その1 その2 その3 ←いまココ
※続きは追って沙汰を待たれい(´・д・`)
「>>1以外のレスはいらねーよ」というかたはこちら(蛇屋さん)
1 :1:2007/01/11(木) 20:07:53.18 ID:pA5xRVGL0
今日も夢を見た。
丸くて青い団子のような頭、短かい足、白くて丸いゴムまりでできたような手。
彼のことを思い出すだけで心が懐かしさでいっぱいになる。
夢の中の彼はいつも笑っていた。だがその夢はいつも唐突に終わる。
神妙な顔つきで未来に帰るという彼・・・
必死で引き止める僕の前から彼は神妙な顔つきで立ち去って行く。
思わず叫ぶ僕
「行くな!ドラえもん!
宿題もちゃんとするすぐ道具出せなんて言わないから・・・
だからだから行かないでよ!!ドラえもーん!」
2 :1:2007/01/11(木) 20:08:51.14 ID:pA5xRVGL0
そして僕は目を覚ます。
横にはヨダレをたらしながら少年時代の僕そっくりの子が寝ている。
いたずらっ子のわんぱく坊主だが僕のかわいい息子ノビスケだ。
ふと時計に目をやると僕は目が飛び出しそうになるほど驚いた。
7時半!出勤時間を1時間もオーバーしている!眠気が一瞬で吹き飛んだ!
4 :1:2007/01/11(木) 20:10:15.89 ID:pA5xRVGL0
「おいノビスケ大変だ!そろそろ学校に行く時間だぞ!ノビスケ!」
彼が学校に遅刻しないように大きな声でどなる!
案の定我が息子はなかなか起きないこんなところまで昔の僕そっくりだ。
そういえば彼もこんな風に僕を起こしてくれてたっけ。
とふと昔のことについて懐かしがっているともう時計は7時40分をさしていた。
急いで彼の朝飯を作ってやり学校に行く準備を急かす。
もちろん僕も会社に行く用意を忘れてはいない。
5 :1:2007/01/11(木) 20:13:30.24 ID:pA5xRVGL0
「パパももうちょっと早く起こしてほしいよな。
全く、ママがいたころはこんなことは無かったのにね。あっ!」
と言ってから口ごもるノビスケ。
思わず僕もメガネが曇る。分かっている彼女がいればこんなに朝に
大失態をやらかすこともないだろう。
だが今はそれをクヨクヨしてもしょうがない。
「パパの目玉焼きもなかなかのもんだろ?まあまあだね。
ちょっと焦げてるけど。」
どう見ても焦げてるってもんじゃない、見た目は炭だが最近は僕たちも
慣れてきたもんでこんなものでもおいしく思える。
焦げた目玉焼きは苦かったしずかちゃんの作ってくれたクッキーが急に懐かしくなった。
8 :1:2007/01/11(木) 20:15:42.12 ID:pA5xRVGL0
ようやく二人の準備が出来て家を出るころには8時を切っていた。
これから電車で会社に向かってもどう考えても9時になっちゃうわけだ、
そんな時こそ秘密道具が役に立つわけだ。
彼は丸っこい手でポケットをまさぐり僕の目の前に出す。
そして大きなドラ声で叫ぶ「どこでもドアー!!!!」
ドアをくぐると目の前はもう会社だ。
なんて便利なんだろう、小学生の時はあたり前のことだったが
今では何億出しても欲しいような代物だ。
と僕は駅までの道を全力疾走しながら妄想していた。
7 :いたち♀:2007/01/11(木) 20:15:18.84 ID:MtIDSzC70
これはwktk
だがもっと改行汁
読ませようという意欲が感じられない
10 :1:2007/01/11(木) 20:18:55.07 ID:pA5xRVGL0
>>7
すまん改行努力してみる
10 :1:2007/01/11(木) 20:18:55.07 ID:pA5xRVGL0
僕の横を小学生の団体が追い抜いて行く昔も今もかけっこは駄目みたいだ。
36にもなったのに小学生に抜かれるとは・・・orz
紹介が遅れた、この物語の舞台は僕が小学生だった頃から25年たった
トーキョーシティ ススキガハラストリートだ。
12 :1:2007/01/11(木) 20:21:26.48 ID:pA5xRVGL0
そんな日常から飛んでここは未来世界のトウキョードーム
ドームが満員になる程の群集、立ち見の人までいる。
みんな一様に興奮しきっている
「あの御方が今日は重大なお話をなさるらしい」とか
「彼は神にも等しい存在だ」など口々に話していた。
その群集のわめき声が一瞬止んだ。
ドームの中央からスーツを着た男が出てきたのだ。
群衆から離れたところにいるので彼の顔立ちを判別することは難しい。
一気に盛り上がる場内、涙を流して声を出している人までいる。
声を張り上げている群集にむかって彼は手を上げていさめた。
飼いならされた犬のように黙り込んだ一同を眺めてやっと彼は声を出した。
13 :1:2007/01/11(木) 20:26:03.45 ID:pA5xRVGL0
「みんな今日は良く来てくれたね。今日はこれからみんなに大事なお話を
しなくちゃならないんだ。
昨日ついに宇宙からの指令がぼくの所に来たんだ。
彼らがぼくたちの地球にやってくる。地球滅亡の時は近い。」
そう彼が言った瞬間、群集たちは驚きの声をあげた。動揺が会場内に広がる。
涙を流して祈りを捧げている人もいる。不安に駆られてわめき散らす人もいた。
彼はそれを眺めながら会場の群集たちにむかってから子供に話しかける様に
優しく言った。
14 :1:2007/01/11(木) 20:28:57.70 ID:pA5xRVGL0
「みんなーー、大丈夫だよ!!
ぼくの空き地に来てくれたみんなは全員助かるから安心して。
みんなで力を合わせればきっと乗り越えられるよ!!」
その声を聞いた一同は安心しきったらしい・・・
そして会場中の群集たちが併せたわけでもないのに
同時に声を合わせて彼の名を呼び始めた。
17 :あ:2007/01/11(木) 20:31:40.10 ID:qYceNnNLO
[[ジャイアアアアン!!!!**
16 :1:2007/01/11(木) 20:31:18.48 ID:pA5xRVGL0
「どらえもん!どらえもん!ぼくらの味方 どらえもん!!」
その名が彼の本名なのか、あだ名なのか今はまだ分からない。
だが未だかつてないほどの恐ろしい何かが地球に人類に起きつつあるのは
確かだった。
18 :あ:2007/01/11(木) 20:32:46.94 ID:qYceNnNLO
\\あ、ちがった**
20 :1:2007/01/11(木) 20:43:37.44 ID:pA5xRVGL0
そんな事など露知らず、僕は上司にコッテリ怒られていた
もちろん今日の遅刻のことについてだ。
我ながらこの点では今も昔も変わっちゃいないなあと思いながら、
上司の小言を聞き流していた。
上「野比君!!君って言う男は一体何度遅刻したら気が済むんだね!!」
声の張り上げ方から出で立ちまでどことなく小学校の頃の先生に似ている
の「はあ〜何回でしょうねえ。あと百回くらいですかねえ。」
上「な〜にノンキなこといっとるんだ君は!そんなこったから奥さんにも
突然逃げられるんだよ!」
さすがの僕でもムッときた思わず声を張り上げて
の「僕の奥さんはダマってどこかへ行くような人じゃありません!
何かきっと理由があるんです!!」
22 :1:2007/01/11(木) 20:53:43.82 ID:pA5xRVGL0
これには上司も驚いたらしく、咳を払いながら小声で謝った
上「ま!!まあ、今後このようなことはない様に頼むよ野比君!
さっそく今日の仕事だ!
A地区から未確認生物がいて怖いと苦情が来ているんだ。
駆除か捕獲か分からんが現場に行って見てくれたまえ。」
の「は、はい。分かりました」
僕の仕事は環境保護局の自然調査員だ。自然調査員と言っても様々で
世間の害になる様な生物を捕獲することも仕事の一つだ。
さっそくエコカーに乗ってA地区へむかった。
23 :1:2007/01/11(木) 21:00:25.78 ID:pA5xRVGL0
現場につくと中年のおばさんが僕に憤慨しながら迫ってきた。
息を荒げながら僕にまくしたて始めた。
中「あんたーー!!全くくるのが遅すぎるよ!こっちは怖くて怖くて
朝飯も食えない程だったんだからねえ!」
の「はい!すいません寝坊しちゃいまして来るの遅れちゃいまして」
エヘラ、エヘラと謝っているとおばちゃんは怒って僕の首を激しく揺さぶった。
頭がフラフラしながらその生物のことについて尋ねた僕。
25 :1:2007/01/11(木) 21:05:26.89 ID:pA5xRVGL0
そうして僕が尋ねると中年おばは神妙な顔つきになった
中「いやあね、毎晩うちの裏の山から夜に不気味な音がすんのよ。
で主人が気になってその音がする方に行ってみたわけ。バット持ってね。
そうすると!!そこには!!!」
の「そ・そこには!!!!」思わず息を呑む!!
中「玉がいたのよ!青い玉!!」
の「は?????玉ですか???」
26 :1:2007/01/11(木) 21:13:18.60 ID:pA5xRVGL0
急に気が抜けてしまった。恐ろしい猛獣でもいたのかと思ったら玉とはww
どうせその場で恐ろしいという感情がサッカーボールを化け物にでも見えたんだろう。
の「そりゃサッカーボールか何かですよwww
まあ大したことじゃなくて良かった」
そう僕が言うとおばちゃんはさらに怖い顔つきになって僕に言い寄ってきた
中「何言ってんだい!タダの玉じゃないよお。奇声を発して動くんだよ玉が!!」
の「はあ〜玉がねえ、動くと・・・」
あまりにおばちゃんの顔が本気に見えたので
一応確認のつもりで裏山に向かうことにしたのだった。
28 :1:2007/01/11(木) 21:19:52.30 ID:pA5xRVGL0
茂みを奥に奥に中に入り込んで行った。
奥の方になるにしたがって木のせいで暗くなって来ている。
思わず怖がりの僕は震えた。おばちゃんにしがみついてさらに奥に進む。
そうすると次第に開けたところに出た。そうしておばちゃんは
中「ここら辺だよ!ここら辺!!玉を見たのはここ!!」
の「こ・ここですか!!」
思わず辺りを見回すと何もない、こりゃやっぱりガセかとおばちゃんに
言おうとした瞬間、ちょっと離れたところから囁く様な声が聞こえてきた
29 :1:2007/01/11(木) 21:23:53.94 ID:pA5xRVGL0
謎「おい、ここら辺であってるんだろうな・・・」
謎「合ってると思うぜ。レーダーの反応がある・・・」
謎の声がようやく聞き取れるくらいで聞こえた。
の「ど、どうします???警察でも呼びましょうか???」
中「何言ってんだい!駆除してくれるって言ったからあんた達呼んだんだ
早く行って来い!!!!」
の「ふ・ふえええええええ」
30 :1:2007/01/11(木) 21:30:14.00 ID:pA5xRVGL0
その場にあったこん棒を持ってふらつく足で声のする方へ向かって行く・・・
恐怖で顔が強張るが同時に懐かしい冒険を思い出した。
昔した冒険の方がもっと怖かったぞ!!頑張れのび太!!負けるな!!
そうやってそれと数メートルくらいの場所にたどり着いた。
息を潜めて、その場ですぐ捕獲しなくちゃ!と息巻いていると突然
後方でおばちゃんのでっかいクシャミが聞こえた!!
の「こうなったらしょうがない!イチカバチだ突っ込むぞおおお!!」
31 :1:2007/01/11(木) 21:38:20.89 ID:pA5xRVGL0
声のする方へ踊り出た僕は驚いた!!
そこにいたのは青い玉なんかじゃなくしょぼくれた三人の人間だった。
何だ人間だったかと安心しているとその人間たちは驚いた様子でもなく
何やらひそひそ話をし始めた。
の「や、やあww君達も玉を捜しに来たの。驚いちゃったよwww」
とおどけながら僕が話しかけるとその三人組はまるで聞いた風でもなく
何かを投げてきた。咄嗟によけると目の前にざくっ!と何かが刺さった。
するどい石ヤリだ。こいつはどう考えてもやばい、尋常な奴じゃない。
33 :1:2007/01/11(木) 21:42:52.68 ID:pA5xRVGL0
足が震えた殺される、何をしたわけでもないのに。殺される。
一瞬でいろんなことが駆け巡った。ほとんどが後悔だが・・・
残さずにラーメンの汁全部飲めば良かった。新しいエコカーも買いたかった。
もう駄目だと思った瞬間、後方から大きな叫び声をあげながらおばちゃんが
やって来た。手には僕のよりでかいこん棒を持っている。
34 :1:2007/01/11(木) 21:48:46.69 ID:pA5xRVGL0
おばちゃんは勇ましく目の前に出てきたが目は血走っていた
どうやらこっちも破れかぶれのつもりらしい。三人組に向かってこん棒を
振り回し始めた。運のいいことに全部三人にクリーンヒットしている。
思わず応援してしまう
の「頑張れ!頑張れ!おばちゃん!!」
そうするとこっちを向いたおばちゃんは血眼になった顔でやって来た。
中「に・逃げるよ!!」
35 :1:2007/01/11(木) 21:56:20.95 ID:pA5xRVGL0
おばちゃんに殴られまくってフラフラになっている三人を尻目に
手を引かれて僕は一目散に山を降りた。
足が漫画走る丸記号になるくらい走った。
目をつむって走っていたから思わずこけた。
目の前にあるものに気付かなかったらしい。
おばちゃんはそのまま下りて行く、僕は思わず自分がこけた原因になった物を睨んだ。
思わず心臓が飛び出そうになった。
それは石でも木の株でもなくおばちゃんの言っていた丸くて青いボールだったのだ。
36 :1:2007/01/11(木) 22:04:45.87 ID:pA5xRVGL0
それを見た瞬間えも言われぬような違和感を感じた。
これ・・・・・どこかで見たことある。
はっきりとは思い出せないが見たことがあるのだ!
だが今はそんなこと考えている暇などない。手にその玉を抱えて山を下った。
かなり重かったが、ようやく山を降りるとおばちゃんが安心しきったような顔で
こちらにやって来た。
中「いやあ、あんた助かったねえ。かなりぎりぎりだったよ。
私が助けにいかなきゃやばかったよwwww警察に電話しといたからもう大丈夫だよ。」
の「そ・そうですか。怖かったああああ。だずかった〜〜」
思わず鼻水を垂らしながら泣いてしまった我ながら情けない・・・
37 :1:2007/01/11(木) 22:12:23.78 ID:pA5xRVGL0
その後、警察がすぐに来て事情聴取って言うのか?
成り行きを話した、警察官が数人山の中に入っていったがすぐに帰ってきた
どうやら怪しげな奴らはどこかに逃げてしまったらしい。
警察官には何故かその青い玉を見せる気はしなかった。
今後巡回してみるというのでもう帰っていいということになった。
おばちゃんに助かったと逐一お礼を言って会社に帰ることになった。
おばちゃんも玉を引き取ると言うと安心したのか煎餅を大量にくれた
結構いい人みたいだ。
38 :1:2007/01/11(木) 22:20:15.49 ID:pA5xRVGL0
帰りの車内で僕は考えごとをしていた。
この見覚えがある玉と、僕を襲ってきたあの謎の三人のことだ。
青い玉についてはジャイアン達にでもにでも聞いてみるかと思いながら
三人について思い出していたあの時は気が動転してたけど大して大男でも
なかったなあ。それにみんな半そでのTシャツ着てたなあ。
何だっけ?何かの顔が書いてあったような・・・それも見覚えがあるような・・・
・・・・・っ!!!急に鮮明にTシャツの柄が頭の中に浮かんできた
の「あのTシャツの顔・・・・ドラえもん????」
49 :1:2007/01/12(金) 00:40:53.22 ID:dNI6MGJK0
第2話 居酒屋にて
あの事件のあとに、警察沙汰になったことを上司にクドクド怒られた
その後、残業を仰せつかった、まあこっそり抜け出したわけだが・・・
早めに居酒屋に着いた僕は席を数人分取った、いつものメンバーの分だ。
ジャイアン、スネ夫に出木杉というメンバーだ。
これに昔はドラえもんとしずかちゃんが加わっていた。
今はその日々が遠い昔の様に思える・・・・。
小学校の頃からの交友は続いていて、何かあるたびにこうして時々会っているのだ。
昔は空き地で、今は居酒屋という違いはあるが・・・
50 :1:2007/01/12(金) 00:43:41.22 ID:dNI6MGJK0
そんな昔のことに思いを馳せているといきなり背中に大きな張り手を喰らった
こんな挨拶の仕方をするのは一人しかいない・・・
口より手が先に出る子供の頃のガキ大将ジャイアンだ。(まあ今でもだが・・)
ジャ「のび太!!な〜にボケッーとしてやがんだ??
そんなことだと昔みたいに先生に廊下に立たされるぞww」
浅黒い肌にガッシリした体つき未だに彼はガキ大将といった感じだ
51 :1:2007/01/12(金) 00:45:49.69 ID:dNI6MGJK0
「あるあるww昔も今もちっとも変わらないんだからのび太って奴はww
変わったのは背の高さだけだなww」
ジャイアンの後ろから甲高い声をしたキツネ目の男がひょっこり出てきた。
ジャイアンの腰ぎんちゃくスネ夫だ。
昔っから嫌味な奴だったが今も健在ようだ。
まあその憎まれ口も挨拶みたいなもんだが。
のび「そっちこそ相変わらず変わってないなあww」
と久しぶりに会ったこっちも嬉しくなってしまった。
二人とも席に着き各々が好きな酒を店員に頼んだ・・・
53 :1:2007/01/12(金) 00:48:37.60 ID:dNI6MGJK0
あれっ?そこで気がついた。
この場にいるはずの人物がもう一人来ていないみたいだ。
のび「あれえ?今日は出木杉は来てないの??」
小学校時代から僕の嫉妬の的だった成績優秀でスポーツ万能のイケメン男
出木杉が来ていないのだ。
こんな集まりの時には大体来ていたのにどうしたんだろう?
スネ「電話かけたんだけど最近忙しくてこれないらしい。
あいつも火星基地建設の計画で忙しいんだろう。
国をかけた一大プランだからね。」
出木杉はその後も成績優秀は変わりなく順調に出世コースを歩んで
一流商社に入り、今や火星基地を建設する計画を任される程の人物に
なっているのだ。
54 :1:2007/01/12(金) 00:51:31.30 ID:dNI6MGJK0
のび 「彼も出世したなあ、小学校の頃から只者ではないと思っていたけど・・・」
ジャイ「よく言うぜwwガキの頃はあいつにしずかちゃん取られるって
必死になってた癖によww」
スネ 「そうそうwwwよくしずかちゃんの気をこっちに向かせる道具を
出してくれってドラえもんに泣きついてた癖にww」
のび 「うっ・・・・それを言われると・・・」
そういえばそんなこともあったな。
随分彼のおかげで気苦労をかけられたもんだ。
ジャイ「まあそのしずかちゃんも結局お前の手に渡ったんだがなw
結局はお前の勝ちってことだよw」
スネ 「そうそう、二人が結婚するって言った時は驚いたなあ。
てっきり出木杉とくっつくもんだと思ってたからなあ。」
のび 「ま、まあね。僕の愛が勝ったというか・・・・」
55 :1:2007/01/12(金) 00:52:49.48 ID:dNI6MGJK0
顔からニヤニヤ笑いが止まらなかった。それからは本当に幸せだった。
ノビスケも生まれてこれから一生家族を守ると誓った・・・あの日までは・・・
56 :1:2007/01/12(金) 00:55:18.63 ID:dNI6MGJK0
ジャイ「ところでその後しずかちゃんから連絡は無いのかよ?」
それまでの顔つきとは打って変わった神妙な顔つきでジャイアンが尋ねた。
のび「う、うん。連絡はないよ・・・・」
僕は少しうな垂れながらそう答えた。
スネ「しずかちゃんは勝手な理由でどこかへ行くような子じゃないだろ。
何か深い理由があってのことだと思う。」
のび「うん、僕もそうだと思ってる」
そうきっぱり言いながら、僕はあの日の事を思い出していた。
58 :1:2007/01/12(金) 01:06:30.56 ID:dNI6MGJK0
今から一年前、その日は雨だった。
傘がない僕を心配したしずかちゃんが傘を持って駅まで迎えに来てくれた。
そうやって家まで帰った。その間は僕だけが喋っていたような気がする。
家へ帰るなりしずかちゃんは僕の目の前で土下座をして指を付き
これからしばらく離れて暮らさして欲しいと懇願した。
僕はしずかちゃんがそんなことするのは初めて見たので困惑してしまった。
59 :1:2007/01/12(金) 01:09:05.52 ID:dNI6MGJK0
しず「私はあなたを今でも愛してるわ。
突然こんなこと言って本当に本当にごめんなさい!
少しの間だけでいいの私を一人にさせて下さい!」
僕はその尋常のなさに面食らったが彼女にその理由を聞いた。
がそのたびに理由は言えないと繰り返すだけだった。
どうしても言えない理由があるならしょうがないと言うと
「ありがとう、ありがとう」と言いながら彼女は涙を流していた。
彼女はベットで寝ているノビスケを抱きしめて一息つくと家から出て行った。
あの時僕は無理やりにでも止めるべきだったのかは今でも分からない。
そんな風にして一年が過ぎ今の生活になっているわけだ・・・
62 :1:2007/01/12(金) 01:13:06.42 ID:dNI6MGJK0
しんみりしてしまったその場を盛り上げる様にスネ夫が大きな声を
張り上げて言った。
スネ「まあみんなそれぞれ大変だろうけど、今日は飲み明かそう!
今日は僕がおごっちゃうから!!僕がのび太の分も払うなんて
めったにないことだからなww」
ジャイ「そりゃそうだww
まあお前が俺様の分を払うのはあたり前だがなww」
スネ 「またまた〜ジャイアンったら昔っからそうなんだから!!」
いつもの二人の掛け合いに励まされた僕は思わず笑ってしまった。
それから昔話で盛り上がり、酒の席も終わりに近づいた頃急に思い出した。
そうだ!!あのボールについて聞くの忘れてた!!
64 :1:2007/01/12(金) 01:25:51.92 ID:dNI6MGJK0
そう思って大きめのバックからあの玉を出した・・・
相変わらず重い・・・おばちゃんは鳴き声を発すると言ってたけど今の所
そんな様子はない・・・
のび「今日の騒動の原因がこれなんだけど、ちょっとこれ見てくれないか?」
ジャイ&スネ「ん〜?何だ何だ??何だそりゃただの玉じゃねえか??」
のび「いや・・・これに見覚えがないかなって多分小学生の頃のことだと
思うんだけど・・」
スネ「う〜ん見たことあるような、無いような・・・」
ジャイ「あっ!分かったぞ!思い出した!」
急にジャイアンが大きな声を張り上げた、僕も嬉しくてすぐ聞き返した
ジャイ「あれだよ、うちの店で使ってた漬物石!!
これで漬けるとうまくつかるんだよなあwwwww」
のび&スネ「・・・・(こいつに聞いたのが間違いだった)」
65 :あひる♀:2007/01/12(金) 01:28:03.15 ID:dHKjIrBQ0
玉・・・やっぱあれかなーwktk
67 :モルモット♀:2007/01/12(金) 01:37:40.20 ID:cyLblVLT0
wktk
玉は絶対・・・・・・・・・
68 :1:2007/01/12(金) 01:40:56.34 ID:dNI6MGJK0
やっぱり駄目か・・・・今日はこのためにみんなを呼んだのに収穫無しかと
思ったその時急に玉がけたたましい音を発し始めた。
玉「ピー!!!ガー!!キュイーン!!!」
店内中にその音がこだまする、店員が血相を変えてどなって来た。
あまりのうるささにジャイアンがその玉を地面に叩きつけた。
玉「ピガッ!!!!・・・・・・・・・・」
どうやら鳴り止んだらしい、その時には店から追い出されていたが
ジャイ「全く人騒がせな玉だぜ!!のび太のせいだからな!!」
スネ 「そうそういっつも子供の頃からお前のせいで散々な目に
恐竜やら海底世界やら鉄人軍団やら本当にロクな目に合わない」
のび 「んっ・・・・????スネ夫もう一回最後のくだり言ってくれ」
スネ 「だからロクな目に合わない、恐竜に鉄人兵団・・・」
のび 「それだっ!鉄人兵団!!そうだよ思い出した!!
これは僕達が作ったロボット、ザンタクロスの脳味噌だよ!!」
69 :やもり♂:2007/01/12(金) 01:42:07.39 ID:cyLblVLT0
[[ザンタクロスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!**
71 :1:2007/01/12(金) 01:49:42.70 ID:dNI6MGJK0
ジャイ&スネ「アッーーー!!!それだ!!」
二人は顔を見合わせて嬉しそうに語りだした
ジャイ「ザンタクロス!!懐かしいじゃん!鉄人兵団が攻めて来たとき
あいつには随分助けられたなあ。もち俺の役割も大きかったが」
スネ 「そうそうwwwwその時僕のいとこが作ったミクロスも大活躍して」
のび 「それでこれがザンタクロスの部品を集めてる役割を果たしてるんだよね!
何言ってるか分からないからほんやくコンニャクを乗っけて・・・
でも何でこんな所に????
そもそもあの世界は今は平和に暮らしてるはず・・・」
72 :1:2007/01/12(金) 01:56:19.38 ID:dNI6MGJK0
何で今頃になって鉄人兵団が???
あの国はしずかちゃんとリルルの手で幸せな世界に作り変えられたはずだし
疑問は募るばかりだがその前に重大なことを思い出した
こいつはザンタクロスの部品を呼ぶ・・・ということは・・・
空を見上げると大きな大きな鉄の塊が落ちてきている・・・・
のび「みんな逃げろおおおおおおお!!!」
ジャイ&スネ「うぎゃあああああああ!!!」
77 :1:2007/01/12(金) 02:02:16.13 ID:dNI6MGJK0
ズドーン!!!!!!!けたたましい音が聞こえた
おびただしい程の砂煙を上がっている、その間からロボットの片足がうっすら見えている。
のび「おうい!!ジャイアーン!!スネ夫ーー大丈夫かあ????」
ジャイ&スネ「大丈夫だあ。のび太はどうだー?????」
のび「こっちもどうにか・・・・」
三人ともケガもなく済んだみたいだ・・・
だがこの音を聞きつけた飲み屋一体の
野次馬が集まり始めた。
78 :1:2007/01/12(金) 02:13:19.46 ID:dNI6MGJK0
遠くの方からサイレンの音がしてくる。
どうやら警察がここに向って来てるみたいだ。
機転を利かせたスネ夫が僕らに向って言った
スネ「やばいぞ、警察が来て何て説明する??
オレ達絶対不審者として事情聴取されるぞ。
今この場は逃げた方がいい!!!」
ジャイ「そうだな、俺の第六感がうずきやがるこの場は逃げた方がいい!」
のび 「うん!!!!
僕は言われるままその場を立ち去った、もちろん不幸の源である玉も持って。
立ち去る瞬間僕は見た!!あいつらだ!!
あの山で見たTシャツを着た連中、怪しげな格好をした奴ら・・・・
今度ははっきりと見たそこにはまぎれもなくドラえもんの顔が書かれていた・・・
80 :1:2007/01/12(金) 02:25:23.65 ID:dNI6MGJK0
都内某所、寂れた工場内・・・・
その男は眺めていた・・とても大きく脅威に満ちたロボットを・・・
所々パーツはなかったが、それでもそのロボットは恐ろしい程の威厳があった
せせこましく取り付け作業に追われている男たちの一人が尋ねた
男「いよいよですね。僕たちで地球を守れる時がくるんですよね!!!」
ロボを嬉しそうに眺めていた男はニヤニヤしながら答えた
「まだまだだ・・・これからもっと楽しい大冒険が始まるんだ・・・
ねえのび太くん・・・・・・・」
その1 ←いまココ その2 その3
オチはやめてくれよ?
(:^ω^)違うよ!
ドラえもんの長文かいてるって言ってたし。
でも文章の書き方ちょっと違った
ありそうだから困る
20世紀少年も読んでいるともっと楽しめるなぁ