その1 その2 その3 その4 ←いまココ その5 その6
レスなしで読みたい方はこちら(蛇屋さん)
105 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:44:12.19 ID:0Kb2zcrw0
年末拡大版スペシャル!!
第三話 波乱の予感!!の巻
至急取り寄せてもらった安眠枕のおかげで、
今日はキモい夢を見ることもなかった。
しかし、今朝はすごく爽やかだ。
目覚まし時計が鳴る前に
ぱっちりと目が覚ます事ができたし、
目覚めに飲んだグリーンティーには
茶柱が立っていたし、
今日の朝食は、私の大好きな
イケメンの男体盛りだった。
朝からハァハァなんて…いやん(はぁと
しかし、彼女の爽やかな気分とは裏腹に、
これから大きな波乱が起きるとは予想できなかったようだ。
その後彼女は、いつも通り、
お抱えの美容師に髪をセットしてもらい、
ディオール特注のセーラー服を着せてもらって、
リムジンで出迎えられて、学校に向かった。
107 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:44:56.83 ID:0Kb2zcrw0
学校につくといつも通り盛大に、私は出迎えられた。
今日は校長が花束を渡してくれた。あの狸め。
そして、私が廊下で、
『イケメン神輿DXバージョン〜花びら大回転桜の舞2006』
に揺られていると、ちょうど『奴』は私の前を歩いていた。
『奴』は普段どおり歩くたびに揺れる、
大腿…え〜っと何だっけ?
とにかく、なんとか筋に見惚れていた。
そしてターゲットは教室に入っていく。
私は前もって『奴』の生態を、
津手グループの工作員に依頼してもらっていた。
『奴』の行動パターンはまるっとお見通しだぁ!!
『奴』は毎朝教室に入るや否や、
教室に一枚だけ残してやった鏡でポーズを決め、
その日の健康状態をチェックする。
大丈夫だ、津手麗子。
私は『奴』の姿を幾度となく見せ付けられて、
もう免疫はできた。決して驚きはしない…決して!!
109 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:45:36.99 ID:0Kb2zcrw0
(*゚ー゚*)
__〃`ヽ 〈_
γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ < あらっ?おはようございます。
/ ノ^ 、▲__¥▲人 | \ 津手さん。
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ > ) \____________
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/ /
ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、
〈J .〉、|..田 |, |ヽ-´
/"" |..力 |: |
レ :|:..前 | リ
/ ノ|__| |
| ,, ソ ヽ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
y `レl 〈´ リ
/ ノ | |
l / l;; |
〉 〈 〉 |
/ ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽnm
111 :おせち(200円):2006/12/28(木) 20:46:30.05 ID:pPL7/V+50
ちょwwwwwwwwww
110 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:46:08.42 ID:0Kb2zcrw0
ξ;゚听)ξ「ゴカシャアアアンッ!!!グヴォエッ!!」
私は、ありえない擬音を発しながら血を吐いた。
敵は奴じゃなかったッ!!お前かッ!!椎田ッ!!
アバム!アバム!弾!弾もって〜い!!
えっ…衛生兵はまだかッ!!
ウワアアアアアアアアッ!!!!!!!
彼女の思考が止まったので、筆者が説明する。
どうやら、展開は彼女の予想の斜め上を行っていた様である。
あ…ありのまま 今起こったことを話すぜ!
『シャキンが全裸でポーズをとっている、
と思っていたら、いつのまにか
しぃが黒ビキニと「男前」と書かれたフンドシをつけて、
マッチョになっていた』
な…なにを言ってるのかわからねーと思うが、
俺も何をされたのか分からなかった。
頭がどうにかなりそうだった。
催眠術とか超スピードだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。
またまた、衛生兵こと取り巻きのクラスメートが、
彼女を介抱したおかげでなんとか一命をとりとめた。
そして彼女は意識が虚ろなまま、しぃに話し掛ける。
114 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:47:09.64 ID:0Kb2zcrw0
ξ;゚听)ξ「ハァ…ハァ…し、椎田さん?
その…りりしいお姿は…な…何なのかしら?
な…何でマッチョが教室に二人も居るのかしら?」
とショックのあまり、翠星石のような口調で語りかける。
(*゚ー゚)「そうね…実は昨日…」
〜〜〜〜〜〜〜ここから回想〜〜〜〜〜〜〜
放課後、しぃは街角をぶらついていたところ、
怪しげな男に声を掛けられた。
(-_-)「…オジョウサン…ダイエットノクスリ…カイマセンカ?」
(*゚ー゚)「…宗教の勧誘なら間に合ってますから」
(-_-)「…ソウジャナクテ…ヤセグスリ…イマナラ1000エン」
(*゚ー゚)「…やせ薬?」
118 :角焼もち:2006/12/28(木) 20:49:04.71 ID:EKDybzVgO
金糸雀だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
115 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:47:50.41 ID:0Kb2zcrw0
(*゚ー゚)(そういえば…ギコ君は痩せてる子が好きって言ってたわね。
最近甘いもの食べすぎたし…買ってみようかな?)
(*゚ー゚)「じゃあ1000円ね」
(-_-)「…マイドアリ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(*゚ー゚)「というわけで、夜に薬を飲んで、
朝起きていたらこうなっていたわけで…」
ξ;゚听)ξ「…あ、あなた信用しすぎよ!
あからさまに怪しいじゃない」
(*゚ー゚)「でもついつい飲んじゃったんです。テヘッ」
と昭和のノリでおどけてみせた。
116 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:48:33.84 ID:0Kb2zcrw0
(*゚ー゚)「でも、結構この体も便利なのよね」
そう言うと、彼女は鞄から一個の林檎を取り出した。
そしてそれを片手で持ち、手のひらに力を込める。
(♯゚ー゚)「…邪ッッツ!!!!!!!!」
次の瞬間、握っていた林檎が
彼女の拳から消えていた。
いや、消えてしまったのではない。
握り潰されたのだ。
よく見ると彼女の指の隙間から、
果汁らしき液体がしたたり落ちている。
そして、手のひらを開くと、
その林檎と呼ばれた物体は、
水分を失い、圧縮されていた。
(*゚ー゚)「どう?便利でしょ?これでジューサーを使わずに、
新鮮なりんごジュースが飲めるんですよ〜」
ξ;゚听)ξ「いや…そういう問題j…」
「しぃッッッツ!!!!!!!!!!」
不意に彼女の言葉が遮られる。
119 :猪(ばくち打ち):2006/12/28(木) 20:49:18.68 ID:YNTWGNNf0
まさかwwwwwまさかッ!!????
120 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:49:24.01 ID:0Kb2zcrw0
((;,,゚Д゚))「…………うそだ…………」
その後で、わなわなと体を振るわせるギコの姿があった。
手には力が入っておらず、抱えていた鞄を落としてしまっていた。
((;,,゚Д゚))「嘘だッツ!!!!!」
彼は思った。
常にツンにべったりの狂った生徒しか居ない、
このクラスで唯一マトモに話せる相手。
もとい、この物語の突っ込み仲間。それが、しぃであった。
そのしぃが…ボケている。しかも体を張って。
しまいにはいつも突っ込まれる側のツンにすら突っ込まれていた。
…節子…それはツッコミやない…ボケや!!
ワイらは、唯一のツッコミコンビとして、
お笑い界を変えるんやなかったか?
お前のその行動は…コンビとしての解消を意味してるんやぞ!!
( ,,;Д;)「このコンビはもう解散じゃ〜〜〜〜〜い!!!」
と、すっかりキャラが変わってしまい、
教室から駆け出してしまった。
(;*゚ー゚)「ギッ…ギコ君!?違うの!!これには訳がっ!」
しかしもう既に時遅し、である。
122 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:50:14.59 ID:0Kb2zcrw0
(`・ω・´) 「グッドモーニング。ミス・レイコ&ミス・シィ。
ハウワーユー?」
と、空気を読まずに、もう一人のマッチョが二人に話し掛けて来た。
(`・ω・´) 「ミス・シィ、トークはヒヤリングしたよ。
ユーのバディは、ナイスマッスルだけど、
バット、メディスンのユージングはノーグッドね
マッスルイズ………オーガニック!」
とルー大柴ばりに、いやそれ以上に、
訳の分からないことを言っていた。
ξ;゚听)ξ「…この筋肉バカの言う事は置いておいて、
この状況をなんとかしなくちゃね。
これ以上おぞましいものを見るのは耐えられないわ」
ξ;゚听)ξ「…とりあえず、その原因はその薬のようね。
ウチに最新医療の先端技術を集約した病院があるから、
連れて行ってあげるわ」
(;*゚ー゚)「…わかりました。ギコ君に嫌われるのはイヤだし…」
125 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:50:58.17 ID:0Kb2zcrw0
というわけで、彼女を連れて私は急遽家に戻った。
あのマッチョも先端医療という単語を聞くと、
どうやら最新の筋肉学を学びたいらしく、
どうしても付いてくると言ってきかなかった。
いや、そもそもそんな学問は存在するのだろうか?
まあ、イザとなったら私兵に射殺してもらえばいいや、
と思い渋々それを承諾した。
しかし、あの馬鹿筋肉、もとい筋肉馬鹿を
私のリムジンに入れるのはイヤだったので、
彼には走ってもらうことにした。
とりあえず、県警に公道を封鎖してもらって
猛スピードで帰ったのだが、あの筋肉の固まりは、
徒走にも関わらず付いてきやがった。
…いや、リムジンは時速100キロ以上は出てたぞ!
あの筋肉は飾りじゃなかったのか!?
リムジンで奴を引き離す計画は、残念ながら失敗したようである。
そうしているうちに私たちは我が家の敷地に到着した。
とりあえず私兵に無線で、あとからダッシュで追いかけてくる
マッチョのフンドシ野郎は警告なしに射殺しろと言ったが、
奴は病院の前で無傷で先回りしていやがった。畜生!!
126 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:52:07.07 ID:0Kb2zcrw0
数時間後しぃの検査は終了する。
それを待っている間に、ツンは何処かに電話を掛けていた。
何やら、薬の売人を捜査しろとか、一時間以内で発見しろとか、
誰かに色々なことを言っている。
一方シャキンはというと、
ツンの所有するスポーツクラブで、汗を流していた。
初めは医者に筋肉学のことについて色々と尋ねていたが、
そうやらシャキンの方が知識が上で、すぐに飽きてしまったようだ。
本当にあるんですね筋肉学って。
作者もググるまで、本当にあるとは思っていませんでした。
そして、再び三人は集まり、医師に検査の結果を聞いた。
( ´_ゝ`)「どうやら症状の原因は、飲んだ薬に含まれた成分のせいらしい。
薬の名前は『APTX(アポトキシン)4869』という」
(´<_` )「兄者が言っている薬の効果は、
飲んだもの体を子供の状態にする。というものだ。
言ってみれば『身体は子供、頭脳は大人!』な状態だ」
( ´_ゝ`)「しかし彼女はどうやら、
りんごジュースと一緒にそれを飲んでしまったせいで、
逆に細胞の肥大化を起こしてしまったようだ」
ξ;゚听)ξ「…で、その治療法は?」
( ´_ゝ`)(´<_` )『…さあ?』
128 :姉と初詣:2006/12/28(木) 20:53:29.02 ID:2PGNULEw0
バーローwwwwwwwwwwww
130 :猪(ばくち打ち):2006/12/28(木) 20:54:36.69 ID:YNTWGNNf0
しい=新一=ティウンイチ
132 :初夢(こんなにもてていいの?):2006/12/28(木) 20:54:43.21 ID:j+JuEagW0
アポトキシンは質量保存の法則を超えるから筋肥大もありだなwww
127 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:53:13.52 ID:0Kb2zcrw0
(※)´_ゝ`)(´<_`(※)『OK。時に落ち着け、お嬢様』
(´<_` )「それは先端医学をもってしても分からんのだ」
( ´_ゝ`)「それを解明するためにはもっと薬の量が必要だが、
ここにはそれが無いのでな」
ξ゚听)ξ「わかったわ。とりあえず作ったヤツから、
薬を回収しないといけないってわけね」
と、その時ツンの携帯が鳴る。
彼女は急いでそれのボタンを押し、誰かと喋り始める。
因みに病院内での携帯の使用はやめましょう。作者からのお願いです。
ξ゚听)ξ「もしもし…!?黒幕のアジトが分かったのね!
…分かったわ。とりあえず私も指揮の為、同行するわ」
ξ゚听)ξ「…とりあえず、椎田さんは病院に残って!
ここで再検査すれば、また何か分かるかもしれないし」
ξ;゚听)ξ「…でそこの筋肉の醜塊なんだけど…」
129 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:54:11.64 ID:0Kb2zcrw0
(`・ω・´)「失敬な。彫刻品のような、と言ってくれたまえ。
私もドーピング行為をする者は
ボディビルダーとして許せないのでね。
そういうわけで、私も同行したい」
ξ;゚听)ξ「…どうせ、イヤって言っても勝手に付いてくるんでしょ?
まあ、勝手にしなさい。邪魔したら即射殺だけど」
(`・ω・´)「感謝する。助太刀しよう。
天然から生まれた無添加の筋肉の力、
それをここで役に立てようではないか」
ξ;゚听)ξ「……もはや、何も言えないわ」
その会話の後に私はリムジンでアジトに向かう。
そして筋肉ダルマは、ダッシュで追いかけてくる。
途中、私兵に極秘裏に奴を暗殺する指令を出したが、そのどれも失敗した。
それにしても、追尾式ロケットランチャーを使って、
失敗ってどういうことだ!?
しかし突然、それとは別に車内に伝令が走った。
先発隊がアジトに突入し、敵兵はほぼ殲滅したのだが、
一番奥の部屋に踏み込もうと試みても阻止されてしまうのだという。
そして、こちらの被害は兵の半分以上だそうだ。
ξ;゚听)ξ「…これはまずいわ…運転手っ!急いで!!」
133 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:55:08.89 ID:0Kb2zcrw0
;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 私 敵 そ
,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ は. の ん
、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て 急 ア な
}; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 い ジ わ
ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た で ト け
,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. に で
└i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
|エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
|エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
-,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_
''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
134 :猪(ばくち打ち):2006/12/28(木) 20:55:31.63 ID:YNTWGNNf0
ちょwwwwwwwwwwww
135 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:56:22.47 ID:0Kb2zcrw0
ξ;゚听)ξ「何ここ?…トイレみたいね…」
「お嬢様!!敵はここの地下に潜んでおります!
現在の人的被害は、後続隊を含めて8割以上です!!」
ξ;゚听)ξ「…思ったより深刻な状況ね…
分かったわ。私も突入するわ!!」
彼女は先発隊が乗ってきた武装車の中から、一個の拳銃を取り出した。
彼女の取り出した銃は、『ブローニングM1910』
ベルギーのFN社が開発した、自動拳銃で、
そのフォルムは美しいことで有名だ。
そして女性が扱いやすい銃としても有名である。
彼女は、幼少の頃から、格闘術や射撃の訓練を受けている。
それは曽祖父からの代の、自分の身は自分で守れという家訓の影響だった。
日本一の財閥の人間。その立場上いつ命が狙われてもおかしくない。
そこからその教えは来ているようだ。
(`・ω・´)「やあ、レディお久しぶりだね。調子はどうだい?」
ξ;゚听)ξ「アンタ…ホント、空気読まないわね」
不意に背後から声が掛かる。
それは、暗殺命令の標的にも関わらず、生きていた男。
心なしかその体は先程よりも黒くなっていた。
136 :猪(里に下りてきた):2006/12/28(木) 20:56:54.51 ID:BewRSZvn0
、 ヽ
|ヽ ト、 ト、 ト、 、.`、
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄ ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
:: ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
l' """ l ) /
h、,.ヘ. レ'/
レ′
r.二二.) /
≡≡ ,イ
. / !
\ / ├、
::::::` ̄´ / !ハ.
137 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:57:26.14 ID:0Kb2zcrw0
ξ;゚听)ξ「ちなみに、顔が真っ黒だけどどうしたの?」
(まぁ、大体分かってるけど…)
(`・ω・´)「途中の道のそばで花火大会があったらしくてね、
その花火が追いかけてきて私にぶつかってきたんだ。
まあ、花火くらいで壊れるヤワな筋肉ではないけどね」
ξ;゚听)ξ(ロケットランチャー直撃だぞ!!おい!!
どういう体してるんだよ!!)
(`・ω・´)「しかし残念ながら、私の筋肉のツヤは消えてしまったようだ。
せっかく来る前にオイルを塗ってきたのにね…
輝きがないと調子が悪いんだ。私の筋肉は」
ξ;゚听)ξ(もはや、オイルどうこうの問題じゃねぇ!!!)
(`・ω・´)「あっ、そこのナイスなマッスルの君。…そう、君だよ。
いい筋肉してるじゃあないか。今度私と一緒に腹筋しないか?
ああそうだ、それはさておいて、一つ頼まれちゃくれないか?
オイルを持っていないかい?…車の?いや違うよ、体に塗るのさ。
…なに?持ってないって?それは残念。代わりはないのかい?
…キャンプ用のサラダ油…?仕方ない。それを一本貸してくれないか?」
彼女の突っ込みをよそに、彼は私兵の一人と会話を繰り広げていた。
どうやらサラダ油を体に塗るらしい。
140 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:58:46.60 ID:0Kb2zcrw0
(`・ω・´)「やあ、レディ。しばらく待っていてはくれないか?
今から、この筋肉の為にオイルでコーティングしないといけないんだ」
ξ゚听)ξ「コードネーム『ツン』、只今から突入します!!」
彼女は無視して中へと突入していった。
(`・ω・´)「…つれないね、レディ。まあいい。
私の筋肉たちが渇きで悲鳴を上げている。
早く塗ってあげないと…」
彼は、一人取り残されたあと、
その筋肉に潤滑油を塗りたくっていると、
ふと不思議な感覚を覚えた。
それは体中の筋肉が細胞から震えるような感覚。
まるで、他の誰かの筋肉が
自分の筋肉を呼んでいるようだった。
その共鳴を受けて彼の筋肉はざわつき始める。
それを抑えるかのように彼は右手で、
左手の橈側手根屈筋を押さえつける。
そして彼はこう呟いた。
(`・ω・´)「…居る…私と同じ『筋肉力』を持った者が…
…ここの近くに…?…感じる!!
…ッ!?レディが危ない!!
急いで塗り終えなければ!!」
143 :書初め(合格祈願):2006/12/28(木) 20:59:46.56 ID:KKW2CKDa0
筋肉力wwwww
142 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:59:37.17 ID:0Kb2zcrw0
一方その頃、私は、暗い通路を走っていた。
しかし、その道中は何事もなく順調に進んでいった。
ちなみにこの基地らしき施設の入り口は、
トイレの清掃用具入れらしきスペースの床に隠されていた。
そして、そこから一直線に伸びる長い階段。それは地下に続く。
そこを抜けると次に細長い通路。
数百メートルは続いているだろうか?
公園の一角のトイレの地下にあるとは思えない長さだった。
そして、それが終ると、また地下に伸びる階段。
それが3、4回程繰り返される。
敵は私兵たちが殲滅してくれたお陰で、襲ってくる事は無かった。
しかし、その敵の屍は私の視界に入ってくる。
思わずその凄惨さに、私は目を背けそうになったが、
それが命取りになることは知っていた。
目を逸らした隙に、いつ生き残った敵が襲ってくるか分からないのだ。
私は集中の糸を切らさないように、感覚を研ぎ澄ませていた。
その1 その2 その3 その4 ←いまココ その5 その6