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2010年05月15日

唯「あ、けいちゃん先生!」桑田佳祐「はいはい。」 その2

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170 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:21:31.08 ID:GSAnDAMU0
次の日。
外から聞こえて来る鳥の囀りと、聞きなれない目覚まし時計の騒音に桑田は目を覚ました。
時計を見ると、普段の生活では考えられないような時間帯。

桑田(あれ、俺はどうして目覚ましなんかセットして寝てるんだ・・・。)

桑田はけたたましく鳴る目覚まし時計を止めると、再び布団に入った。

171 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:29:27.08 ID:GSAnDAMU0
桑田(今日の予定は・・あれ、そもそもどうして俺はこんな所で寝てるんだ・・スタジオに缶詰だったんじゃなかったか・・飲みにでも行ったかな。そんで酔ったままタクシーかなんかで家まで来ちまったのか・・)

桑田(・・・)

微睡みの中で、頭のどこからか新曲の構想が浮かび上がってくる。同時に、最近耳に入ってきた他のミュージシャンの楽曲が耳の裏辺りでぐるぐると巡る。

174 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:37:31.19 ID:GSAnDAMU0
桑田(最近、瞬発的に良いと感じるミュージシャンを見ないな・・・)

桑田(ライブに行けばまた違った側面の良さを知れるのかもしれないが・・)

桑田(いかんせんライブに行く気にさせてくれるミュージシャンもほとんどいない・・)

桑田(・・・あぁ、でも、あのバンドはよかったな、ガールズの・・)

桑田(聞いてるこっちまで楽しくなるような・・気付いたら一緒にリズムを刻んでたのは久しぶりだった。)

桑田(なんて言ったっけな。あの曲は・・)

桑田(えーと・・)

175 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:42:03.68 ID:GSAnDAMU0
‘ふわふわ時間!’

ガバァ!

唐突に頭に響いた声が、桑田の体を一気に起き上がらせた。夢なのか現実なのかわからない、説明しようのない誰に話しても信用されないであろう昨日一日。

布団から出ると、本来の自宅とはかけ離れた、独身男性の匂いのする室内が、目に飛び込んで来た。
鏡を見ると、20代前半に若返ったままの自分の姿が映し出される。

178 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:50:07.96 ID:GSAnDAMU0
桑田(夢じゃなかったのか・・そうだよな、夢の中でも眠るなんて今時ラジオのネタにもならない・・だけど、じゃあ今、一体俺の身に何が起こっているんだ・・)

ふと時計を見ると、時刻は朝七時を過ぎようとしている頃だった。

桑田(・・俺は教師なんだっけな。そろそろ学校に行かなきゃまずいか・・。)
桑田(今日はベースを持っていかないとな。)

不思議な事に、室内には桑田が以前桑田が所有していた楽器が幾つか置かれている。こういうご都合主義的な感じは、まさしく‘夢’なんだけどなぁと思いながら、桑田は身支度を整え、ベースを担ぎ部屋を後にした。

180 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:58:29.48 ID:GSAnDAMU0
(昼休み)

不安だった授業も、さわ子がサポートしてくれた事もあり何とか乗り越えることが出来た。昼休みを迎えた桑田は、とりあえず自分が置かれた状況を少しでも理解する為校舎内の見回りをしていた。

桑田(と言っても、校内は特に変わった感じはしないなぁ。妙に校舎が洒落た作りってくらいしか目につかない。)

181 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 19:59:37.88 ID:GSAnDAMU0
学校に着く前、桑田はコンビニで財布と自分の預金口座を確認していた。
驚く事に、財布も講座も以前のまま。とりあえず生活していくには充分過ぎる事に多少の安堵はあったものの、その事実は桑田の混乱を余計強い物にさせた。考えれば考える程、頭の中がゴチャゴチャになって行く。

桑田(駄目だな。考えたってしょうがない。ちょっと頭を冷やすか・・)

183 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:08:01.00 ID:GSAnDAMU0
そう思い、桑田はベースを担ぎ音楽準備室へ向かった。

桑田のベースから発せられる小気味いいリズムが準備室の床に、壁に振動する。楽器を演奏している間は、何も難しい事を考えずに済む。
一見すると、それは響き良く思えるのだが、実の所そうでもない、と桑田は感じていた。

186 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:16:39.23 ID:GSAnDAMU0
音楽をやっている時は、何もかも忘れている。

若い頃、サザンとしてデビューする前、デビューしてしばらくは‘気付いたらそうなっていた’という感じでいつの間にか極自然発生的にその自覚があり、変に意識してその感覚が生まれている事は無かった。

しかし、いつの頃からか桑田は音楽だけをやっていればいい立場ではなくなっていた。

業界のしがらみ、ルール。その中を生きていく為の、自分のキャラクターの確立、その中を生きていく為の立場の開拓と死守。

187 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 20:17:09.78 ID:w80V3RHo0
愛しのエリーでベストテン出たときの逸話

桑田『え〜そうそう
 あのとき給料がまだ十万ちょっとしかもらってなくてえぇ
 ぼろアパート住んでたんですけど
 すごい痔だったんですよ
 ええええぇりぃいぃ〜♪ってTVで歌ったあとにね
 アパートのキッチンに乗って跨ってさ
 ケツ洗ってたんだよね・・痔が痛くてさ』

ってのあったなw
ソースはオレの記憶

189 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:23:14.93 ID:GSAnDAMU0
どうして自分は、四六時中そんな事を考えているのか。
桑田は答えの出ない問いから逃れる意味もあり、桑田は音楽に没頭した。

その内に、桑田が音楽をする理由、ミュージシャンである理由は、‘音楽が好きだから’とは少し違った物になって行ったように思えた。

‘音楽をやっている時は、何もかも忘れている。’
それがいつの間にか、
‘音楽をやれば、何もかも忘れられる。’

そんな風に、ゆっくりゆっくりと変わってしまっていたのだ。

191 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:30:51.85 ID:GSAnDAMU0
それが良いことなのか悪いことなのか、それを判断する事にも気がつかないくらい、ゆっくりと、自然に。


ガチャッ

桑田「ん?」

梓「あ、・・失礼します。」

桑田「ああ、梓ちゃんか。」

梓「聞きなれないベースの音がしたので・・」

194 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:38:51.31 ID:GSAnDAMU0
桑田「ああ、勝手に入っちゃまずかったかな?」

梓「そんな事ないですよ、顧問なんだし。」

桑田(顧問、come on、肛門・・使えるな。)

梓「先生?」

桑田「あ、はいはい。」

梓「先生も、やっぱりバンドとかやってたんですか?」

196 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 20:45:54.63 ID:5SuLDGwA0
早く使うんだ

197 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:48:12.08 ID:FzMifDIZ0
桑田「あぁ・・大学時代に。」

梓「じゃあ、最近までやってたんですね。」

桑田「あー、そういう事かな」

梓「大学の軽音って、やっぱり楽しいんですか?レベルの高い事も出来そうだし・・。」

桑田「大学の頃は好き勝手やってたからなぁ・・楽しかったけど。」

梓「そうですか・・。」

桑田「レコード一枚買うのにみんなで金出し合って、順番に回しながら聞いたりね。そういうのも楽しかったのかもなぁ。今じゃ考えられないかもしれないけど」

199 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 20:54:44.34 ID:FzMifDIZ0
梓(レコードって・・いつの時代の話を・・)「先生。」

桑田「はい」

梓「バンドの・・軽音学部の楽しさって、何だと思います?」

桑田「楽しさ?」

梓「はい。」

桑田「いきなり言われてもなぁー・・今、楽しくないの?」

梓「いえ、楽しいです・・先輩達みんな良くしてくれるし、充実してます。」

桑田「なら、良いんじゃない?」

201 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:01:45.14 ID:FzMifDIZ0
梓「そうじゃないんです!・・確かに毎日ここで部活して・・楽しいなって思えるんえすけど、それはお茶してお話したり、帰りにどこかで何か食べながら帰ったり・・そういうのなんです。なんか、それって、軽音部の楽しさとは違うんじゃないかって・・・」

桑田「うーん。」

梓「もっとたくさん軽音楽部っぽい事をしないと、本当の楽しさがわからないような気がするんです。私も、先輩方も・・」

桑田「軽音部っぽい事ねぇ・・」

梓「はい・・。」

203 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:11:43.89 ID:O04S+0Y10
桑田「けど、ライブもやってるんだろ?」

梓「はい。文化祭とか新歓で・・あと、ライブハウスでもやったりしました。」

桑田「良いじゃん、軽音部っぽいじゃん。」

梓「そ、そういうんじゃなくて!」

桑田は、何となくこの子の言いたい事はわかっていた。要するにもっと練習やライブをこなして実力と場数を踏んで行きたいんだろう。しかし、それに対して気の利いた言葉も特に思いつかず、顎の下に手を置き梓に何と言おうかを考えていた

207 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:20:12.72 ID:abtt8WRU0
梓「・・・」

そんな桑田の様子を見てか、梓も何とも言えない表情で何処を見るでもなし、桑田が抱えているベースの辺りに視線を泳がせていた。

桑田は無意識に、思考を円滑にする為適当にベースラインを刻む。すると梓は表情を少し変え、ベースの音色に耳を傾けた。

梓のその様子を見て、桑田は一つ、ある事を思い演奏のスタンスを変えた。アマチュア、少なくとも学生レベルではないレベルの派手なプレイを見せる。梓は、当然瞬時にその演奏レベルに反応。聞き入るというより、桑田の演奏に見入ってしまっていた。

210 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:31:32.52 ID:abtt8WRU0
桑田(演奏を終わらせ)「よし!どうだ!!」

パチパチパチ

梓「す、凄い!凄いです!こんな凄いベース・・目の前で見た事ありません・・・!」

桑田「そう?アリガト。」

梓「本当に・・凄いです・・!」

桑田「このレベルの演奏は、確かに仲間と馴れ合ってるだけじゃ出来るようにはならないだろうな。」

梓「はい・・そうですよね。やっぱりお茶してる時間があったらもっと練習を・・」

211 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 21:32:11.66 ID:XOMYKOe3O
ちょっと桑田佳祐のCD買ってくる

212 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 21:34:40.76 ID:UNlTqiDG0
>>211
まだ買ってないのにびっくりだ

215 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:40:44.64 ID:abtt8WRU0
桑田「いや、そうじゃなくてさ。今のもそうだけど、例えばギターの早弾きなんかもみんなとじゃ出来るようにはならないと思うんだよね。」

梓「・・?どういう事ですか?」

桑田「俺は、‘楽器’の練習だけだったら自分の部屋で、一人でやっちゃう。そっちの方が効率良いし、ていうかこういう細かい技はそうじゃなきゃなかなか出来るようにはならないしな。」

梓「・・・」

221 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:49:49.45 ID:abtt8WRU0
桑田「そもそも仲間で集まって練習しようって時は、まぁ少しは個人練の時間はあるにしても大体は合わせたり、アレンジ加えたり、ライブへ向けた話し合いだったりそういうのがメインだろ?」

梓「・・はい。」

桑田「面白いのがさ、俺のバンドのメンバーも、集まって練習って時なかなか真面目にやらないんだけど、集まる度に何かしら新しい技とか練習して来て、それを自慢げに見せてきたりするのね。んで、みんなそれ見て“おー!”なんて言ったりして。」

225 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 21:55:08.17 ID:abtt8WRU0
桑田「それ見ちゃうとね、悔しいもんだから俺も家で練習するんだよ。タブ譜なんてないから無理矢理耳コピして。後でタブ譜見たら全然違うのね(笑)」

桑田「で、そんな風に、集まってる時はバカばっかりやって遊んでるけど、何ていうのかな、対抗心とか、あと“どうだこのプレイ!”みたいな感じで仲間に自慢したいって気持はみんな持ってたから、楽器はそれなりに上手くなって行ったんだよね。」

桑田「でもまぁ、その内それが‘仲間に自慢したい’って気持ちから‘誰か他の人に見せたい’って気持に変わって行くんだよ。それは、誰かを楽しませたいとかそんな崇高な気持じゃなくて、変な話だけど“自慢”の延長線上としてね。」

228 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:00:22.36 ID:abtt8WRU0
桑田「で、いざライブに向けて合わせるとグダグダだったりね(笑)それまで覚えた技とか入れる余裕無いの。合わせる事にばっか気取られちゃって。」

桑田「けど、何て言うのかなぁ。練習してなかったとは言っても、やっぱバンドの仲間として一緒にずっとバカやってる集まりだから、チームワークは良かったんだよね。
漠然とだけど、‘コイツらとなら上に行ける!’みたいな気持ちがあったりだとか、いざライブやった時に凄く一体感があって。」

232 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:07:58.49 ID:Dg8e7sun0
桑田「そんな、ある意味ノリだけで演奏しちゃってた伏もあるから今になって考えると凄く酷いライブになってたと思うんだけど、曲が終わると‘ドワァーッ’と歓声や拍手が押し寄せて来たりしてね。
お客さんそっちのけだったのに不思議なんだけど。」

桑田「けど、考えてみたらライブわざわざ見に来るお客さんってのは、当然なんだけど音楽好きなんだよね。
音楽ってのは演奏技術の高さを楽しむってのももちろんあるんだけど、やっぱ耳で聞いて、感じて、それがそれだけ楽しいかなんだろうなぁって思うんだよ。
それはもう楽器を通してだけじゃ伝わんないよね。ライブやってる俺らが楽しくなきゃ。」

234 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:14:34.49 ID:F4CGusQ70
桑田「まぁ俺らみたいな“不真面目な楽しさ”じゃなくて、
もっと真剣に音楽を楽しんでる人たちは当時も今もたくさんいるけど、
少なくとも俺にとってはそれがベストだったんだろうなぁ。
集まった時に、音楽仲間ではあるけど悪友みたいな付き合いして、
で、そのみんなとライブやるってのが凄く楽しくてね。」

桑田「んで、曲が終わって、
感情が高ぶってもうわけわかんない言葉をお客さんに叫ぶんだよ。
そしたらまた“うおー!”って歓声が返ってくるもんだから、
それに対してまた叫んだりして(笑)」

246 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 22:35:29.47 ID:6U6HvtAS0
それにしても(笑)付けて喋るのが様になる男だな桑田さんは

237 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:20:48.37 ID:F4CGusQ70
桑田「俺はそれが・・・」

桑田「バンドの楽しさだと思うなぁ。」

梓(・・・!)

桑田「楽器が上手くなって嬉しくて、それを仲間に見せて優越感があって、
最後にそれをお客さんに見せて、それまでの事もそこにいるみんなも一体化して、
それが“演奏”と“歓声”になって。ぶつかり合う瞬間」

桑田「それが楽しいんだよ。」

243 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:29:47.25 ID:a0UntMnH0
梓(・・・)

桑田「・・あ、ごめんね、長ったらしくてわけわからないか。」

梓「い、いえ・・凄k」

唯「凄く感動したよくわっちょ先生!!」

梓「にゃ!?」

桑田「いつの間に!」

249 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:38:11.63 ID:a0UntMnH0
律「いやー、廊下から覗いたら二人っきりで何か話してたからさぁー。私達も混ざろうってな。」

紬「うんうん。」

梓「ひ、一言くらい声掛けてくれたら良かったじゃないですか!びっくりしますよう!」

澪「わ、悪い、なんか真剣な話で介入し難かったし、それに・・」

唯「凄くタメになるお話だったから邪魔したくなかったの!」

251 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:47:04.17 ID:zVJB1QoD0
律「そうそう、別に驚かそうなんて思ってたんじゃないぜ?」

梓「律先輩は信用できないです・・」

律「言ったなー、このこの!」

澪「こら!梓をいじめるな!」

ワイワイガヤガヤ

252 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:47:45.15 ID:zVJB1QoD0
梓「もう・・先輩達本当に先生の話ちゃんと聞いてたんでしょうか。」

唯「聞いてたよ!」

梓「わ!?だ、だから突然来ないで下さいよ唯先輩!!」

唯「確かに私達、放課後にみんなでお茶してあまり練習しなかったりするけど・・・」

梓(自覚あるんだ)

唯「でも、そうやってる時間もみんなの演奏聞くのも凄く楽しいし、ライブやったりしてお客さんから拍手されると嬉しいし・・」

桑田(・・・)

唯「そんな時間をみんなと一緒に過ごすの、私楽しくてだーい好き!!」

梓(・・・!先輩・・・)

254 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 22:49:54.92 ID:WvMLE2K20
脳内BGMがTSUNAMIで再生されてるw

257 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 22:53:03.24 ID:o1G9C41a0
>>254
そこは夕陽に別れを告げてだろjk・・・・

256 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 22:52:27.31 ID:92tbnoTI0
Ya Ya(あの時代を忘れない)が聴きたくなる

259 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:58:00.17 ID:zVJB1QoD0
桑田(・・・良い笑顔をするな。)

紬「みんなー、お茶が入りましたよー♪」

唯「あ、わーい!」

梓「行っちゃった・・・」

桑田(若いなぁ。)

梓「・・・でも。」

260 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 22:58:40.99 ID:zVJB1QoD0
桑田「ん?」

梓「なんか、わかった気がします。軽音楽部の・・バンドの・・・いえ、“音楽”の楽しさが。」

桑田「そかそか。」

梓「私、目先の演奏技術や不安ばっかり気にしちゃって・・・一番大事な事を忘れていたんだと思います。」

‘あー!唯!そのシュークリームは私のだぞー!’
‘だってりっちゃんが中身だけ吸ったの渡してくるんだもんー!’

梓「先生の話を聞いて、気付きました。」

桑田(シュークリーム美味そうだな)

263 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:05:09.93 ID:brGRaI0/0
なんか、鏡が一番しっくりくる・・・かな

270 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:22:51.35 ID:o1G9C41a0
>>263
あめーのまにまにコーヒーカップで愛をごちそうす・・・・・
の下りはピッタリだな

272 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:26:08.90 ID:brGRaI0/0
>>270
同意してくれたところ悪いんだが
雨の昼間に、だ

そこもあるけど、桑田さん自身がそんな状況かなって

264 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:05:14.52 ID:zVJB1QoD0
梓「私は、軽音楽部が大好きです。この部で、このメンバーで活動するのはとても貴重で、そして・・・それが、私にとっての音楽の楽しさなんだって。」

桑田(昨日のロールケーキも美味かったしな・・あ、話聞かないと。)

梓「桑田先生。」

桑田「ハイ。」

梓「ありがとうございました!」ニコ

桑田「・・まぁロクな事言えなかったと思うけど、役に立ったなら良かったよ。」

律「おーい二人ともー!早く来ないとおかしなくなるぞー!」

267 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:13:25.46 ID:zVJB1QoD0
梓「もう、でも、皆さんもう少しだけでも練習に力入れてくれたらいいのに・・」

桑田「ははは。」

梓「・・・でも、きっとその緩い感じもこの部活の良い所なんですよね。きっと、このメンバーだから楽しく演奏出来るんです・・」

唯「おーい!あずにゃーん!くわっちょ先生―!早く来ないと食べちゃうよー!」

梓「うふふ、あんな事言って、絶対私達の分は残して置いてくれるんですよ?先輩達。」

桑田「へぇ。」

梓「本当、良い人たちなんです。みんな・・・」

桑田「・・・」

271 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:25:23.51 ID:1Hf1H0ou0
梓「行きましょうか、先生。紅茶も冷めちゃいます。」

桑田「よし、行くか。」

梓に話た、自らの昔の話。
それは桑田の大学時代の話だった。
後にサザンとしてメジャーデビューする青山学院大学の音楽サークル・・・

273 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:26:10.63 ID:1Hf1H0ou0
桑田はお茶を飲む彼女達の姿を、その頃の自分達と重ね見ていた。
梓に桑田が語ったバンドの姿は、まだ‘陰’を知らかったころの、ただ純粋に音楽を楽しめれば良かった頃の自分達の姿。

桑田(この子達には、ずっとこうして、楽しく音楽を続けて行ってもらいたいな。)

そう思いながら、桑田は‘くわっちょ先生専用席だよー’と唯が用意してくれたイスに座り、軽音部員達とのティータイムを過ごすのだった。

276 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:31:45.24 ID:amm3bd/Z0
見る度に「くわっちょ」で吹いてしまうw

277 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:32:56.07 ID:WLxkR4ai0
後の唯スケサンタマリアである

274 :VIPがお送りします:2010/05/13(木) 23:28:14.73 ID:92tbnoTI0
いつかこの5人も名曲「切ない胸に風が吹いてた」みたいな状況に陥るのかな・・・

278 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:34:11.73 ID:RUmutxEX0
(放課後)

梓に語った、自分なりの‘楽しさ’の話。
それについて、桑田は学生時代いい思い出のない職員室という場所で、
違和感極まりない‘自分’の机に向き合いながら考えを巡らせていた。

桑田(あの頃の事を思い出して、あんなに喋ったのは久しぶりだな・・
自分から話すような事でもなかったし・・)

桑田(・・・)

284 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:43:19.36 ID:RUmutxEX0
‘ノリ’だけで活動し、それが成立していた学生時代。
プロ、メジャーへの憧れが無かったと言えばウソになる。
実際、憧れがあったからこそ自分達はメジャーデビューをしたのだろう。
毎日バカ騒ぎをしながら、唯一真面目に見ていたのは、
‘メジャー’という夢だったのかもしれない。

しかし。

夢は、結局眺めていればこそ美しいものだと現実を叩きつけられた。
他の世界は知らないが、夢が大きければ大きい程、煌びやかなら煌びやかな程、
その中身にはうんざりする現実がうごめいている物なのだと知ってしまった。

287 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:49:34.05 ID:RUmutxEX0
何より、その夢に対しての憧れが強ければ強い程・・後からじわりじわり、
‘期待’や‘憧れ’と姿形だけ変えて押し寄せてくる、どう対処しようもない現実が、
夢を叶えた者達を蝕んでいくのだ。

さわ子「桑田先生?」

桑田「え?あ、あぁ、はいはい?」

さわ子「どうされたんですか?難しい顔をして・・」

288 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/13(木) 23:55:55.42 ID:I/onoSH+0
桑田「あぁ、いや、なんでもないですよ。」

さわ子「そうですか、何かありましたら、何でも相談して下さいね?・・・さて、じゃあ、行きましょうか、先生。」

桑田「え?どこに?」

さわ子「放課後のティータイムですよ♪」

桑田「な、何!?」

桑田(こ、こんな美人に放課後デートに誘われるとは・・・しかし・・俺には原坊が・・)

さわ子「行きましょう!」スタスタ

桑田「ハイ。」

294 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:00:31.69 ID:8E70GHBd0
桑田(まいったな・・・もしフラ〇デーされたら・・この世界にもフライデーはあるのかな。)

桑田(・・・ん?)

桑田(放課後のティータイムって言ってたのに、なんで音楽準備室に向かうんだ?)

桑田(・・・)

さわ子「着いた着いたー♪」ガチャッ

唯「あー、さわちゃんとくわっちょだー!」

さわ子「ミルクティーをお願い♪」

紬「はーい♪」

桑田(・・・なんだそういう事かぁ)シボーン

295 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 00:01:23.18 ID:0gEox/gsP
(´・ω・`)シボーン

297 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:07:46.51 ID:8E70GHBd0
紬「桑田先生はどうしますか?」

桑田「うーん俺は・・コーヒーとかないかなぁ。」

紬「はーい♪」

桑田(あるのか!)

紬「お砂糖とミルクはどうしますか?」

桑田「あぁ、ブラックでいいよ。」

紬「わかりましたー♪」

298 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:15:27.99 ID:6xwMsUE+0
律「あれ、ムギ、コーヒーセット持って帰ってなかったんだな。」

紬「ええ、もしかしたら必要になるんじゃないかと思って。」

唯「くわっちょ座りなよー!」

桑田「・・・あぁ、はいはい。お、マカロンかぁ」

299 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:16:10.93 ID:6xwMsUE+0
(ティータイム終了、練習中)

桑田「唯ちゃんはなかなか変則的なギターを弾くなぁ。」

唯「えー?そうかなぁ。」

桑田「ちょっとギター貸してくれる?・・・よっと、こんな感じだな。」ギュイイーン

梓「あ、凄い・・唯先輩の感じ再現できてる・・」

唯「おぉ!?私のギターはこんな感じにみんなに聞こえてるんだね!?」

澪「合わせるの大変なんだぞー?」

308 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:32:38.04 ID:0GPsAsUi0
唯「うう・・」

桑田「このフレーズなら、こんな感じで弾けばいいよ。」ギュイイーン!

唯「おお!」

桑田「すぐには出来ないかもしれないけど少し練習すれば・・」

唯「くわっちょ!ギー太貸して!!」

桑田「え?あぁ、はいはい。」

唯「こんな感じ!?」ギュイイーン!

桑田(・・マジで?一回見ただけで?)

309 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:33:33.02 ID:0GPsAsUi0
梓「あーあ、また唯先輩の吸収性の早さが・・」

紬「さすが唯ちゃんね♪」

律「そういうのばっかり上手いんだからなぁ唯は。」

桑田(・・・ギタリストには凄くいい能力だと思うけど・・それにしてもこの子、こんな能力があるのに勿体無い。上手く練習すれば一気に成長するだろうになぁ。)

澪「それにしても、なぁ律。」

律「なんだ?」

澪「桑田先生、一回聞いただけなのにふわふわ時間のギターを把握してないか?」

梓「それ私も思いました!」

315 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:43:28.72 ID:0GPsAsUi0
律「・・・そういえばそうだな。」

桑田「ここなんか、こんな感じのアレンジどう?」ギュイイーン

唯「おお!なんかかっこいい!貸して貸してー!」ギュイイーン

桑田(やっぱり・・この子は見て、聞いて上手くなっていくタイプだな。)

澪「・・・」

梓「・・なんか。」

律「ああ。」

梓「唯先輩と桑田先生って、似たタイプのような気がする・・」

澪「・・だな。」

桑田「それで、澪ちゃんのベースだけど・・」

澪「あ、は、はい!」

316 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 00:52:15.27 ID:iuskBKKb0
桑田の指導により、ただでさえ活気のある放課後ティータイムは更にその勢いを増した。
HTTの全パートを桑田が演奏出来るからという事ももちろんあるのだが、本人にも意外な程桑田は楽器指導が上手かった。
そして、ネガティブで陰気なしがらみを感じないHTTの空気によって、桑田がこれまで気付かずに閉じ込めていた陰の部分が徐々に浄化していた。

(そろそろ帰っても平気かな)

桑田「・・・ん?」

唯「どうしたのー?」

桑田「いや、今誰かに声を・・」

唯「えー?私は何も言ってないよ?」

桑田(他の面子もそうっぽいな・・)

桑田(・・気のせいか。)

319 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:01:47.89 ID:iuskBKKb0
(音楽には、いや、どんな世界にも古い固有だがトップスターがいる物だ。)
(そして、それは何時如何なる時も、輝く存在でなければならない。)
(それを目指して、若い力がその世界を目指す。)
(そして、いつかトップスターの座は交代し、また新たな力へと受け継がれていく。)

(しかし。)
(その輝きは、果たして本当に、隅から隅まで輝きで満ちているのだろうか。)

320 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:02:37.76 ID:iuskBKKb0
(そうではない。)
(役目を終えたトップスターの末路。)
(それは散々たる物が非常に多い。)
(トップスターが放つ光は、それを見る周囲の人間が作り出した物だ。)
(役目を終え、誰も見向きもしなくなった時。)
(暗い影が、栄光に隠れた部分を覆い出す。)
(それまで‘トップスター’として崇められていたその人は。)
(これまで人々に与えた‘夢’と同じ数だけの‘無’を報酬とばかりに与えられ)
(静かにその役目を終える。)
(・・・・それで良いのだろうか?)

322 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:04:30.66 ID:iuskBKKb0
桑田「・・・はっ・・・」

目が覚めると、そこはまた独身部屋。
おかしな夢を見ていたようだ。寝巻がうっすらと汗で湿っている。

桑田(夢か・・・)

やはり今自分がいるこの世界は‘夢’ではないらしい。だとすると、この場所は一体何なのだろう。
カーテンを開けると、寝起きの目に刺すような日の光が飛び込んでくる。この感覚。それはこの状況が訪れる前も今も変わらない、‘生きている’確かな証だった。

325 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:16:21.41 ID:iuskBKKb0
桑田(・・まぁ、どうしようもない。考えなくてもいいかな・・。)

この突拍子も無い、非常識な事態が起きてから一週間。
最初は混乱したものの、桑田はこの状況に順応していた。
開放感と表現すれば良いのか、常に等身大の自分でいられる事。
街を歩くのにも、買い物をするのにも何の警戒もいらない。
無意識に求めていたそれが、今の環境は完全に整えられていた。

328 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:23:52.43 ID:iuskBKKb0
その為、桑田は混乱を乗り越え非常にリラックスした日々を過ごしていた。
今では、「もう少し、まだしばらくここにいたい」とまで思うようになっていた。

モブ子「あ、桑田先生、おはようございまーす!」
桑田「おはよ。あ、こらー、スカートをもっと・・・」
モブ美「えー、良いじゃんこれくらいー。」
桑田「短くしろー。」
モブ江「・・・出た!くわっちょのセクハラ発言!」

331 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 01:27:18.27 ID:OisIjjyr0
これぐらいの発言、くわっちょにとってはジャブ程度

333 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:32:03.65 ID:04JW9V8T0
テレビやラジオで‘キャラクター’として発言していた程ではないが、
軽快な下ネタやセクハラ発言も言い放つようになっていた。

必要に応じてではなく、自らの形のしての言論や発言。
ただ、‘教師’の立場として行き過ぎた発言は時々叱りを受ける事もあるが、
それすらも桑田にとっては新鮮で、思わず口元が緩んでしまうのだった。

336 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:35:33.65 ID:04JW9V8T0
(放課後)

律「諸君!今日はみんなに知らせがある!」
澪「なんだ?」
唯「なになにー?なんか面白い話―?」
律「うむ。これを見てくれ!」バンッ
桑田「いやらしい私。朝が来るまで固いままでいて・・」
律「そ、そこじゃねぇよ!」パグッ
桑田「うぐん!」
紬「この、ガールズバンドコンテストの事?」
律「そう、そうだよ!全くくわっちょがこんなキャラだったとは・・・って澪も顔真っ赤にしてんじゃねーよ!」

339 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 01:38:55.77 ID:rkYSDn4UP
>いやらしい私。朝が来るまで固いままでいて・・
ガールズバンドのコンテストのお知らせと一緒になんてこと載せてんだwwww

342 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 01:41:03.29 ID:EmEdCGOz0
桑田さんエンジンかかってきたwww

343 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:44:08.52 ID:04JW9V8T0
澪「だだだだだだってくわくわくわ桑田先生・・・」

律「だー!もう!」

唯「ねーねー、固いままでってどういう事―?」

律「まだ知らなくてもいい!」

唯「えー?でもりっちゃん知ってるんでしょー?教えてよぉ。」

律「だー!本題に入れねー!!」

紬「あらあらまあまあ♪」

桑田「固いっていうのは・・」

律「オラァ!」ペゴッ

桑田「いぐん!」

347 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 01:52:10.10 ID:wIG9YI7K0
梓「え、えっとそれで、コンテストですよね?」

律「はぁはぁ・・そうだ!放課後ティータイムの活動として、これに出場しないか!?」

澪「・・・え!?」

梓「これに・・ですか?」

律「あぁ。なんと優勝すれば賞金は200万!更にプロデビューのお話まで!♪」

桑田(プロデビュー・・・)

唯「えぇ!?す、凄い!」

澪「お、おい率、でもこれ二ヶ月後だろ?今からで間に合うのか?」

律「なに言ってんだ。演奏する曲は三曲だぜ?
今日からライブを見据えた活動をすれば余裕で間に合うさ!」

澪「い、いや、そういう事言ってるんじゃなくて・・」

348 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:00:24.92 ID:wIG9YI7K0
紬「技術的にって事?」

澪「あぁ・・」

唯「ちゃんと練習すれば大丈夫だよ!」

律「そうだぜ澪ー!」

澪「で・・でも・・なぁ、梓・・・」

梓「・・・出ましょう!」

澪「え!?」

梓「桑田先生が来てくれてから一週間・・・

まだ一週間した経ってないですけど、

でも桑田先生の指導のお陰でみんな見違えるくらい技術は上がってます!

びっくりするくらい・・。

この調子で先生に指導してもらえば、

優勝は無理にしても良い所まで行けると思います!」

350 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:09:52.77 ID:wIG9YI7K0
澪「梓・・・」
紬「私も・・出てみたいな、みんなと。」

澪「ムギも・・」

律「さぁ、澪以外はみんな賛成みたいだぜ?」

唯「出ようよ澪ちゃん!」

梓「そうですよ澪先輩!」

澪「・・・」

律「澪!」

紬「澪ちゃん!」

澪「し、・・仕方・・ないなぁ・・」

353 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:16:01.37 ID:wIG9YI7K0
唯「やったー!」
律「よっしゃー!」

紬「うふふ、楽しみね♪」

梓「桑田先生!今日からコンテストを見据えたご指導、よろしくお願いします!」

桑田「・・・」

律「・・・?どうしたんだよくわっちょ。急に静かになって。」

桑田「悪いけど、俺は反対。」

紬「・・え?」

357 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:26:00.98 ID:wIG9YI7K0
唯「く、くわっちょどうして!?何でそんな事言うの!?」

梓「そ、そうですよ!・・私達何か嫌な事・・・」

桑田「いや、そうじゃないんだよあずにゃん。」

律「じゃあ何でだよ!?せっかくみんなやる気出してたのに!」

澪「り、律落ち着け、・・みんなも・・桑田先生の話を聞こう?な?」

律「・・・わかったよ・・・」

唯「うん・・」

358 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 02:27:13.83 ID:VqZGI4k+0
おいいつの間に”あずにゃん”とか呼んでんだよ

360 :VIPがお送りします:2010/05/14(金) 02:31:10.61 ID:uGqNTk/f0
あずにゃんてww

361 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:33:45.84 ID:4uPTfSn/0
桑田「みんなは・・このコンテストに出て何がしたいんだ?賞金が欲しいのか・・プロデビューしたいのか・・」

梓「そ、それも確かにありますけど・・でも・・」

唯「うん、くわっちょ、それだけじゃないよ?みんなとライブやりたいの!」

桑田「それなら、路上でもライブハウスでも出来るんじゃないのか?わざわざコンテストに出なくても・・方法はたくさんあるぞ。」

唯「それは・・そう、だけど・・」

律「・・・違うよくわっちょ!」

363 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:42:46.25 ID:4uPTfSn/0
律「私達の目標は武道館なんだ!

今回、優勝は無理かもしれないけど自分達が今どれくらいの実力なのか、

その物差しにもなるだろ!?

・・それに、もし優勝出来れば武道館へも一気に近くなるんだ!

だから、だから出たいんだよ!」

桑田「・・・」

先程までの明るい雰囲気とは打って変わり、、
いまだかつてこの部屋に漂った事がない程の緊張が広まり出した。
HTTのメンバーは、皆うっすらと涙を浮かべている。
桑田が、この事にまさか反対すると思っていなかったのだろう。
増してこんな雰囲気になってしまうとは・・・。

桑田「もし、仮に武道館にまで行けたとして・・・その後はどうするんだ?」

368 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 02:55:14.19 ID:4uPTfSn/0
桑田は、もちろん何の考えも無しに反対をしている訳ではない。
桑田自身、コンサートを経てプロデビューをしている。
当時は自分もその栄光に溺れ、周りに言われるがまま夢の世界に飛び込み、
そして、決して逃れられないしがらみの中で生きる事になってしまった。
もちろん、早々にプロを引退したミュージシャンも数多くいる。
しかし、桑田の知る限りその多くは、一般人として生活しながらも
‘元芸能人’としての思い枷を引きずりながら生きる事を強いられている。
・・この子達には、そんな暗い道を歩いて欲しくない。

372 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:07:42.52 ID:6yphMid60
確かに、優勝するとは限らないし、
駄目で元々で当たるのなら良い経験になり自分達と、
また自分達以外のバンドの実力を知る良い機会だ。

しかし、彼女達は自分達の実力を‘知らな過ぎる’事に問題があるのだ。
優勝関係しなかったとしても、恐らく彼女達の演奏は誰かしらの目に止まるだろう。
それ程の魅力が、彼女達にはあるのだ。

それに、彼女達の魅力はその演奏だけに留まらない。
‘女子校の現役高校生’、加えて彼女達のルックスはとても魅力的だ。
最初は上手く滑り出すだろう。しかし、少しでも人気に陰りが出てきたら・・
どんな使われ方をするかは想像もしたくない。

373 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:13:07.51 ID:6yphMid60
自分がここで止めなくても、彼女達はいずれ誰かの目に止まってしまうかもしれない。
しかし、それでも桑田は彼女達を汚いしがらみの中に歩ませてしまう事だけは、
なんとしても止めたかったのだ。

律「武道館の後?そんなの決まってるよ!いつまでもみんなと一緒に活動するさ!
なぁ?みんな!」

律の言葉を聞き、HTTのメンバーは一人一人強く頷く。
その目に全く迷いはなく、強い意志が込められていた。

375 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:24:44.11 ID:6yphMid60
桑田(俺も・・俺もそう思っていたよ。サザンならどこまでも活動して行けるって・・・。)
桑田(でも・・・途中からそれは惰性になって行って・・・今じゃ活動休止だ・・)

自分達の意思だけではどうしようもならない、強くて見えない力。
それにどうしても道は逸らされてしまう。

やはり桑田は、どうしても彼女達に賛成する事はできなかった。

桑田「俺は、やっぱり賛成出来ないよ。悪いけど、コンテストを目指すなら自分達だけで練習してくれ。」

桑田はイスから立ち上がると、出入り口に向かいながらHTTのメンバーにそう告げた。

377 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:36:56.91 ID:6yphMid60
唯「そんな・・くわっちょ!」

梓「先生!」

律「ああ勝手にしろよ!私達だけで練習して優勝してやるさ!」

澪「お、おい律!」

桑田「・・・」

律「じゃあな!桑田センセイ!!」

桑田「・・・」バタン

378 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:40:19.35 ID:6yphMid60
部室を出て、何も考えられなくなり重くなった頭を抱えながら廊下を歩く。
彼女達を傷つけてしまった。
自分のした事は正しかったのか・・高校生の、
ささやかで無垢な夢をただむしり取ってしまっただけなのではないか・・
自分も頭を冷やさないとならないかもしれない。
そう思い、桑田はまだ騒がしい学校を出て、アパートへ向かった。

唯「・・うぅ・・えぐっ、くわっちょ・・・」

澪「・・律、気持ちはわかるけど、強く言いすぎだ・・あれじゃあ桑田先生・・」

律「・・・わかってるよ!」

380 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:45:27.04 ID:6yphMid60
澪「律・・」

律「でも・・でも!私は・・くわっちょが反対するなんて思わなかったんだ!
いつもみたいに笑って・・・下ネタでも言いながら協力してくれるって・・
私達と同じ夢を見てくれると思ってたんだよ!
でも・・でも突然・・突然‘現実を見ろ’みたいにらしくない事言うもんだから・・・
だから・・だからついカッとなっちまって・・本当はあんな事言いたくなかったのに・・うぅ・・・」

澪「律・・・」

律「酷いよ・・酷いよくわっちょ・・・
いつもふざけて・・チャラチャラしてる癖にこんな時ばっかり・・
こんな時ばっかり真面目に・・教師みたいに・・」
澪「律・・・」

384 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 03:56:54.98 ID:6yphMid60
律「うえぇぇぇん・・・!澪・・澪ぉ・・・」

澪「仕方が無いよ・・桑田先生は・・・本当に私達の教師なんだから。
私達の事を本気で考えてくれて・・だからあんなに真剣に言ってくれたんだよ・・
嫌われるかもしれないリスクを背負って・・・」

律「うん・・うん・・・わかってる・・わかってるよ・・わかってるんだよ?澪・・・
わかってるんだよ、そんな事・・でも・・でもぉ・・・うえぇん・・
くわっちょ・・くわっちょごめん・・ごめん・・・」

澪「律・・・」

385 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:03:37.47 ID:6yphMid60
澪「明日、桑田先生に謝らないとな。」

律「うん・・うん・・・」

澪「そして、もう一回私達の話を聞いてもらおう。」

律「うん・・・」

澪「それが、今の私達に出来る精一杯の事だよ。」

律「うん・・ぐすっ」

澪「・・ふふ、ほら、涙拭け、面白い顔になってるぞ。」

388 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:13:27.42 ID:/i7+9xim0
律「うるさぁい、バカ澪ぉ・・・」

澪「ふふ、バカはお前だ。バカ律・・・」

律「ううぅ・・・」

ガチャッ

律「!くわっちょ!?」

さわ子「・・あら、あなた達どうしたの?・・・喧嘩?」

唯「さわちゃん・・・ぐすっ・・えっと・・あのね・・・」

律「・・・唯。」

唯「りっちゃん・・」

390 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:18:16.18 ID:/i7+9xim0
律「私が話すよ。」

澪「律・・大丈夫か?」

律「ぐすっ・・・へへっもう大丈夫だ!」

梓「律先輩・・・」

律「さわちゃん・・・実は。」

391 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:20:11.02 ID:/i7+9xim0
狭い天井。
日はだんだんと陰り、部屋の中も気付かない内に闇が立ちこめて来ていた。
しかし、今の桑田には起き上がる気力も、電気をつける気力もなかった。
辺りからは響くカラスの鳴き声が聞こえてくる。
時々風が窓を叩き、どこから入って来たのか、小虫が室内を飛びまわっている。

放課後のこと。

他に何か言い方がなかったのかと、桑田は頭を悩ませていた。
ここに来てまだたった一週間。
それなのに、HTTのメンバーは、彼の心の中の大部分を掌握してしまっていた。

392 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:31:32.15 ID:/i7+9xim0
明日から、きっと彼女達は自分によそよそしく接するようになるだろう。
そう考えると、憂鬱な何かが桑田の胃の辺りをグッと握り締める。

桑田「・・・そういえば、いつここから帰れるんだろうな・・・」

逃げの考えから、つい桑田はポロッと呟いてしまった。
自分でその言葉を聞き、案外自分は弱く出来ている事を、
思い出したかのように気がついた。

(まだ帰るには早い。)

桑田「・・・!」

どこからか声が聞こえた気がした。桑田は起き上がり、室内を眺める。

395 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:42:15.94 ID:/i7+9xim0
桑田(前も聞こえなかったっけな・・・)

室内に何の異常も見られない事を確認すると、桑田は再び布団に転がった。

桑田(・・疲れてるのかもな。)

そう思い、少し眠ろうと瞼を閉じたその時、桑田の携帯が鳴った。

桑田「・・・わ!」

桑田(・・・)

桑田「そういえばこっちに来て始めて携帯が鳴ったな・・・」

桑田「知らない番号だ・・誰だろう。」

疑問に思いながらも、桑田は通話ボタンを押した。

397 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:50:02.22 ID:/i7+9xim0
桑田「・・・もしもし。」

さわ子「あ、もしもし、山中ですが・・桑田先生でしょうか。」

桑田(山中先生・・・部活の事か?)

さわ子「桑田先生、今少しお時間ありますか?」

桑田「ええ、大丈夫ですか・・軽音部の子達の事ですか?」

さわ子「うふ、そうです。あの子達がご迷惑お掛けしたみたいで・・では、駅前の〇〇でお待ちしていますね。」

桑田「・・はい、わかりました。」

何言われるんだろうなぁ・・と半ば不安になりながら、桑田は重い足を奮い立たせ指定された店へ向かった。

398 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 04:56:23.13 ID:/i7+9xim0
さわ子「あ、桑田先生、お待ちしていました。」

桑田「どうも、遅くなっちゃって。」

さわ子「いえいえ、大丈夫ですよ。あ、どうぞ座って下さい。」

桑田「はい。」

さわ子「・・・話は田井中さんから聞きました。」

桑田「・・そうですか。」

さわ子「桑田先生・・やっぱり、あなたは普通の人じゃないように思えます・・」

桑田「・・はい。詳しくは言えないですが、俺はミュージシャンとしてメジャーで活動していました。」

さわ子「・・・やっぱり・・・。」

401 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 05:08:10.97 ID:/i7+9xim0
さわ子「・・・やっぱり・・・。」

桑田「なんか隠してたみたいで、すみません。」

さわ子「いえ、良いんですよ。気にしないで下さい。」

桑田「・・・」

さわ子「あの子達ね・・?」

桑田「え?」

さわ子「凄く桑田先生の事庇うんですよ?私は別に何かするつもりはないのに、‘桑田先生をクビにしないで下さい!’って。」

桑田「・・・」

404 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 05:19:01.57 ID:/i7+9xim0
さわ子「くわっちょは私達の為に、自分を犠牲にして憎まれ役を買って出てくれたんだって・・だから、何も悪くないって。くわっちょに謝りたいって。・・・田井中さんが。」

桑田「・・・!律が・・・?」

さわ子「はい。目を真っ赤にしながら。」

桑田「・・・嫌われたと思ってたな。」

さわ子「ふふ、いつも言ってますけど、あの子達本当にいい子なんですよ?」

桑田「・・・」

さわ子「そんな簡単に、桑田先生を嫌いになる訳がないじゃないですか・・・」

408 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 05:27:00.63 ID:/i7+9xim0
桑田「・・・そうか・・・・。」

桑田は、安易に‘元の世界に戻りたい’と思った事を悔やんだ。
自分がそんな逃げの体勢に入っていたのに、彼女達のなんと強い事か。
多少の安堵と罪悪感が、溜め息となって桑田の口から出た。

さわ子「・・・ねぇ、桑田先生。」

桑田「はい。」

さわ子「メジャーって、一体何なんでしょうね・・・」

桑田「・・・」

さわ子「夢や希望を持って・・目指している人はたくさんいるのに、その先にいる人達は、‘来ないほうが言い’って言う・・・。」

桑田「・・・」

さわ子「きっと、私には想像も尽かないような酷いこと、大変なこと・・たくさんあるんでしょうね?」

411 :ぴー ◆GmOthd37QY :2010/05/14(金) 05:36:29.96 ID:/i7+9xim0
すみません。ちょっと疲れたみたいです。
今日は休みなので、昼頃また再開します!

よろしければ保守お願いします。






唯「あ、けいちゃん先生!」桑田佳祐「はいはい。」
その1  その2 ←今ココ  その3  その4  その5
posted by キティ at 14:55 | このエントリーを含むはてなブックマーク | Comment(5) | TrackBack(0) | 〆(・ω・ ) ヨミモノ
(「・ω・)「 お世話になってるヨソ様ー
海の幸 (VIP)
山の幸 (etc)


この記事へのコメント
  1. 放課後ウィンドオーケストラのテーマと似たところがあるね

    律とくわっちょのやりとりが面白いw
    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2010年05月16日 13:45
  2. とりあえず突っ込むけど桑田は絶対反対しねえだろ
    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2010年06月16日 23:28
  3. 米2

    >1 :VIPがお送りします:2010/05/12(水) 23:01:21.27 ID:P4QkttgG0
    ※このSSでは、桑田佳祐に対しての主観的要素が混じっています。

    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2010年06月26日 15:10
  4. 主観的とかそんなもんSSなんだから当たり前だし
    それで批判を免れるわけじゃないよ

    ってかメジャーデビュー後のことを悪くとらえ過ぎてるだろ
    「ギョーカイ」に悪いイメージを持ちすぎ
    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2010年06月27日 08:11
  5. まぁそういう世界観もSSなんだから当たり前だし
    Posted by 名乗るのマンドクセ('A`) at 2010年06月27日 15:03
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