアンちもそうなのか・・・
   実はうちの子もまだ帰って来てないんだ。」

10 :1:2007/01/14(日) 23:40:28.04 ID:STMXmhql0
ジャイ「そうなのか・・・じゃあスネ夫んちに行ってるかもしれないな。
    ちょっとかけてみる・・・」
そう彼は言うと下のボタンを押した。
そうすると画面の下の方にもう一つ画面が現れた。

スネ夫だ・・・彼もゲンナリした様な顔で電話に出た。
僕は嫌な予感がしたがその予感は見事に的中した、どうやら彼の家にも
来ていないらしい・・・・

ジャイ「おいおい・・・お前んちにも来てないのかよ。
    じゃあ一体どこに行ってるんだよ」
スネ「知らないよ・・・スネ樹の奴はみんなと映画に行くとしか
   言ってなかったし、どの映画観に行ったのかも分からない
   一応都内の映画館全部にかけてみたけど分からなかった・・」

14 :1:2007/01/14(日) 23:44:51.51 ID:STMXmhql0
のび「・・・・・・・」
僕の嫌な予感はますます増していた。
もしかして誘拐?殺人事件に巻き込まれたなんてことも・・・
いやいやそんなことは絶対にないはず・・・・考えたくもなかった。

こんな時ドラえもんがいてくれたら、たずねびとステッキなんてのが
あったな・・・・と関係ないことがゴチャゴチャと湧いてくる。

のび「・・・・・あっ!!」
その時、最近あった出来事が鮮明に思い出された・・・
ドラえもんの顔・・・謎の集会・・・青い玉・・・・
そういえばノビスケが家にいた時この事件のことを話してたっけ・・・
あいつあのこと聞いてたんじゃ・・・

15 :1:2007/01/14(日) 23:51:11.66 ID:STMXmhql0
のび「もしかして、もしかしてだよ・・・ノビスケ達は・・・
   あいつらの集会に行ったんじゃ・・・」
ジャイ「あいつらって誰だよ?」
スネ「あいつらってあのドラえもんの顔のTシャツ着た連中の集会か?
   うちのドームで集会やってるっていう・・・・」

のび「そう、あいつらの集会・・・・興味本位で行っちゃったのかも」
スネ「あの集会、そういえば今日だったな!!」

スネ夫がそういうや否やジャイアンは目を見開いた。
ジャイ「それならあいつらが行ってるのはあそこしかねえ!
    行くぞおまえんちのドーム!!」

18 :1:2007/01/15(月) 00:14:42.52 ID:s+ijlqPo0
そう彼が言ってから10分もしないうちにジャイアンとスネ夫が
僕を迎えに来た。相当、猛スピードで来たのか助手席のスネ夫は目を回している。
こういう時の彼の行動が早いのは小学校の時から嫌という分かっている
僕は一応ということであれからなんの音も発さない玉入りバックも
持って行くことにした

ジャイ「早く乗れ!!ドームまで10分で行くぞ!!」
どう考えても家からドームまで30分はかかる・・・だが
ジャイアンは本当にそれから10分で着いた。やる時にはやる奴だ

ドームに着いたのはいいがドーム周辺には人影もまばらで
客のほとんどは帰っていた・・・当たり前だ。もう12時を過ぎているんだから・・・
これで何の手がかりも無くなったか・・・とヘタリ込んでしまった

20 :1:2007/01/15(月) 00:26:28.66 ID:s+ijlqPo0
ジャイ「ハア〜ここにもいないのかよ」
僕たち三人が深いため息をつきながら下を向いていると
後ろの方から元気そうな声がしてきた。
声の方向を振り向くと年の頃で大学生くらいの子が立っていた。

大学「どうしたんですかおじさん達?
   もしかしてどらえもん集会に来る時間を間違えて
   遅れてちゃったとかですか?www」
ジャイ「どらえもん集会だと?おい!お前この集会に出てたのか?
    なら子供三人見なかったか?小学生くらいの子なんだ!!!」

大学生はジャイアンに迫られて困惑しているみたいだったがすぐに
顔をパッ!と明るくして答えた
大学「ああっ!もしかしてあの子たち捜してるんですかあwww」

22 :1:2007/01/15(月) 00:41:04.07 ID:s+ijlqPo0
のび「き・きみ!知ってるのか子供たちのこと」
スネ「早く教えてくれ!!」
鬼気迫る表情の中年三人に言い寄られた大学生は目を丸くした
 
大学「しゅ・集会の時にたまたま隣の席に座ってたんですよ
   それでカラオケ大会の時にマチャミーさんに選ばれちゃいまして
   太っちょ君が歌を披露したんです。
   最初は酷い歌だと思ってたけど慣れるとなかなかのもんだったなあ。」
彼がノンキな様子で歌の感想などを話しているとジャイアンがどなった

ジャイ「よし!分かった!!集会に来てたんだな!!それからどこ行ったか
    知らないか!!??」
大学「あー・・・そういえばあの子たち
   それからどっかに連れて行かれてたなあ」
スネ「そのどこか分かんないのかよ!!」
大学「知りませんよ!たまたま隣に座ってただけだもん!!」
彼は親切に答えてあげてるのになんて失礼な人たちだと思ってる顔に
なっていた。

24 :1:2007/01/15(月) 00:56:24.62 ID:s+ijlqPo0
絶望的だった・・・三人はどこかに連れていかれた・・・
でもどこに行ったかは分からない・・怪しげな団体拉致されてしまった・・・

大学「じゃ、僕はもう帰りますよ!!家に帰ってどらえもんの歌聴かなきゃ
   ならないんだから・・・」
そう言って彼が立ち去ろうとすると僕はある疑問に気付いた
のび「おい!最後に一つ聞きたいんだけど
   さっき君の言っていたどらえもんってのは・・・」
僕がそういうと、彼はさっきまでの不機嫌な顔を途端に明るくして言った

大学「彼は現代に舞い降りたネ申ですよ!まさにゴーット!!!
   ぼくらの友達どらえもんですよ!地球を救う男です」
彼は半ば興奮気味に彼のことを語り、一通り語ると「じゃ・・」と言って
どこかに行ってしまった
  
25 :あと 8日と 20時間:2007/01/15(月) 00:58:56.02 ID:9JhBW+TE0
ゴットwwwwwwww

26 :1:2007/01/15(月) 01:06:22.33 ID:s+ijlqPo0
どらえもん・・・あの大学生の言っていたネ申とは
ドラえもんのことなのか?
まさかあのドラえもんがこんな怪しげなことするはずがない・・・
でももう何年も会ってない・・・そもそも未来に帰ったはずじゃ。

いろんな考えが頭の中をグルグル駆け巡った。
しかし全くその疑問は解決できなかった。

ジャイ「おい!のび太!!聞こえてるのか!!」
んっ・・・!僕はハタと我に帰った。ジャイアンとスネ夫はこちらを
心配そうに見つめて言った。

ジャイ「どらえもんって奴のこと気になるけど
   今はそんな時じゃねえ!オレ達の息子が奴らに
   どっかに連れていかれた。行き先もわかんねえそっちの方が問題だ。」
のび「う、うん。そうだね・・・」
スネ「とりあえず警察に連絡しないと・・・」

30 :1:2007/01/15(月) 01:22:06.35 ID:s+ijlqPo0
そう僕たちが話し合っていると突然僕の携帯が鳴った
誰だ?こんな時に電話なんて・・そう思いながら掛けてきた主の名前を見た
発信者不明・・・またも嫌な予感がした

のび「ね、ねえ二人とも!!これ見て」
ジャイ&スネ「んっ!??何だこんな時に電話かよ」
二人は携帯の発信者を見て目を見合わせた
ジャイ&スネ「これって・・・・」
のび「うん、連中からの電話かも・・・」

僕たち三人は心臓をバクバクさせながら携帯のボタンを押した
のび「あなた誰?」
発信者不明の主は少し間を置いて答えた
謎「・・・・・・・・ぼくどらえもんだよ」




その1  その2  その3 ←いまココ  その4
posted by キティ at 20:16 | このエントリーを含むはてなブックマーク | Comment(4) | TrackBack(0) | 〆(・ω・ ) ヨミモノ
(「・ω・)「 お世話になってるヨソ様ー
海の幸 (VIP)
山の幸 (etc)


この記事へのコメント
  1. いいいいいいいいいいいいいいとこで終わったああああああああああああああああああ
    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2007年01月15日 23:30
  2. わくてか
    Posted by at 2007年01月16日 01:35
  3. おもすれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれ
    Posted by at 2007年01月16日 12:39
  4. きぃぃぃぃたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃ
    Posted by at 2007年01月16日 17:05
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