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レスなしで読みたい方はこちら(蛇屋さん)
1 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:00:10.39 ID:0Kb2zcrw0
私は津手麗子(つでれいこ)16歳の高校二年生。
自分で言うのもなんだけど私は、
成績優秀にして、容姿端麗。
才色兼備にして、完全無欠。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
…いえ
立てば桜、座れば薔薇、歩く姿はラフレシア。かしら?
それくらい私の美貌は周りの者を魅了する。
全ての女性はつき従い、
全ての男性は跪く。
皆は私のことをツン様って呼ぶわ。
そして私のおじい様は、
日本最大の財閥、津手グループの総帥。
私には、
権力、知力、財力、そして美貌。
全てを兼ね備えた完璧な存在。
その辺の男達なんて釣り合わないわ。
そうね、一国の王子くらいだったら
私をお誘いする権利はあるかもね。
そして、
私の好きなものは美しいもの。
私の嫌いなものは醜いもの。
3 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:00:39.27 ID:0Kb2zcrw0
朝。
閑静な住宅街にひっそりとそびえ立つコンクリートの建物。
そして四方に無機質な鉄の網がそれを囲う。
その周りを一方に向かって歩く若い男女たちの姿。
男たちは学生服に身を包み、
女たちはセーラー服に身を包んでいる。
彼らは皆、例外なく校門の方へと足を進めていく。
そう、ここは、県立VIP高校。
県内では中堅といったところのランクの高校である。
目立ったところといえば、
サッカー部が県大会三位。
吹奏楽部は県大会準優勝。
といったくらいの、ごく平凡な高校である。
しかし、その平凡な光景の中に、
その光景とは不釣合いな異様なものの存在があった。
4 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:01:08.33 ID:0Kb2zcrw0
それは、アスファルトの上で、
朝日に照らされ白く輝いていた。
そのフォルムは緩やかな流線型を描いている。
その長さは、周りのそれとは比較できないほどに長い。
そしてそれを囲うように
ヘルメットを被り青い服を着た男達が、
それと同じく白く大きなバイクを走らせている。
その車体には、大きく『VIP県警』と書かれていた。
そう、それはフォード社製、リンカーン・タウンカーリムジン。
海外のセレブやハリウッドスターも愛用している車種である。
その全長は、7メートル76センチにも及ぶ。
そして、その中には数人の人影があった。
「じいや。あとどの位で着くのかしら?」
「はい。お嬢様。道路の状況にもよりますが、
あと数分ほどで着くかと思います。
県警に公道を封鎖するように要請いたしますか?」
「…いえ、結構よ。それには及ばないわ」
6 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:01:51.74 ID:0Kb2zcrw0
そして、その白く、大きな車体は
『VIP県立高等学校』と書かれた門の前に止まる。
それに気づいた付近にいた若い男女達は、
我先にと集まり大きな群れを作っていく。
しかし、その動きは統制されていて、
一直線に空白のスペースを挟むようにして並ぶ。
そして、不意に、その白い車の扉が開いた。
その中から二人の黒服を着た若い男性が飛び出してくる。
どこから取り出したのか、
彼らは赤いカーペットをその直線の空間に敷き詰める。
突然、けたたましいファンファーレが鳴り響いた。
「お嬢様のおなぁ〜り〜ぃ!!」
そして誰が叫んだのか、その声が聞こえると
リムジンの中から一人の少女が現れる。
8 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:02:20.48 ID:0Kb2zcrw0
「きゃあああああああっ!!ツンお姉さまぁ〜っ!!」
「ツン様!!プレゼントを…どうぞお受け取りください!!」
「ぼ…僕をののしってくださいフヒヒヒヒヒ」
「お嬢様…今日もお美しい…」
それらの声援の横をすり抜けるように、
彼女は優雅に、微笑みながら、ゆっくりと、
赤いカーペットの上を歩いていく。
そのくるっとカールした髪は、美しい金色で、
朝日の光を受けきめ細かく輝いていた。
そのツンとつりあがった眼は、大きく、
ぱっちりとしていてまるで人形のようだった。
その雪のように白い肌は、
透き通っていて、太陽の光を反射する月のようだった。
そして、彼女は周りの者に声を掛ける。
ξ゚ー゚)ξ 「皆さん、ごきげんよう」
ξ゚听)ξツンはメンクイのようです〜オープニング
9 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:03:13.15 ID:0Kb2zcrw0
第一話 嵐の転校生!!の巻
ここは校舎二階のとある教室。
その入り口には『2年3組』と書かれたプレートがあった。
教室では整然と規則正しく、スチール製の脚に
木製の板で出来た机が、6×6のマス目のように並んでいた。
しかし、その中には異様な一角があった。
その一角のフローリングの床の上には、
虎模様のフサフサとした毛皮のカーペット。
さらにその上には、
繊細な装飾が施されたマホガニー製の机。
そこには「L」と「V」の文字が交差した、
モノグラム柄の筆記用具が置かれている。
そしてその傍らには、ロココ調の彫刻が
背もたれと肘掛けに施された大きめの椅子。
その上には先程の少女の姿があった。
10 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:04:16.82 ID:0Kb2zcrw0
('A`)「ツン様。肩をお揉みしましょうか?」
ξ゚听)ξ 「そうね。お願いしてもらおうかしら?」
( ><)「ツン様。紅茶が入ったんです!!」
ξ゚听)ξ「ご苦労様。あら?今日はダージリンね」
( ^ω^)「ツン様!!ぼ…僕をののしってください!!フヒヒヒヒ」
ξ゚听)ξ「口を閉じろ。この薄汚いオス豚め!!」
_ ∩
( ゚∀゚)彡「おっぱい!おっぱい!」
ξ♯゚听)ξ「黙れ」
その彼女はクラスの男子を従えて座していた。
それ以外にも、孔雀の羽を仰いでいる上半身裸のイケメンや、
バイオリンでクラシックを奏でる黒いタキシードの男など、
様々な男を従えている。
男子ばかりではない。それを囲うようにして女子達も
皆、目をハート型にして何やらキャアキャアとはしゃいでいた。
12 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:05:02.74 ID:0Kb2zcrw0
(;,,゚Д゚) 「…相変わらずだなゴルァ…」
(;*゚ー゚)「…みんな最初は、ああじゃなかったのに…」
川 ゚ -゚)「…エロイムエッサイム…エロイムエッサイム」
そうやら、その例外もいるようであるが。
( ´∀`)「みんな〜。席に着くモナ!」
ガラッ、と入り口が開き、そこから
茶色いジャケットを羽織った中年の男が入ってくる。
彼女の周りを囲んでいた者は、皆一斉に各々の席へと着いていく。
( ´∀`)「じゃあ、出席を取るモナー」
13 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:05:43.33 ID:0Kb2zcrw0
( ´∀`)「擬古」
( ,,゚Д゚)「はいゴルァ!」
( ´∀`)「乳山」
_ ∩
( ゚∀゚)彡「おっぱい!おっぱい!」
( ´∀`)「独田」
('A`)「はい」
( ´∀`)「内藤」
( ^ω^)「フヒヒヒヒ」
( ´∀`)「和間内」
( ><)「はいなんです!!」
五十音順に次々と男子の名前が呼ばれていく。
14 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:06:20.81 ID:0Kb2zcrw0
( ´∀`)「椎田」
(*゚ー゚)「はい」
( ´∀`)「須名」
川 ゚ -゚)「………はい」
( ´∀`)「その他名無しの女子ども」
「ちょwwwwww」
次に女子の名前に差し掛かる。
そして、彼女の名前にさしかかった。
(;´∀`)「…ええと…津手…様?
ご機嫌はいかかでしょうかモナ?」
ξ゚听)ξ「今日もいい調子ですわよ、茂名先生」
何故このクラスの教師、茂名は
彼女に対してここまで低姿勢かというと、それには理由があった。
15 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:07:01.47 ID:0Kb2zcrw0
それは、一年前のことである。
VIP高校に入学した彼女は、入学早々、
ξ゚听)ξ「この机と椅子、私に相応しくないわ」
とか言って、自分に割り振られた机と椅子を
勝手に従者達に撤去させて、その代わりに
マホガニー製の机と豪勢な装飾の椅子を設置したのだ。
これに怒ったのは、当時の担任だった教師。
彼は新任したばかりで、まるで絵に描いたような熱血教師。
その彼は、彼女にキツイ口調でそれを咎めたのだ。
しかし、それがマズかった。
その一日後、彼は不審な失踪を遂げる。
そして三日後、彼は某山道の路上で発見されたが、
「おいなりさんが…おいなりさんが近づいてくる…」
とか、訳の分からない言葉を発して
精神に異常をきたしてしまっていた。
そして、彼は教職から退かなくてはならない状況になる。
パンツを被ったTバック…いやVバックの男が…と、
彼は後に語っていたがその真相は定かではない。
16 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:07:58.36 ID:0Kb2zcrw0
その後、津手グループが影で動いたとか、
教師の間で様々な噂が立ったが、
ともかくその事件から、彼女に対して
教師達の姿勢は低くなってしまったようだ。
( ´∀`)「では、ホームルームの前に、
皆に言いたい事があるモナ」
そして、彼はこう続ける。
( ´∀`)「今日、君達のクラスに、
転校生がやって来るモナ!」
その台詞を受けて急に教室は騒然となる。
生徒達は皆一斉に近くの席の者と言葉を交わす。
(;´∀`)「ちょww皆落ち着くモナ!」
それでもその喧騒は静まらなかったが、
ここに一人、周りの者とは違う事を考えている者がいた。
17 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:08:35.68 ID:0Kb2zcrw0
ξ゚听)ξ「…転校生…ねえ…」
それは、ただ一人豪華な空間に囲まれて座っていた彼女だ。
その表情は周りの者とは違い、落ち着いていた。
そして彼女はこう思った。
転校生?
周りの者はみな私を差し置いて、
まだ見ぬ人物に注目している。
…だが関係ない。私は今まで例外なく、
その美貌で周りの者を魅了してきた。
ならば、その転校生とやらも私の虜にしてやる。
そして、周りが静まり返ったあと茂名はこう続けた。
( ´∀`)「やっと静かになったモナ…
では、入ってきなさい」
男か?女か?そんなことはどうでもいい。
私の姿を見た瞬間、そいつを跪かせてやる。
そう思った瞬間、彼女の目に、その姿が飛び込んでくる。
18 :VIP皇帝:2006/12/28(木) 20:08:59.22 ID:0Kb2zcrw0
r' ヽ
d :b
_ノ_ _、_
/´:,′ ._l_ `) ヽ
{ , ^Y | Y^ }
ソ ‐'^、 ハ ,^'ー 1
ヽ、 ,' l `r' /
_ 辷ノ l ;,__ッ'′ _
,. '' ̄  ̄`ヽ!_ l jレ''´ ̄  ̄`ヽ
{、 __ ; ` .::. _ ´:, _,ィ ,{
! / ト、`ー―'t' `r' `ッー--‐'' イ、 }
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| ; } { `ー‐''^ー―'''´| | l |
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_,。_} ,' | | | ヽ {_,。、
'、_.... l} | | l | } ..._ぅ'
`ー┘ _| _l l | | _ト、_ └-'´
'ー'⌒ ̄⌒ー^⌒⌒ーー'
むきむき〜ん
19 :彼女と初詣:2006/12/28(木) 20:09:26.26 ID:lYFDHQhN0
wktk・・・ってちょwwwwwwwww
20 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:09:27.18 ID:0Kb2zcrw0
r' ヽ
( `・ω・)彡クルッ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_ノ_ T、_ < そうだね、プロテインだね!!
/´:,′ ._l_ `) ヽ \____________
{ , ^Y | Y^ }
ソ ‐'^、 ハ ,^'ー 1
ヽ、 ,' l `r' /
_ 辷ノ l ;,__ッ'′ _
,. '' ̄  ̄`ヽ!_ l jレ''´ ̄  ̄`ヽ
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! / ト、`ー―'t' `r' `ッー--‐'' イ、 }
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21 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:10:19.34 ID:0Kb2zcrw0
ξ;凵G)ξ「嫌ァあああああああああ!!!!」
思わず彼女は泣き叫んだ。
その白い肌には、ぽつぽつと、
じんましんのようなものが浮かぶ。
どうやってその姿勢で入ってきたかは分からないが、
その筋肉の塊は、丸太のようなものに跨り、
そして全裸のまま後ろに手を回した変なポーズで
こちらに背を向けていた。
(;´∀`)「こちらが転校生の社木くんだモナ…
っていうか、君、服を着るモナ…」
身の丈は190cmはあるだろうか。
その筋肉は、鋼のようにギラギラと輝いていて、
岩のようにゴツゴツと隆起している。
そして、その胸毛は密林のように生い茂っていた。
(`・ω・´) 「美しい…今日も調子がいいようだ…」
彼は自分の躰をうっとりと眺めている。
大胸筋がどうとかと、彼は呟いていたが
茂名の言葉にハッと気づき、彼はこう答えた。
(`・ω・´)「はっ!?これは失敬。
…レディも居る中でこの格好は下品だった」
23 :彼女と初詣:2006/12/28(木) 20:11:04.27 ID:lYFDHQhN0
全裸って玉見せてるじゃねーかwwwwwwwww
22 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:10:52.32 ID:0Kb2zcrw0
そして、どこから取り出したか分からないが
彼はその素肌の上から、ネクタイを着ける。
(`・ω・´)「これでよし…と。
ジェントルメンである私としたことが、
なんという失態を…」
(;´∀`)「いやいやいやいや!
下を履きなさいモナ!下を!」
その光景はクラスの中を混沌の渦へと巻き込んでいた。
女子達の悲痛な叫びが教室をこだまする。
(*//ー/)「きゃ〜っ!!なんて破廉恥なの!?」
(…ギコくんのより大きいかも…)
(;,,゚Д゚)「…って指の隙間からしっかり見てるぞゴルァ」
川 ゚ -゚)「…ジャンボフランク…」
手を覆いもせず直視している女子もいるようだ。
24 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:11:29.01 ID:0Kb2zcrw0
(`・ω・´)「…ん?ここの制服はブレザーではないのか?」
(;´∀`)「いやいやいやいや!
そういう問題じゃないモナ!」
茂名は何とか服を着るよう説得ようとしたものの、
彼は他に赤いフンドシしか持参してなかったらしく、
仕方なくそれを履かせてこの場を収めた。
(;´∀`)(転校してきた理由が何となく分かったモナ…)
「それじゃあ、君の席は…」
(;´∀`)「津手…様…の横の席に座ってもらおうか」
ξ;凵G)ξ「嫌ァあああああああああ!!!!」
彼女は再び悲痛な金切り声を上げる。
25 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:12:07.47 ID:0Kb2zcrw0
彼女の最も嫌いなものは「醜いもの」。
そして、それには余分な筋肉も含まれる。
男子の筋肉はうっすらと付いている位がよい。
体毛の存在などはもってのほからしい。
('A`♯)「何だとぉ!ツン様の隣!?けしからん!!」
( ><)「新参が生意気なんです!!」
(* ^ω^)「ツン様…僕を踏みつけて下さいお…ハァハァ」
_ ∩
( ゚∀゚)彡「おっぱい!おっぱい!」
その男子のブーイング(一部除く)にも関わらず、
彼は彼女に近づいて行く。
(`・ω・´)「麗しいレディ…隣に失礼するよ」
ξ゚听)ξ「…!?」
そう声を掛けられると、彼女は小刻みに体を震わせる。
そこで彼女はハッ、とした。
27 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:12:43.03 ID:0Kb2zcrw0
そうだ、私は津手麗子。
そうだ、私は完璧な存在。
冷静に見れば、この男はちょっと変なだけじゃないか。
私の隣に来たのが運のツキ!必ず跪かせてやる!
そう思い、彼女は自分を取り戻す。
だが、しかし異変はすぐにやってきた。
(`・ω・´)「…美しい…」
彼は彼女の顔をまじまじと見つめる。
彼女は少し目が(キモさのあまり)眩みそうになったが、
それを、ぐっとこらえる。
(`・ω・´)「…美しすぎる…」
彼は、なおも彼女の顔に自分の顔を近付ける。
キモさに吐きそうになりながらも、
それ来た。と彼女は心の中でガッツポーズを取った。
周りでは男子と女子がなにやら騒いでいる。
28 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:13:12.33 ID:0Kb2zcrw0
(`・ω・´)「…君の瞳に映る僕の上腕二頭筋が…」
ξ;゚听)ξ「………!!」
何ィイイイイイ!!?
上腕二頭筋!?何それ!?
…いや、それよりもコイツは私の美しさよりも
自分の醜い筋肉に見とれているだとォオオオ!?
お、落ち着け。 そ、素数を数えるんだ。
素数は孤独な数字…私を落ち着かせてくれる。
2、3、5、7、9……9は素数じゃないっ!
(思考時間0.01秒)
ξ;゚听)ξ「ちょっ…ちょっとあんたっ!?
私を見て何にも感じないの!?」
(`・ω・´)「ん?何かって?別に、
僕の上腕二頭筋はいつもどおり調子が良いが?」
ξ♯゚听)ξ「そういうことじゃないっ!」
31 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:13:53.09 ID:0Kb2zcrw0
彼女の言葉をよそに彼は横の席に座り、
そのままうっとりと自分の鋼の肉体を見つめていた。
その彼を彼女は呆然と見つめていた。
目の前の人間は明らかに、彼女にとって異質だった。
そして、一限目の授業が始まったが、
彼は相変わらず自分の筋肉を見つめている。
いや、むしろ、おもむろに立ち上がり、
そのまま前に進み、教壇に立ち、
アドミナブル・アンド・サイのポーズを取る。
(参考ttp://club.pep.ne.jp/~mikami1/pose_adminable-and-thigh.jpg)
彼曰く、
(`・ω・´)「ああ、すまない。しばらく座っていたら
腹筋と大腿四頭筋の調子が気になってね。
どうやら調子がいいようだ。気にしないでくれ」
とのことらしい。
こうして波乱の一時間目は終わる。
33 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:14:53.08 ID:0Kb2zcrw0
休み時間。
('A`)「ツン様。机の上をお掃除致しましょうか?」
ξ゚听)ξ 「そうね。お願いしてもらおうかしら?」
( ><)「ツン様。ハーブティーを入れたんです!!」
ξ゚听)ξ「ご苦労様。あら?ローズヒップね。丁度目が疲れていたの」
( ^ω^)「ツン様!!ぼ…僕を踏んでくださいお!!フヒヒヒヒ」
ξ゚听)ξ「ほれほれっ!感じてるの?卑しい豚ね」
(* ^ω^)「…そっ…そこはらめぇっ!!ハァハァ」
_ ∩
( ゚∀゚)彡「おっぱい!おっぱい!」
ξ♯゚听)ξ「殴るぞ」
(;,,゚Д゚) 「…ここにはまともな人間が居ないのか?ゴルァ…」
(;*゚ー゚)「…それはもう、私たち二人だけね…」
川 ゚ -゚)「…フィッシュ竹中さん…(うっとり)…」
35 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:15:28.94 ID:0Kb2zcrw0
それは相変わらずの光景だった。
しかし彼女は、シャキンとかいう、
変な名字の男のことが気になっていた。
取り巻きを適当にあしらいながらも、
彼のほうをちらりと見る。
彼は、またなにやら一人でポーズを取っていた。
その異質さをクラスの皆は感じ取り、
転校生にも関わらず誰も相手にしていない。
だが、彼はそれを微塵も気にすることはなく、
無心にダブルバイセップス・フロントのボーズを取る。
(参考ttp://club.pep.ne.jp/~mikami1/pose_double-biceps-front.jpg)
この男の思考が理解できない。
今までは私の魅力に耐えられる男は居なかった。
なのにコイツは気にするどころか、自分の筋肉に酔いしれている。
この男は一体…
と彼女は疑問に思っていた。
第一話 おしまい
36 :書初め(交通安全):2006/12/28(木) 20:15:36.04 ID:zY+ZJpgKO
これはwwwやばいwwwwww
37 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:16:37.32 ID:0Kb2zcrw0
需要があれば第二話も投下しますがどうでしょうか?
38 :彼女と初詣:2006/12/28(木) 20:16:53.78 ID:lYFDHQhN0
気になるところで切るなwwwwwwwwwwwww
wktkすぎるwwwwwwwwwww
43 :猪(汗かき):2006/12/28(木) 20:17:55.97 ID:0Kb2zcrw0
では、ひっそりと投下を続けたいと思います。
44 :彼女と初詣:2006/12/28(木) 20:18:00.75 ID:lYFDHQhN0
投下してくれwwwwwwwwwww
これは良作の予感
その1 ←いまココ その2 その3 その4 その5 その6
ここでもまとめが…
管理人さんありがとうございます。
どうも乙乙です
まだ前作を読んでないので、読んできますNE
ε=ε=ε=(┌ ^ω^)┘シュタシュタシュタ...
驚いたよキティタン
ラフレシアって腐った玉葱の臭いするぞ
( ><)<ないんです!!
うん、まぁ、ほんとに余談ですが。